男性の患者に寄り添うドクター

痛風は体質によってなり易さに差がありますが、食生活という生活習慣から年齢や性別に関わらず発症する可能性のある病気です。

日常生活に支障をきたす症状が出ることもあり、前兆が出た時に対処する必要があります。今回は痛風の前兆や初期症状、対処法をお伝えします。






早期発見が鍵!痛風の3つの前兆とは


1)痛風とはどんな病気か

(1)尿酸の蓄積

痛風とは、尿酸という物質が身体に蓄積し、結晶化することで関節に痛みや腫れが生じたり、悪化した場合は腎臓の機能を低下させることもある病気です。

(2)早期発見が鍵

現代では痛風の治療に対して画期的な薬が開発、使用されているため、早期に発見できればできるほど予後のよい病気になっています。

2)痛風の3つの前兆

(1)チクチクとした痛み

痛風の発作前では、関節にチクチクとした痛みが生じることが知られています。6~12時間程度で痛みは治まりますが、放置すると痛風発作で激痛が生じます。

(2)圧迫感

関節が圧迫されるような感じを覚えるのも、痛風発作の前兆としてよく知られています。持続時間はやはり6~12時間程度で、そのまま放置すると痛風発作に繋がります。

(3)熱をもつような違和感

痛風発作の前兆では、関節部分が熱をもつように熱く感じられることがあります。6~12時間程度の違和感が続きます。

3)痛風の初期・中期・末期の3つの症状

(1)初期の激痛

痛風発作の初期段階では、前兆で感じられたような関節の痛みが激痛へと変化するのが特徴です。この激痛によって患部が赤く腫れたり、高熱を持っているような感覚が生じます。

一般的に発作が起こってから1日以内には痛みがピークに達し、その後一週間程度で治まっていきます。

(2)慢性化する中期

初期の痛風発作はいったん治まりますが、放置するとその後慢性的に再発を繰り返します。

再発では初期のような激痛が繰り返し起こりますが、慢性化すると関節の軟骨が変形してしまうこともあり、その場合は変形が生じた部位の動作が困難になるといった症状が起こります。

(3)腎機能や心疾患に繋がる末期

痛風発作が慢性化し、末期に達すると、尿が通る経路に結石ができるために排尿に支障が生じたり、腎臓の機能の低下、血流が結石に遮られるために起こる虚血性疾患が起こります。

近年では痛風の認知度が高まり、早期に治療を受ける人が多いため、この段階まで進行することは稀です。

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4)痛風の2つの主な原因

(1)体質

体質的に尿酸が多く体内で生産されやすい人の場合、食生活に気をつけていても尿酸値が高くなり、結果的に痛風に繋がる場合があります。しかし、尿酸値が高く出ても、必ずしも痛風に繋がるわけではありません。

(2)食生活

尿酸はプリン体という物質の最終的な産物なので、プリン体が多く含まれがちなお酒や肉料理をよく食べる方は、

痛風発作が起こりやすいと言われています。食生活の傾向から男性に痛風が多いのは事実ですが、女性も同様の食生活を続けると発症する恐れがあるため、注意が必要です。

5)痛風の場合すぐにすべき2つの対処法

(1)安静にする

初期の痛風発作は時間が経てばいったん治まるため、激痛が生じた場合は無理に患部を動かそうとせずに安静にすることが必要です。

(2)受診

痛風の痛みがいったん治まったら、すぐに医療機関を受診しましょう。痛風は体内の物質である尿酸と関わっている病気のため、患部を冷やすなどは一時的な処置としてしか機能しません。

現在では薬物療法で改善が容易になっているため、迷わず受診することが大切です。

6)痛風への3つの検査方法

(1)血液検査

健康診断などで受ける血液検査の項目にはたいてい尿酸値の測定結果が含まれています。そのため、定期的な健康診断をしっかり受けることが大切だと言えます。

尿酸値が高いからといって痛風を発症するとは限りませんが、今後の予防策や必要に応じて尿酸値を下げる薬を飲む対策もとれるため、まずは血液検査が大切です。

(2)尿検査

関節に生じている痛みが本当に痛風かどうかを確かめるために、主に血液検査の後に尿検査を行うことがあります。

尿検査では、尿酸の生産が多すぎるのか、それとも尿酸を排出できないために体内で濃度が高まっているのかを調べます。

(3)レントゲン検査

患部に結節が生じていたり、軟骨の変形が起こっていないかを調べるためにレントゲン検査を行います。痛風の痛みを止める薬が処方されるのは、主にレントゲン検査の後となります。

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7)痛風への3つの治療法

(1)コルヒチン投与

主に痛風の前兆、または初期症状が出始めの頃に投与される薬として、コルヒチンが挙げられます。

コルヒチンによって初期段階で痛風を抑え、改善することができるため、非常に有効な薬ですが、痛風患者の多くが痛みが激しくなってから受診することが多いため、最近では投与が少なくなってきています。

(2)抗炎症薬の投与

痛みが激しくなった場合、痛風の痛みは関節の炎症によるものですから、抗炎症薬を投与します。

この段階になると強力な薬が使われるため、予後は良好ですが、勝手に服用をやめると再発の可能性が高まります。

(3)尿酸調整のための薬物療法

痛みが治まってきたら、尿酸の量を調整するために尿酸の排泄を促す薬や、体質によっては尿酸の生成を抑制する薬の投与を行います。

継続的な治療を心がければ予後は良好ですが、自己判断での断薬は再発しやすくなり危険です。

8)痛風予防に効果的な食材2選

(1)蕎麦

蕎麦はプリン体が少ない代表的な食材です。

お米だとついつい肉料理を組み合わせがちですが、蕎麦はあっさりした料理との組み合わせが良いため、蕎麦を中心とするメニューでプリン体の摂取量を減らすことができます。

(2)豚バラ

肉料理の中でも豚バラは比較的プリン体が少なく、健康的な食材だと言えます。牛肉はプリン体を多く含むことが多いため、日ごろの食事を豚バラ中心に変えることは効果的です。

9)痛風への日常生活からの3つの予防のポイント

(1)食生活の改善

お酒や肉料理というプリン体を多く含みがちな料理を中心とする食生活は、尿酸の増加に繋がって痛風の原因となります。痛風治療において食事指導が行われることから分かる通り、

食生活の改善は痛風の予防に大きな役割を果たしていると言えます。

(2)定期的に健康診断を受ける

毎年1回でも定期的に健康診断を受けることで、体内の尿酸の状態を知ることができますので、痛風予防において健康診断は特に早期発見、予防のために効果的です。

(3)適度な運動

肥満と痛風は密接に繋がっていることが近年指摘されてきています。

痛風を発症する人は肥満に関連する疾患も持ち合わせていることが多いことが分かっているため、肥満の解消のために適度な運動を心がけることは、痛風予防にとって重要と言えます。






今回のまとめ

1)痛風とはどんな病気か

2)痛風の3つの前兆とは

3) 痛風の初期・中期・末期の3つの症状とは

4) 痛風の2つの主な原因とは

5)痛風の場合すぐにすべき2つの対処法とは

6)痛風への3つの検査方法

7)痛風への3つの治療法

8)痛風予防に効果的な食材2選!

9)痛風への日常生活からの3つの予防のポイントとは