会議を行う医者と女医

痛風はなんとなく老人のかかる病だと思っていませんか。しかし20歳上の男性なら誰がなってもおかしくない病なのです。ある日突然激痛が走り、身動きもとれなくなってしまう病気、痛風。今回は痛風の場合何科に受診をするのか、受診のポイントとともにお伝えをします。



痛風は何科を受診するべき?内科受診の9つの注意点


1)痛風とはどんな病気か

痛風とはどのような病気なのでしょうか。俗に風が吹いても痛むということからくる非常な激痛をともなう病です。

(1)血液中の尿酸値

その原因は血液中の尿酸にあります。この尿酸が血液中で高い濃度の状態が続くと、関節の間で結晶化し、痛みを発症します。

(2)前兆はほとんどない

その前兆はほとんどなく、ある日突然足の親指のつけ根が痛み出します。その痛みは身動きがとれない程で、発作的な症状から痛風発作と呼びます。

2)チェックしたい痛風の主な前兆とは?

(1)関節がピリピリするケースがある

痛風は前兆がなにもないまま突然起こる病です。しかし何度も症状を繰り返していると、本格的に痛み出す前に、関節がピリピリしたりと痛痒感が表れたり、鈍い痛みを感じたりするようになります。

(2)10日もすればさっと痛みが解消する場合も

痛風はある日突然襲ってくるので、初めの時は原因もわからないまま痛みに耐えるしかないということもあるようです。そして10日もすれば突然スッと痛みが引き、治ったと思い込んでしまいます。しかし痛風は期間を置いて再び痛み出し、その回数を繰り返すほど痛みの間隔が短くなります。

(3)足の親指の付け根の痛み

痛風は足の親指のつけ根から始まることが多いので、そのような場合、医師に血液検査を行ってもらい血液中の尿酸値を調べてもらいましょう。

3)代表的な痛風の症状とは?

(1)下半身の関節

痛風は主に下半身の関節が痛みます。一番多いのは足の親指のつけ根で、他にもアキレス腱や、くるぶしやかかと、膝といったあらゆる場所で発症します。ただし痛みは一箇所だけというのが痛風の特徴のひとつです。関節が痛むとひどく腫れ、猛烈な痛みが続き、ある日自然と治まります。

(2)腫れの症状

痛風は尿酸値が関節で結晶化したことによる病です。そのため治療せず放置しておくと腫れだけでなく、結節ができるようになります。

(3)尿道結石

さらに放置したままだと腎臓が悪くなったり、それにより尿道結石ができたりします。

(4)慢性痛風に

それでも放置しておくと最後には重度の慢性痛風になってしまい、一生ずっと痛みと共に生きねばならぬことになってしまいます。

Doctor and patient are discussing something, just hands at the table

4)なぜ痛風に?知っておきたい原因とは

痛風にかかる方にはある傾向があり、それらが痛風の原因とされています。

(1)割以上が男性である

痛風にかかるのは20歳以上の男性が多いとされます。だからといって女性がならないというわけではありません。

(2)遺伝

直接的な遺伝の確率は8%程度と言われています。血清尿酸値が高くなりやすい遺伝子を持っているとなりやすいとされています。要するに家族で同じ環境、食生活をするケースが多いため、家族に痛風がある場合は、遺伝する可能性は自然と高まってしまうでしょう。血縁者に痛風の方がいたら痛風になる可能性が高いといえます。

(3)生活環境

以下のような生活環境ならば痛風を予防するためにも改善しましょう。

・肥満体である

・アルコールを飲み過ぎている

・水分を積極的に取るようにする

・軽い運動をするように習慣づける

・精神的ストレスを緩和するようにする

痛風の原因は尿酸が異常に濃度が濃くなったのが原因ですが、そこに至る前に、すでに臓器になんらかの異常が出ている場合もあります。血管や腎臓に関する病にかかっていると痛風を併発しやすくなります。

5)痛風は何科を受診するべき?

痛風は血液と腎臓に関する病なので主に内科が治療にあたります。しかし医師が充分な知識も持っている場合、外科などでも治療を行ってくれます。痛風は早期治療が大事ですから、痛みだした場合すぐに近くの該当する病院で診察してもらいましょう。

6)専門家で行われることは?痛風への検査方法

痛風の疑いがある場合、診察では以下のようなことをチェックされます。

(1)痛風の症状が出て1日もせずに痛みのピークが来たか

(2)前にも同じような症状があったのか

(3)痛むのは一度に一箇所だけなのか

(4)関節が赤くなっているか

(5)関節が腫れていないか

(6)足の親指のつけ根の関節からの痛み、もしくは腫れが出ているか

(7)足の親指の関節の痛みが片方の足だけなのか

(8)片足だけ足首の周囲の関節に炎症が出ているか

(9)血液検査で一定度以上の尿酸値が出ているか

病院ではこのような項目をチェックします。しかしこのリストだけで自己診断をしないでください。似たような症状である他の病気、例えばリウマチなどの可能性もあるからです。最終判断は医師に任せましょう。

Male medicine doctor hand holding stethoscope head

7)どんな治療が行われる?痛風への治療方法

突然襲い来る痛風を治療するためにこれらの知識を知っておきましょう。

(1)痛風の応急処置

・患部を頭より高い位置に保持しておくこと

・患部を冷やすこと

・安静にしていること

・マッサージは厳禁

・医師から処方された痛み止め以外の薬を飲まない。痛みが悪化します。

・可能な限り医師に診てもらうこと

(2)医師による治療

主に3つの薬をメインにして治療を行っていきます。

・非ステロイド性抗炎症薬

いわゆる痛み止めです。ただし腎臓が弱っていたり胃潰瘍の場合は使用できません。

・コルヒチン

痛風の予兆期(患部がピリピリ痛み出すなど)に使用すると大変有効な薬です。しかし痛みが本格的なものになると大量の服用をしなければならなくなり、副作用の恐れがあります。

・副腎皮質ステロイド薬

炎症を抑えるのに大変強力な薬です。内服ではなく、静脈注射によって使用します。ただしこれが使用されるのは大変重篤な場合で、通常の痛風では使用しません。

・アロプリノール

尿酸生産を抑制するための薬です。

・フェブキソスタット

これも尿酸生産を抑制します。

・ベンズブロマロン

尿酸を排泄するのを促進する薬です。

・プロベネシド

これも尿酸を排出するのを助けます。

ここで注意して欲しいのは痛み止めは痛風の治療薬になりますが、尿酸に作用する薬は痛風の治療ではなく悪化の予防のためだということです。関節にはすでに尿酸の結晶ができているため、尿酸をこの時点で下げても治療にはつながらないのです。ですので尿酸に作用する薬を使用するかどうかは主治医と相談して決めてください。

8)日々の生活から改善を!予防のポイントとは

痛風は原因が遺伝であったりしますが、予防のために日頃心がけることができるものがいくつかあります。

(1)体重を適正な数値に保つ

肥満は痛風の原因とされています。

(2)ウオーキングなど日頃から適度な運動をする

適度な運動は身体の動きを調節してくれます。

(3)水分をよく摂るようにする

水分が少ないと血液の循環が上手く行われません。

(4)お酒はほどほどに控える

なにごともほどほどが肝心です。



今回のまとめ

不意に襲ってきた関節の激痛があったら痛風を疑いましょう。早期発見と早期治療が痛風を悪化させないための大事なことです。

1)下半身の関節の一箇所だけ猛烈に痛むなら痛風を疑う

2)痛風で痛くても、市販の痛み止めを飲まない。悪化します

3)痛くてもマッサージは厳禁

4)痛み出したら手近な内科で診察してもらう

5)医師の指示に従い薬を使用する

6)予防のために健康的な生活を送る

7)発症したら一生つきあう覚悟をする

痛風は非常な痛みが突然襲ってくる厄介な病です。しかしちゃんと痛みを抑える薬はありますし、悪化を防ぐ薬もあります。変に恐れることなく、正しい対応をすれば痛風を折り合ってちゃんとした人生を送ることは可能です。