問診を受けるナース

糖尿病は日本人の5人に1人は危険と言われている生活習慣病の1つです。初期には自覚症状が出にくいため放置されがちですが、この症状はもしかして糖尿病のサインかも。

糖尿病の初期・中期・末期症状のチェック項目についてご紹介いたします。






糖尿病の初期・中期・末期の18の症状チェック


1)糖尿病の4つの種類とは

(1)1型糖尿病

すい臓でインスリンを作り出すことが出来なかったり、ごくわずかしか作れないために糖尿病になってしまうタイプ。

よって体の外からのインスリン補給(インスリン注射)が絶対的に必要となります。遺伝子や環境要因によりますが、主に小児~青年期に発症し、糖尿病患者全体のわずか5%程度と言われています。

(2)2型糖尿病

最も一般的な糖尿病で、日本人の成人の約95%がこのタイプです。主に中高年によく見られる傾向にあります。

すい臓が作るインスリンの量が減少したり、インスリンの働きが悪くなったりして、血液中のブドウ糖がたまりすぎて起こります。

(3)特定の原因によるその他の型の糖尿病

インスリン作用にかかわる遺伝子異常や、その他の疾患(膵臓や肝臓の疾患・感染症・免疫の異常など)やステロイドなどの薬剤や化学物質の服用などによっても糖尿病を発症する場合があります。

多くは原疾患が治ると糖尿病も治癒します。

(4)妊娠糖尿病

妊娠をきっかけに発症あるいは初めて発見された糖尿病。妊娠中は母体及び胎児への悪影響を除くため、厳重な血糖管理を行う必要があります。

2)糖尿病の代表的な7つの前兆症状

血糖値が高い状態を長期に渡り放置すると、身体の様々な部位に症状が現れます。

(1)食欲が増し食べるのに痩せていく

(2)常に体がだるい

(3)よく水分が欲しくなる

(4)トイレが近くなる

(5)むくみやすい

(6)疲れやすい

(7)できものが治りにくい

3)糖尿病チェック!5つの初期症状

糖尿病は初期症状として痛みなどがなく自覚症状がほとんどありません。糖尿病は初期の段階で治療・改善することが重要になってきます。

(1)喉が渇く

(2)疲れがひどい

(3)空腹感をよく感じる

(4)感染症によくかかる

(5)手足の先にチクチク刺すような痛みがある

Closeup on thoughtful medical doctor woman in office

4)糖尿病チェック!7つの中期症状

中期症状の段階になると自覚症状が出てきます。

(1)足が痺れる

(2)喉が異常に渇く

(3)皮膚が乾燥してかゆくなる

(4)食事量は変わらないのに急激な体重減少がある

(5)尿の回数増加

(6)目がかすむ・視力が落ちる

(7)できものが出やすい・傷が治りにくい

5)糖尿病チェック!6つの末期症状

この段階まで症状が進行すると糖尿病の治癒は事実上不可能に近くなります。

(1)糖尿病性網膜症・失明

(2)両足のしびれ・感覚麻痺

(3)傷の治りが悪く壊疽が始まる

(4)口臭がする・歯がぐらぐらする

(5)糖尿病性腎症の発症

(6)免疫力が衰え病気になりやすい

6)糖尿病予防へ効果的な5つの栄養素

毎日の食事の中で効率よく摂取しましょう。※()内は1日の摂取量の目安。

(1)タウリン(500mg/日)

タウリンはアミノ酸の一種で、私達の身体の細胞を正常に戻そうとする作用があります。

血糖値・コレステロール・血圧が高い人や肝臓が疲れている人などにおススメです。

(2)カルシウム(650~800mg/日)

カルシウムはすい臓の細胞に働きかけ、インスリンの分泌を促す信号を送る役割をしています。

なのでカルシウムが不足するとすい臓からのインスリン分泌にも悪影響を及ぼします。

(3)ビタミンD(5.5μg/日)

ビタミンDは体内で活性型ビタミンDとなり、すい臓のβ細胞に直接作用して、インスリンの分泌とを促進する働きがあります。

またカルシウムの吸収を高める効果があるので、カルシウムと一緒に摂ることで相乗効果が生まれ、糖尿病のリスクを低下させます。

(4)ビタミンB群

ビタミンB群は、ビタミンB1・B2・B6・B12・パントテン酸・葉酸・ナイアシン・ビオチンの8種類です。

ネルギーの代謝を助ける効果があり、血糖値を効率よく下げることができます。

(5)食物繊維(17~19g)

食物繊維を摂ると、腸でブドウ糖の吸収がゆっくりになり、血糖値の急激な上昇を防ぎます。

Doctor woman near shopping cart with food.

7)糖尿病予防へ効果的な5つの食材

※()内は1日の摂取量の目安。

(1)きのこ類(50g/日)

低エネルギーで食物繊維が豊富なきのこ類は、コレステロールを体外に排出し、食後の血糖値の上昇を抑え、糖質の吸収を緩やかにしてくれる糖尿病予防に効果のある優れものです。

シイタケ・マイタケ・エノキ・シメジ・マッシュルーム・ナメコ等。

(2)海藻類(30~50g/日)

海藻類は低エネルギーでビタミン・ミネラル・食物繊維を多く含んでおり、カロリー制限が必要な糖尿病でも、量を気にせず食べることができます。

昆布・ワカメ・ひじき等。昆布をミキサーで細かくしご飯と一緒に炊いた炊き込みご飯がおすすめです。

(3)豆腐(110g/日)

大豆に含まれるたんぱく質は、血液中の脂肪分を低下させるサポニンやレシチンを含んでいます。さらに血管に弾力やしなやかさを与えて強く丈夫にしてくれます。

(4)山芋(100g程度/日)

山芋に含まれる豊富な消化酵素が血糖値の急な上昇を抑え、インスリンの分泌を助けてくれる働きがあります。

すりおろすとせっかくの酵母の働きが低下してしまうので、包丁で切って使用しましょう。調理の際は日本酒と組み合わせることで更に効果を発揮します。

(5)緑茶(7杯以上/日)

緑茶に含まれる茶カテキンは血糖値を下げる効果があり、糖尿病の予防に最適な飲み物です。日頃からお茶を飲む習慣がある人はこの機会に緑茶に変えてみると良いでしょう。

8)糖尿病の2つの検査方法

自覚症状が出た時には、合併症などが進んでいる場合があります。まずは内科を受診しましょう。

(1)血液検査

・空腹時血糖値検査

検査前10時間は食事を摂らず、翌朝に血糖値を測る。

・ブドウ糖負荷試験

検査前10時間以上絶食後、ブドウ糖75gを服用し、30分後・1時間後・2時間後に血糖値を測る。

・検査費用

500~2000円程度+初診料3500円程度。

食事の有無に関わらず、血糖値が200mg以上だと糖尿病と診断されます。ヘモグロビンA1cが5.8~6.4%の人は精密検査が必要です。

(2)尿検査

採尿して尿の中にブドウ糖が含まれていないか検査します。尿中に含まれるブドウ糖の量によって試験紙の色が変化します。

検査結果は+の数で表され、問題なしなら陽性(-)、陽性(+)(++/2+)(+++/3+)は+の数に応じて尿糖が多く出ていることになります。陽性以上で要再検査になります。

9)糖尿病の3つの治療方法

効果を感じ始めるには3週間~数ヶ月の期間が必要だとされています。継続して行うことが重要になってきます。

(1)食事療法

一般的に1日の摂取カロリーを1600kalに抑えるよう、カロリー制限を指導されます。単に摂取カロリーを減らすだけではなく、医師の指示に従ってバランスのとれた食事を行います。

(2)運動療法

筋肉が痩せ細り隠れ肥満になると、同じ分量の食事をとっても脂肪になる分量が多くなってしまいます。運動で筋肉を鍛えることによって、インスリンの効きが良くなり、血糖降下が期待できます。

糖尿病の場合急な激しい運動を行ってはいけないので、医師の指示に従い自分に合った運動メニューを作りましょう。

(3)薬物療法

1型糖尿病の人は血糖降下薬とインスリン注射で治療していきます。それ以外の型の人も、食事療法と運動療法で効果が現れなければ薬物療法を行います。

治療費にかかる月々の費用※おおよその平均額です。

・通院で食事療法+運動療法(3500~4000円程度/月)

・通院で飲み薬のみ(8000円程度/月)

・通院で飲み薬+インスリン注射(10000円前後/月)






今回のまとめ

1)糖尿病の4つの種類とは

2)糖尿病の7つの前兆とは

3) 糖尿病チェック!5つの初期症状とは

4)糖尿病チェック!7つの中期症状とは

5)糖尿病チェック!6つの末期症状とは

6)糖尿病予防へ効果的な5つの栄養素とは

7)糖尿病予防へ効果的な5つの食材とは

8) 糖尿病の2つの検査方法とは

9)糖尿病の3つの治療法とは

糖尿病は早期発見・早期治療が重要です。少しでも心当たりのある症状があれば、お近くの病院を受診するようにしましょう。