診察を行うナース

「最近やたらと、のどが渇いて」と感じたら、それは「糖尿病」を発症しているからかもしれません。糖尿病か否かは血液検査で分かります。血液検査では4つの検査項目に着目します。

今回は糖尿病の血液検査やその他の検査、予防方法について紹介します。






糖尿病の血液検査解説!4種類の検査とは


1) 糖尿病の主な3つの種類とは

糖尿病は3つの種類に分類されます。

(1)1型糖尿病

1万人に約1人の有病率で思春期に発症することが多い糖尿病です。

(2)2型糖尿病

糖尿病の95%以上を占め、40代以上に多い糖尿病です。

(3)妊娠型糖尿病

妊娠がきっかけで発症する糖尿病です。出産後正常に戻ります。

2)糖尿病の6つの前兆

糖尿病の前兆として、以下のような症状が現れます。

(1)のどが渇く

(2)水分を大量に摂る

(3)過食による肥満

(4)体重減少

(5)体力低下

(6)疲れやすい

3)糖尿病になった時の4つの症状

糖尿病を発症すると、だいたい以下の症状が現れます。

(1)頻尿

(2)のどの渇き

(3)体重が減る

(4)疲れやすく体がだるい

症状が進むと嘔吐や腹痛など消化器症状や意識障害、またけいれんなどの神経症状などもみられます。さらに糖尿病網膜症を併発すると、最終的には失明してしまいます。

Woman with migraine in doctor's office

4)知っておきたい4つの血液検査

糖尿病かどうかを調べるためには血液検査をして、血糖値を調べます。血糖値とは血液中に含まれるブドウ糖の濃度のことです。

100ccの血液の中に何ミリグラムのブドウ糖が含まれているかを調べます。血糖値は食事によって変動するので、検査のタイミングで4つの種類があります。

(1)空腹時血糖値

(2)食事2時間後血糖値

(3)随時血糖値

(4)ブドウ糖負荷試験後血糖値

どの検査を受けるかは、医師と相談して決めましょう。

5)糖尿病と関係のある血液検査で分かる具体的な数値

それでは、実際血液検査をしてどんな数値が出れば糖尿病なのかを検証します。血液検査では血糖値とHbA1cの値と症状で判断します。

HbA1cとは血液中の赤血球に含まれているたんぱく質のひとつで、体内に酸素を運ぶヘモグロビンにブドウ糖が結合したものです。過去1~2か月の血糖値の平均で判定します。

以下の数値が出れば再検査が必要となります。

(1)空腹時血糖値:126mgdl以上(通常は80mgdl~)

(2)随時血糖値:200mgdl以上(通常は80mgdl~)

(3)食事2時間後血糖値:200mgdl以上(通常は80mgdl~)

(4)HbA1cが6,5%以上

例えば、空腹時血糖値が160mgdlを超えると重度な状態です。同じく食事2時間後血糖値が220mgdlを超えても重度な状況です。

6)糖尿病の4つの検査方法

糖尿病の検査には血液検査以外にも4つの検査があります。

(1)尿検査

(2)眼底検査

(3)神経学的検査

(4)その他検査(血圧測定、総コレステロール、中性脂肪などの血中脂質濃度の検査など)。

Male medicine doctor hand holding stethoscope head

7)糖尿病の3つの主な治療方法

それでは、糖尿病の治療方法を具体的に紹介します(ここでは糖尿病患者の95%以上を占める2型糖尿病についての治療方法を紹介しています)。

糖尿病の治療については下記の3つが代表的です。

(1)食事療法

食事療法は糖尿病治療の基本となります。なぜならば、食事の量や栄養素の配分を調節し血糖をコントロールできるからです。また、適切な食事はインスリンの作用不足を改善できる効果が期待できるからです。

適切な摂取量は主治医と相談しましょう。食事は一日3回、決まった時間にとります。食事時間が不規則だと血糖値の変動を大きくしてしまい、膵臓に負担をかけるからです。

また、一日30品目以上を目標に、栄養をバランスよく摂ります。

(2)薬物療法

薬物療法は食事療法と運動療法を行っても血糖コントロールがうまくいかない場合に併用して行います。医師の指示に従って下さい。決して自己判断で薬を止めないように。症状が悪化して危険です。

(3)運動療法

運動療法は糖尿病の症状によっては悪化させてしまうケースもあるので、必ず主治医と相談しながらどんな運動をどの程度行うかを決めます。

具体的には有酸素運動でエネルギーを消化させます。ウオーキング、ジョギング、水泳などを一回20~30分以上、食後1,2時間以内、週3回~5回くらいを目安に行います。

決して無理をせず体調をみながら適切に行いましょう。

8)糖尿病予防にオススメの2つの栄養素

糖尿病を予防するには、カロリーを摂り過ぎないことが大事です。

(1)食物繊維

糖尿病予防におススメの食材は野菜類、海藻類、玄米、きのこなど食物繊維です。調理方法も蒸し物や茹で物を増やせば野菜などの食物繊維が多く摂れます。

(2)たんぱく質

たんぱく質は魚、次に鶏肉がおすすめです。

その他果物も摂り過ぎないようにしましょう。コーヒーや紅茶にもなるべくお砂糖は入れないように。

9)糖尿病の4つの予防ポイント

糖尿病の主な原因と言われているのは

(1)食べ過ぎ、飲み過ぎ

(2)運動不足

(3)ストレス

(4)太り過ぎ

上記の4つだと言われています。裏を返せばこの4つに気をつければ糖尿病を予防できる、と言えますね。

食事はなるべく規則正しい時間に摂り、早寝早起きなど規則正しい生活を送ることは、糖尿病に限らず、すべての病気を予防する基本と言えますから。






今回のまとめ

糖尿病の95%以上が㈼型糖尿病と言われている。糖尿病かどうかの診断は血液検査を行う。検査では血糖値とHbA1cの値と症状で判断する。

HbA1cとは血液中の赤血球に含まれているたんぱく質のひとつで、体内に酸素を運ぶヘモグロビンにブドウ糖が結合したもの。過去1~2か月の血糖値の平均を調べて判定する。