診察中の医師と患者

毎日の生活の中で使う手なので、使い過ぎで手の指、関節が痛む経験をした人は多いと思います。手に支障がでると生活が不便になってしまうそんな大切な手ですが、手の甲が腫れたことはありませんか。そんな手の甲の腫れについて考えられる原因と病気についてご紹介します。



手の甲が腫れているのはなぜ?3大原因と考えられる病気


1) 種類はあるの?手の甲が腫れる場合の2種類と症状の違い

(1)全体の腫れ

手の甲が全体に痛みがはれ、大きくはれている場合があります。この症状の場合は手を動かすことがままならず、日常生活を過ごすのに大きく支障がでます。

(2)一部分が腫れる

一部分だけが赤、または青く腫れその腫れた箇所に痛みまたは痒みなどの症状がでます。手を動かすことはできても腫れの大きさによっては動かすたびに違和感などがあります。

2)何が原因?考えられる3大原因とは

(1)骨へのダメージ

手を強く何かにあてる、または転んだ拍子に手を思わず地面につけてしまった場合、手の骨が骨折またはヒビが入り、大きく腫れる場合があります。痛みは強く、手を動かすことができないこともあります。

(2)虫さされ

アレルギー体質の人は特に、蚊や蜂、ムカデなどに刺されることで大きく腫れることがあります。赤く腫れ上げることが多く、痒みなどの症状もあります。手を動かすことはできますが、皮膚表面上の傷みは強いです。

(3)病気

血液や神経の異常により何らかの病気になっている場合があります。原因によっては色が変わる、大きく腫れる、腫瘍のようなものができるなど様々です。この場合は骨折とは違い手を動かすことができる場合が多いです。

3)試せる処置はあるの?手の甲の腫れている症状への対処方法

以下はあくまで対処方法であり、原因によっては効果が出ない場合もあります。外科や内科がある総合病院でまずは診てもらい原因を調べるようにしましょう。

(1)冷やす

氷をビニールなどに入れ、タオルを間に患部に当てます。炎症が起きている場合は痛みが和らぐ効果がありますが、長時間あてすぎることによって冷え性に近い状態になる、炎症がない状態だとただ手の血行を悪化させてしまう場合もあるので注意が必要です。 

(2)安静にする

動かすことで痛みが強くなる以上に症状を悪化させてしまう結果になります。なるべく痛みが生じないようにタオルでまいて外からの衝撃を受けないようにするとともに動かさないように安静にするようにしましょう。利き手の場合も利き手でない方で食事や字を書くように心がけましょう。

close up of doctors with clipboard at hospital

4)病気の可能性とは?考えられる3種類の病気

(1)抹消神経障害

体中に張りめぐされる末梢神経が骨のゆがみや外部からの衝撃等により圧迫され痛みを伴います。痺れや動かしにくさなども圧迫されている神経により症状の出る箇所が異なります。症状が悪化すると動かすたびに痛みが走り、生活に支障がでます。

(2)リンパ浮腫

体中を流れるリンパ液が通る管であり、そこに腫瘍ができ膨れ上がることが発症します。癌治療を行った人の後遺症として出やすいですが、時には重いものをもったことでおきる炎症から腫れに発展する場合もあります。むくんでいるだけであれば生活には支障はありませんが、放置すると大きくなり治療が必要になります。

(3)痛風

体内の尿酸が溜まることでナトリウムと塩を生成し、結晶となります。その結晶が関節に溜まることで痛みが生じるのがこの病気です。足や腕の関節が痛みやすいですが、手の甲にも結晶が痛みが起きる場合があります。放置することで神経や脳にも障害を引き起こす場合があります。

5)症状が続く場合は専門家へ!行われる可能性のある検査・治療方法

(1)検査方法

‐レントゲン検査

物質を透過する性質をもつX線を使用して、体内の異常を調べます。骨や心臓は通過しにくく、白く画像では写るため、骨の異常を調べることができます。手の骨の異常は調べることはできますが、神経の異常はこの検査ではわからないです。

‐尿中尿酸量検査

痛風が疑われる場合、腎臓の機能が落ちているか、またどのように機能が落ちているのかを調べることができます。体内の尿酸の内6割は腎臓で血液をろ過し、尿によって体外へ排出されます。そのため、尿中の尿酸量を調べることで過剰排出または排泄低下型かがわかります。

(2)治療方法

‐薬物治療

痛風の場合は体内の尿酸値を下げるための薬を服用します。また、関節炎がある場合は非ステロイド抗炎症薬を服用し、炎症を抑えます。症状によって服用する薬は異なり、または副作用があるものもあるため、医師に確認の上服用するようにしましょう。

‐手術

腫瘍ができている場合、その腫瘍が悪性か良性かを調べる目的で摘出を行う場合があります。手の甲、一部分のため、手術といっても2時間以内で手術を終わりのが一般的ですが、場所や大きさによっては3時間以上の大規模なものになる場合もあります。

6)日常生活から予防を!手の甲の腫れへの予防習慣とは

(1)手のストレッチ

近年では手首を使うスポーツをしていない人でも手の関節を痛める人がく、その理由は長時間のデスクワークといわれています。長時間パソコンのキータイプを行うと手の関節に異常がでやすく腫れの症状が出る場合があります。1時間に1回の休憩はもちろん、両手の手首をぐるぐる回すなどしてストレッチも行うようにしましょう。

(2)無理して重たいものを運ばない

買い物などで買い貯めする人はそれらの荷物を持つ際、手首に大きな負担をかけ痛めてしまう場合があります。無理のない程度の買い物量にする、特に女性の場合は男性より筋力が少ないため関節に負担がかかりやすいといわれています。家族がいる場合はなるべく支援をかりてものを運ぶようにし、体に負担をかけすぎないように心がけましょう。



今回のまとめ

2)何が原因?考えられる3大原因とは

3)試せる処置はあるの?手の甲の腫れている症状への対処方法

4)病気の可能性とは?考えられる3種類の病気

5)症状が続く場合は専門家へ!行われる可能性のある検査・治療方法

6)日常生活から予防を!手の甲の腫れへの予防習慣とは