医師の問診を受ける女性の患者

手の甲にできる湿疹のような細かいぶつぶつ、本当に困りますね。特にかゆみを持っている場合だと、我慢したくても思わず掻いてしまい、それが更にぶつぶつを増やすことにもなってしまいます。今回は手の甲のぶつぶつの原因・対処方法をお伝えします。



手の甲のぶつぶつはなに?気になる5大原因と対処法とは


1)どんな症状が現れる?手の甲のぶつぶつの3つの種類と特徴

(1)かゆみを伴うぶつぶつ

手の甲にムズムズするようなかゆみが伴う場合、掻いてしまうと細かい湿疹のようなぶつぶつが現れます。

(2)かゆみを伴わないぶつぶつ

特にかゆみを伴わない場合でも、気がつけば手の甲に細かい湿疹のようなぶつぶつができているという症状です。「なんとなく手の甲を見るとできていた」「手の甲を触ってみると、ぶつぶつしたような、ざらざらしたような感じがしたのでわかった」という具合に気が付きます。

(3)細かい水泡のようなぶつぶつ

上記二つに起こるぶつぶつは、ひっかくと潰れて水のようなものが出てくることもあります。そうでない場合は、単純に湿疹のようですが、赤い湿疹として現れる症状もあるようです。  ぶつぶつそのものが引くと、その後の症状としては手の甲の皮膚に痕のように白く残り、薄く小さく皮がむけます。

2)なぜ症状が出るの?手の甲のぶつぶつの5大原因とは

(1)直射日光によるアレルギー反応

「日差しが気持ちいい」という季節に、うっかり窓の近くで長時間パソコンや読書をしてしまうと起こってしまう症状です。また、車の運転中や移動中にもよく発生します。手の甲に直射日光が当たり続けることで紫外線によるアレルギー反応が起きてしまいます。次の日にもぶつぶつが残っている場合があります。この場合は、特にかゆみを伴わないことが多いものです。

(2)汗をかいて放置した場合の炎症

夏場に起こりやすい症状です。

(3)家事や入浴に用いる洗剤、バス用品などによるかぶれ

水仕事や入浴は、手を保護する「角層間脂質(かくそうかんししつ)」と呼ばれる皮脂分が弱くなりやすいものです。その際に使用する洗剤やシャンプーなどのバス用品が手に触れることによって、かぶれが起こります。一種のアレルギー反応であり、「水湿疹」と呼ばれます。強いかゆみを伴う症状もあるようです。

(4)手の乾燥

冬場に起こりやすい症状です。手の水分や皮脂分が少なくなってしまうことから、かゆみと共に発生します。特に家事をした後や湯上り後に保湿ケアが必要な乾燥肌の性質を持っている人は起こりやすいと言えます。

(5)アトピー性皮膚炎

アトピーが手の甲に表れてしまう症状です。かゆみと水疱状の湿疹を伴い、ひどい時は痛みが生じます。

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3)試せる応急処置はあるの?症状へ試したい対処方法

(1)手の甲を水やぬるま湯でよく洗う

どのような場合でも、まず行いたいことです。特に汗をかいている場合は、特に手を清潔にする必要があります。消毒のために熱い温度のお湯で手を洗いたくなってしまいますが、手肌の水分が抜けてしまって新たな炎症を起こす恐れがあります。水かぬるま湯でよく洗うといいでしょう。

(2)患部を冷やす

手を洗ったら、その次に行いたいことです。かゆみを伴う場合や引っ掻いてしまった場合は、冷水や保冷剤をタオルで巻いたものを患部に当てて冷やしましょう。炎症や毛細血管が落ち着き、次第にぶつぶつが引いてきます。保冷剤を直接患部に当ててしまうと血行不良を起こしてしまう恐れがありますので、必ず保冷剤はタオルやハンカチに包みましょう。

(3)ハンドクリーム・かゆみ止めの軟膏を塗る

これらのステップからのケアになります。また、水仕事や入浴後の必須ケアになります。 かゆみ止めの場合、消炎鎮静作用を持つ成分でもムヒのようにメンソールのような刺激をもたらすものは控えましょう。患部に塗布してしまうとヒリヒリとした痛みが起こり、炎症で赤くなってしまいます。また、ステロイド成分を持つ軟膏も、以前に医師の診断を受けて処方されたもの以外は控えたほうがよいでしょう。

 4)これって病気?症状が続く場合に考えられる3種類の病気

これらの対処をしてもぶつぶつが治らない、あるいは何度も発生する、思い当たる原因が上記以外である場合は、内臓からくる疾患が疑われます。皮膚科での受診がおすすめです。

(1)ストレスによる自律神経の不調

精神的なストレスから、ビタミンやミネラルなどの栄養分が手の末端まで行き渡らずに、皮膚の炎症を起こすことがあります。

(2)胃・肝臓・腎臓の疾患

肝臓にトラブルが発生すると皮膚が黄色くなる「黄疸(おうだん)」が発症するように、皮膚は「内臓の鏡」と言われることがあります。特にかゆみを伴う手の甲のぶつぶつは、思わぬ内臓の疾患が原因となっていることもあります。このような原因の場合は、手の甲のみならず、全身にぶつぶつしたものが現れることが多くあります。内科の血液検査でも成分数値の異常を知ることで内臓の異常を知ることができますが、その他には尿検査を行うこともあります。

(3)糖尿病

糖尿病の症状は様々ですが、皮膚のかゆみもその一つとされています。特に糖尿病は、細菌による感染症にかかりやすくなります。急速な進行のため、突然かゆみを伴ったぶつぶつが手の甲にできることもあります。

5)気になる場合は専門家へ!行われる可能性のある検査方法

(1)血液検査

特にこれといった体の不調が思い当たらない場合でも、内臓からの疑いがある場合でも、内科での血液検査を受けるとよいでしょう。 内臓のトラブルが原因の場合は、血液検査の成分数値の異常で判断することができます。

(2)尿検査

血液検査だけでは知ることのできない内臓の異常や糖尿病の疑いがある場合の検査です。血液検査も尿検査も、内科で行うことのできる簡単な検査です。費用も保険適用内なので高額ではありませんが、血液検査の対象成分によっては1000円から3000円程度になる場合もあるでしょう。

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6)どんな治療が行われる?専門家での治療方法とは

(1)外用薬治療

程度によっては、市販の薬溶よりも皮膚科での受診で処方される外用薬を用いたほうが安心です。皮膚を保護するワセリン、尿素クレアチニンを含む軟膏やクリームがあります。ひどいぶつぶつの場合は、ステロイド成分を含んだ軟膏の処方になります。ステロイド軟膏であれば、1週間程度で改善が見られます。ただし、強く炎症を抑えているため、しばらく使用を控えるとぶつぶつが再発することもあります。医師の指導に適切に従いましょう。費用は、その薬によって様々ですので、確認が必要です。  

(2)内服薬治療

ビタミン剤が内科や皮膚科で処方されます。皮膚はとにかくビタミンの欠乏からダメージが現れます。特にビタミンCや、皮膚の組織修復を促すビタミンB群を含む内服薬が処方されます。また、細菌やアレルギー反応によるものであれば、アレルギー性鼻炎の時に処方されるような抗アレルギー剤が処方されます。

7)日常生活から改善を!手の甲の疾患への4つの予防ポイント

(1)とにかく清潔に

汗をかいた時には、すぐに手を洗える場所で洗いましょう。ここで注意しなくてはならないのが、熱いお湯を使わないということです。適度なぬるめの温度であれば大丈夫です。

(2)日差しが強い時には予防を

直射日光からの強い紫外線へのアレルギー反応であれば、手袋やアームカバー、日傘を使用しましょう。少しでも手の甲を紫外線から守ることで、ぶつぶつも抑えることができます。

(3)水仕事にはゴム手袋や、ハンドクリームでのケアを

乾燥を防ぐためにも、あまり洗剤で手の甲を刺激しないことが望ましいのですが、そうはいかないものです。  ゴム手袋やビニール手袋を使用しての水仕事が肌質上合わないようであれば、必ずハンドクリームで水仕事後に保湿ケアをしましょう。

(4)ビタミンの豊富な食事を

最近注目されている成分に「ビオチン」というビタミンの一種があります。魚介類や野菜、卵黄、レバー等に多く含まれている成分で、熱に強いため調理しても壊れにくいものです。この成分は特にアトピー性皮膚炎に効果的とされており、「皮膚の再生力を高め、組織を正常に保つ」「炎症の元の一つであるヒスタミンを体外へ排出する作用」などがあります。日ごろから手の甲のぶつぶつを作らないように予防するためにも、ぜひ取り入れたい成分です。



今回のまとめ

1)どんな症状が現れる?手の甲のぶつぶつの3つの種類と特徴

2)なぜ症状が出るの?手の甲のぶつぶつの5大原因とは

3)試せる応急処置はあるの?症状へ試したい対処方法

4)これって病気?症状が続く場合に考えられる3種類の病気

5)気になる場合は専門家へ!行われる可能性のある検査方法

6)どんな治療が行われる?専門家での治療方法とは

7)日常生活から改善を!手の甲の疾患への4つの予防ポイント