カルテを確認し合うドクター

手のひらがいつもより熱い・・。他の部分は熱くないのに、手のひらだけ熱い症状が続くと気になりますよね。症状が続く場合は疾患の前兆症状の可能性も考えられます。今回はそんな手のひらが熱い症状・原因・病気の可能性・治療方法についてご紹介します。



手のひらが熱いのは危険?気になる4大原因と対処法とは


1)症状の解説!手が熱くなる3つの種類と特徴の違い

(1)立ちくらみなどを伴う症状

立ちくらみ、全身の倦怠感、すぐいらいらする、情緒不安定などいつもと違う不調が表れている場合があります。この症状にプラスして手のひらがあつい場合は自律神経などが関係している可能性が高いです。

(2)全身のほてりを伴う症状

めまいや全身のほてりを伴い、手のひらがあつくなる場合があります。これはホルモンバランスなどの変化が影響していると言われています。

(3)痛みやしびれもある

手のひらにちくちくした痛みやしびれを感じる場合があります。夜寝ている間にしびれを感じて起きてしまうこともあるようです。

2)何が原因?手のひらが熱くなる場合の4大原因とは

(1)冷え性

身体が冷えやすい為、末梢血管を拡張させ血行を良くして体温を上げようとする為、手のひらが熱くなる場合があります。このタイプは末端冷え性とは違って、内臓系が冷えている場合が多くあります。風邪をひきやすい、胃痛、膀胱炎などの症状が気になる人は冷え性の可能性が高いでしょう。

(2)自律神経の乱れ

毎日働いている脳や胃腸など身体のさまざまな場所をうまく動かす働きをしています。活発に働く交感神経と、リラックス時に働く副交感神経の二種類があります。この自律神経がうまく働かなくなると、体温調節がうまくいかなくなり手のひらが熱くなることがあります。

(3)更年期障害

女性の閉経前後の数年間に、卵巣から分泌されるエストロゲンという女性ホルモンの量が減るため身体や心に不調が表れます。その影響の一つに、体温調節がうまくいかなくなる為、上半身や顔にほてりやのぼせを感じるホットフラッシュという症状は40%~80%の女性に出るようです。

(4)寝る前

夜眠たくなるのは、副交感神経の働きのためです。副交感神経が働くため、手のひらが温かくなります。

Doctor and surgeon looking at a computer

3)応急処置を・・!続く症状へ試したい対処方法とは?

(1)温める

寒さや冷えの自覚がない場合、内臓が冷えていることが多いため、お腹や身体の中から温めることが大切になってきます。生姜、根菜、唐辛子などを積極的に食べるようにしてみましょう。

(2)規則正しい生活

夜遅くまで起きていたり、乱れた食生活は身体の機能の働きを悪くしてしまいます。朝起きたら太陽の光を浴びる、夜寝る前にストレッチをするなど軽いことだけでも違ってくるのでやってみましょう。

(3)マッサージ

ハンドマッサージや手を動かす体操で血流が良くなると症状が改善される場合があります。症状が気になる時は指先をグー、パー繰り返してみたり、ハンドクリームでゆっくりマッサージしてみるのも効果的です。

4)症状が続く場合には!考えられる3種類の病気とは

(1)バセドウ病

20歳~40歳の女性に多く、遺伝しやすい病気と言われています。甲状腺が働きすぎるため、体重減少、神経質、発汗増加、体力の低下などの症状が表れます。冬でも極度に暑く感じ、手のひらは一年を通してずっと熱くしめった感じになる場合、バセドウ病の可能性があります。

(2)手根管症候群

手首を伸ばした状態でキーボードを長時間叩いていると神経が圧迫されて起こる病気です。手のひらにしびれやチクチクした痛みを感じることも多いです。妊娠中、糖尿病、痛風のある人に発症することが多いようですが、原因ははっきりとわかっていません。

(3)関節リウマチ

関節が痛み、変形してしまい、動かしにくくなる症状があります。初期症状で微熱、貧血など風邪のような症状が続く場合は関節リウマチの可能性があります。朝起きたときに手のひらが熱かったり、握りにくく感じることがあれば注意しましょう。

Measuring the pulse

5)専門家で行われる対処法は?行われる可能性のある検査・治療方法

(1)血液検査

バセドウ病や関節リウマチが疑われる場合に血液検査を行います。バセドウ病の場合、甲状腺ホルモンの量が過剰でないか、TSHレセプター抗体が検出されないかを確認します。関節リウマチの場合、リウマトイド因子、抗CCP抗体に異常が出ます。費用は5,000円~7,000円程度になります。バセドウ病の場合、治療はメルカゾールなどの甲状腺ホルモンを抑える薬を使用した治療法になります。また他の治療法として手術や放射線治療などを行う場合があります。関節リウマチの治療も、消炎鎮痛剤、抗リウマチ薬、ステロイドなどの薬物治療がほとんどです。また他の治療法として手術やリハビリ療法などもあります。どちらの病気も長期間の治療が必要となってきます。

(2)誘発テスト

手根管症候群が疑われる場合、手首を打腱器などでたたくとしびれて痛みが指先に響きます。手首を直角にまげて手の甲をあわせて1分間以内にしびれや痛みが悪化するかどうかを確認していきます。費用は1,000円~2,000円程度になります。消炎鎮痛剤、ビタミンB12などを内服する治療が一般的です。他に湿布や運動・仕事の軽減などで痛みを和らげる方法もあります。

(3)筋電図検査

手根管症候群が疑われる場合に誘発テストの補助検査として電気を用いた筋電図検査を行います。手根管をはさんだ正中神経の伝導速度を測定します。費用は3,000円~5,000円程度になります。

6)日常生活から改善を!手のひらの熱い症状への3つの予防習慣

(1)ストレスをためない

ストレスが溜まると自律神経の乱れ、ホルモンバランスの乱れにつながってしまいます。適度に運動をしたり、自分自身がリラックスできる方法を身に着けるようにしていきましょう。

(2)身体を冷やさない

夏や熱い時期に冷たいものを摂ってばかりいると、内臓が冷えてしまいます。内臓が冷えてしまうと隠れ冷え性になる可能性が高いので、夏でも冷たいものは頻度を減らすようにしましょう。

(3)マッサージする

入浴時や寝る前など、自分でできる身体のパーツをマッサージしてあげるようにしましょう。血流がよくなることで、身体の循環が良くなり、冷え性なども改善できます。



今回のまとめ

1)症状の解説!手が熱くなる3つの種類と特徴の違い

2)何が原因?手のひらが熱くなる場合の4大原因とは

3)応急処置を!続く症状へ試したい対処方法とは?

4)症状が続く場合には!考えられる3種類の病気とは

5)専門家で行われる対処法は?行われる可能性のある検査・治療方法

6)日常生活から改善を!手のひらの熱い症状への3つの予防習慣