男性の患者の問診を行うナース

低体温症は子どもやお年寄り、女性になりやすく、頭痛や関節痛、肌のトラブルに見舞われ辛い思いをしている人も少ないのではないでしょうか。なかなか症状が治まらず仕事や勉強、普段の日常生活に支障をきたすことがないように原因や対処法を紹介します。



放ってはおけない低体温症へ!試したい3大改善方法と注意点


1)症状をチェックしよう!低体温症の3つの症状と特徴とは

(1)頭痛

低体温症とは、体の中心部の温度が35度以下になった状態のことを指します。正常な温度は37度とされています。低体温になると熱を保とうとする体が毛細血管を収縮させることで体全体の血行が悪くなり、首や肩に凝りが出てくることや、脳に血液と酸素が行き届きにくくなり貧血になることで頭痛が生じます。

(2)生理痛

血液の流れが悪くなることで、血液に含まれる栄養や酸素が子宮へ十分に運ばれなり、子宮と卵巣の機能が低下してしまいます。そうなるとプロスタグランディンという子宮を収縮させるホルモンの分泌量が多くなり、他の臓器も引っ張られるようになってしまい、生理痛が起きるとされています。女性ホルモンが崩れることは、不妊にも繋がるので子どもを望む女性は特に注意した方が良いでしょう。

(3)肌がくすむ

肌は30日~40日にかけて新しく生まれ変わるとされており、血液の循環が悪くなると肌の細胞の働きが鈍くなるのできれいな肌ができにくくなります。そのため、ニキビができたり、シミ、シワなどがでてきます。

2)要チェック!低体温症になってしまう2大原因とは

(1)食生活の乱れ

低体温症になる原因に日々の食事で十分なビタミンやたんぱく質を摂ってないことが挙げられます。糖質をエネルギーに変えるのはビタミンとミネラルであり、これらが不足すると食べ物からエネルギーを作り出すことができなくなるので低体温の原因になります。そしてたんぱく質は熱を作る筋肉に必要な栄養素なので不足すると筋力が低下して血行が悪くなります。また、朝食は寝ている間に下がった体温を上げて、一日の生活リズムを整えてくれているので抜かないようにしましょう。

(2)寒冷環境

寒冷地などに身を置くと、皮膚の血管を収縮させ心臓や脳などの重要な器官に血液を働かせるようになります。これにより皮膚に温かい血液が充分に行きわたらなくなり、体温がどんどん下がっていくので低体温症の原因になります。また、大雨や津波にさらされると、水が蒸発するために身体から熱を奪います。これを気化熱と呼び、体温が奪われた体は熱喪失状態になります。熱喪失によって偶発性低体温症になってしまいます。

3)低体温症を放っておく危険性とは・・?

(1)病気になりやすくなる

体内の温度が35度以下の状態だと免疫力が下がり細菌の侵入を許してしまいます。風邪を引きやすくなるなど、日常生活に支障が出てきます。さらに癌細胞は35度の体温が増殖するのに最適だと言われています。菌は熱に弱いので普段から体温を37度ぐらいに保つようにしましょう。風邪を引いたときに熱が上がるのは菌を防いでいるからです。

(2)老化が進む

低体温が血流を悪くして皮膚の再生に支障を来すことは既述しましたが、シワやたるみが増えることで老けて見えるようになります。美容に気を遣う女性にとって大変きつい問題だと考えられるので、低体温症になったら放っておかず、すぐに治療するようにしましょう。

Depressed young woman

4)試してみよう!健康的な体温への食事療法

(1)体を温める食材を使う

ビタミンやミネラルの不足が低体温症の原因になりますが、やみくもにビタミン豊富な野菜を食べればよいというものではないようです。野菜の中には体を温めるもの、冷やすものがあるそうです。体を温める野菜はニラ、カボチャ、ゴボウ、ニンジン、ショウガなどが挙げられます。体を冷やしてしまう野菜にはナス、キャベツ、トマト、牛乳などがあります。

体を温めるのに野菜以外にもリンゴ、豚肉、白身の魚、ワカメ、ほうじ茶などがあります。これらの食材を組み合わせながら毎日の食事に入れて食べると低体温症の予防や治療に繋がります。料理でも、サラダなど火を通さない食事は逆に体を冷やしてしまうのでニンジンやだいこんなどの野菜と豚肉を煮込んだ鍋や煮物などにすることをお勧めします。また、カキは鉄分豊富で貧血防止作用もあるので、体温を温める野菜と共にシチューにして食べるのもお勧めです。

(2)朝食をしっかり摂る

睡眠時人の体温は下がるようになっているため、朝起きると平熱より低くなっています。ここでしっかり朝食を摂らないと昼になっても低体温の状態が続いてしまうこともあります。そのため、しっかり朝食は摂るようにしましょう。朝はなかなかお腹に入らないかもしれないので、体温を温める効果のあるヒジキやワカメ、納豆などの比較的さっぱりとした食材を使うことをお勧めします。

5)見直してみたい毎日の生活習慣!正したい2つの習慣とは

(1)軽い運動をする

筋肉を動かすことによって骨格筋に熱が出てきて、それが体温に変化します。筋力が少ない人は血行や代謝がよくないので低体温症になりやすいとされています。低体温症の予防や治療のために軽めの運動をするようにしましょう。無理して毎日やらなくても、週2日~3日やるだけでも効果があります。体温を高める運動には有酸素運動が良いとされています。ランニングがきつい人はウォーキングを1時間ほどするのも良いでしょう。歩くと言っても、ただダラダラ歩くのではなく、手をしっかり握り姿勢を正して歩くようにしましょう。

(2)お酒・たばこを控える

お酒を飲むと体がアルコールを分解するために熱を放出します。その時体が熱くなり体温が上がるように感じますが、放出されているということは体から熱が逃げているということなので、体を冷やしています。さらにアルコールには利尿効果があるので、排尿することで体温が下がってしまいます。飲酒を毎日のようにしている人は、低体温になりやすい体になっているということです。たばこもニコチンによって毛細血管を収縮されてしまい、血行が悪くなります。血行が悪くなると全体に血液が届きにくくなり体内温度が下がってしまいます。

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6)気になる場合は専門家へ!専門家で行われる改善方法とは?

(1)吐き気がする場合は内科へ

低体温を放っておくと、血液が胃にも十分流れなくなる上に、消化に必要な酵素が働かなくなるので消化不良になってしまい吐き気を感じるようになります。その場合は内科に行き、低体温になった原因を調べることをお勧めします。内科で血液検査や尿検査をして、低体温以外に何かの病気はないか調べます。低体温と判断されたら、神経からきているものなのか、生活習慣からきているものなのかが分かるので、次の治療の導きになります。

7)放っておくと危険・・低体温症から考えられる病気とは

(1)自律神経失調症

低体温症になる原因に自律神経が乱れているというものがあります。自律神経が乱れると、脳の体温調節中枢が上手くはたらかなくなることで、冷え症や頭痛が起きることもあります。自律神経失調症になる原因にはストレスを溜めすぎや、疲れが考えられます。ストレスや疲れは仕事のし過ぎや、人間関係などが原因であることが多いです。

(2)成人病

ガンや糖尿病により、過度な食事制限をしてしまうことで栄養を十分取れない状態になることで、熱を生み出す機能も低下してしまうため低体温症になる場合あります。その場合食事療法がしっかりできていないということなので、ガンや糖尿病を診る専門医に指示を仰ぎましょう。

8)病気と診断されたら?行われる可能性のある治療法

(1)カウンセリング療法

ストレスや不安、疲れで自律神経失調症になったことがきっかけ低体温症になった場合、心療内科でストレスや疲れの原因と向き合い、解決策を導くためにカウンセリングを受けることをお勧めします。心療内科には臨床心理士というカウンセリング専門のスタッフがいて、悩みの相談やストレスを溜めない方法などを一緒に考えてくれます。

(2)整体院で体をほぐしてもらう

自律神経失調症は、体全体のバランスが崩れるためそれを補おうと筋肉が緊張した状態になります。体に痛みが出てきて、血液の流れも悪くなり低体温症になってしまうので、筋肉の緊張をほぐすために整体院に行くのも一つの手です。整体院はよく選ばないと反って症状を悪化する場合があるので、評判の良い信頼できる整体師がいるところに行きましょう。料金は保険適用外であり、3000円~10000円程度で値段が高いから必ず良い整体院とは限りません。レビューなどを参考にしてみましょう。



今回のまとめ

1)症状をチェックしよう!低体温症の3つの症状と特徴は

2) 要チェック!低体温症になってしまう2大原因とは

3) 低体温症を放っておく危険性とは・・

4)試してみよう健康的な体温への食事療法

5)見直してみたい毎日の生活習慣!行うべき2つの習慣とは?

6)気になる場合は専門家へ!専門家で行われる改善方法とは?

7)放っておくと危険・・?低体温症から考えられる病気とは

8)病気と診断されたら?行われる可能性のある治療方法