ソファに座る具合の悪い女性

低血圧という聞き慣れた言葉ですが、低血圧の基準については定義がありません。実は重大な疾患に繋がる可能性や疾患が原因で起こる可能性もあります。

今回は、低血圧の基準値、また8つの解消法などを説明をしていきます。






低血圧の基準値!低血圧解消の8つのススメ


1)血圧の基準値とは

(1)高血圧とは

高血圧の定義とは「収縮期血圧(最高血圧)が 140mmHg 以上または拡張期血圧(最低血圧)が 90mmHg 以上に保たれている状態。」が高血圧と定義されています。

(2)正常値について

また血圧の正常値基準の定義としては「収縮期血圧が 130~139mmHg 未満で拡張期血圧が85~89mmHg 未満」となっています。その中でも最も良い血圧の状態である血圧の事を至

適血圧と呼び「収縮期血圧 120mmHg、拡張期血圧 80 ㎜ Hg」と分類しています。

(3)低血圧とは

低血圧の定義については基準が存在はしていませんが、収縮期血圧が 100mmHg を下回った場合を指す事が殆どです。

2)血圧測定の5つのポイント

(1)血圧が変動する時期について

血圧日内変動には自律神経の働きが大きくかかわっています。睡眠中にはもっとも低く、起床前から起床後に上がり、夕方から夜にかけて下がる傾向にあります。

通常は昼間の血圧に対して、夜間の血圧 10%~20%低くなります。また、季節によっても血圧は変動し夏は下降し、冬は上昇する傾向にあります。

平均的に見ると、夏に比べて冬の血圧の方が 5mmHg~10 ㎜ Hg 高いという報告があります。男女差についてみてみると、女性ホルモンの関係から男性の方が高く、女性の方が血圧は低い傾向にあります。

また、運動と血圧についてですが運動直後は一時的に血圧が上昇、その後安静にしていると血圧が低下して一定の数値に戻ります。食事をした際に血圧は上昇傾向にあります。

(2)血圧を測定する4つのポイント

・測定部位としては、心臓側の上腕部を推奨。

・朝の測定をする場合には、起床後 1 時間以内である事。

・夜の場合には就寝前の安静時で、座位1~2分後に測定。

・日内変動があることから、朝夜の平均値で標準偏差がどのくらいなのかを判定。

3)低血圧の主な3つの原因

(1)本態性低血圧について

一般的に低血圧症では、原因となる病気が明確ではない場合を指します。日本では収縮期血圧が 100mmHg未満を示しているのにも関わらず原因が明らかでない人は 1.5%~7%。

そのうちに自覚症状を訴える人は 10~20%と言われています。自律神経の調節がうまく働かずに、副交感神経が優位なっている事等が原因と言われています。

(2)二次性低血圧について

二次性低血圧の場合には、急性と慢性があります。急性低血圧は急激な症状が出現する場合が多い為、重症であることが殆どです。

出血や脱水などに伴う循環血液量の減少や重症感染症に伴う敗血症、心不全などの心臓の機能の低下や不整脈、睡眠薬や麻薬などによる薬物中毒があり、ほとんどの患者は救急処置が必要となります。

(3)起立性低血圧

立位の状態では全身の循環血液のうち、500ml~800ml は腹部や下肢に移行しますが、心臓に戻る血液が減少してしまう為に、脳に血液が回らなくなり“めまい”や“ふらつき”といった症状を起こします。

聴診器を使うドクター

4)低血圧を放っておく5つのリスク

(1)甲状腺機能の低下

低血圧を伴う病気のかの王政としては、甲状腺機能低下症と呼ばれるものです。甲状腺機能低下症とは「免疫異常を起こす病気」です。免疫異常を起こす事による体調不良を訴えるもので、倦怠感やむくみといった症状があり、女性に多くおこります。

(2)起立性調整障害による低血圧

自律神経失調症の1つですが、低血圧以外にも動機、息切れ、倦怠感といった症状が現れます。ほとんどが未成年に起こり自然に治ります。

(3)心臓疾患による低血圧

心筋梗塞や狭心症、新筋炎などで心臓に起こる疾患の事で心臓に起こる病気のため、最悪死に至ります。顔面蒼白や吐き気や胸に強い痛みが伴うという事もあり、緊急を要する事が殆どです。

(4)薬の副作用による低血圧

抗うつ薬や利尿薬、抗てんかん薬等の副作用になります。薬を服用している場合に、起こる可能性があります。

(5)肺塞栓症による低血圧

肺動脈に血栓ができる病気です。長時間同じ姿勢でじっとしているときなどに起こる病気で、低血圧や呼吸困難を引き起こすことがあり、最悪の場合には死に至ります。

身体を動かすなどをして予防をすることが大切です。

5)低血圧の4つの種類と特徴

(1)本態性低血圧について

原因不明の低血圧になります。本人が気づいていないことも多くあります。血圧測定をして初めて気が付くという人も居ます。自覚症状がなければ、問題はないと言われています。

(2)二次性低血圧について

別名として症状性低血圧と呼ばれることもありますが、他の疾患(心臓病など)が原因で起こる低血圧の事で、薬による副作用による低血圧も、二次性低血圧に含まれます。症状としては、ふらつきや倦怠感といったものになります。

(3)起立性低血圧

起立性低血圧とは、急に椅子から立ち上がった時に血圧が下がるのが特徴で、ベッドから起き上がった時などにも起こる症状です。立ちあがた時に、ふたつき、動機、疲労感、失神といった症状を伴います。

(4)食後低血圧について

食後低血圧とは、まさに食後に血圧が急激に下がる病気になります。食後低血圧は失神や脳卒中といった病気の引き金になります。

予防としては炭水化物を取りすぎない事やカフェインを取りすぎないといった事が挙げられます。

診察を行う医者

6)低血圧解消のための日常生活での3つのポイント

(1)睡眠

早く寝る習慣をつけて早起きをするという生活リズムを作ります。休みの日も規則正しく寝て起きる習慣を身に着けることが大切です。

(2)食事

食事についてですが、炭水化物 55~70%、タンパク質 15~20%、脂肪 15%~25%程度バランスよく摂取します。魚やお肉、乳製品のタンパク質、海藻や緑黄色野菜、豆類などのミネラルも摂取をするように心がけます。

(3)運動

人は立っていると、重力によって下半身の静脈血に約 500ml~750ml の血液が貯まり、心臓に戻らなくなってしまい低血圧を起こしてしまいます。

下半身の筋肉はポンプのような働きをしますが、筋力が低下するとポンプ作用が低下してしまいます。下半身を使う運動として、ウォーキングなどをする事をお勧めします。

7)低血圧の人が摂取すべき2つの食材

(1)タンパク質

タンパク質の摂取で良いとされるものは納豆・レバー・貝類です。低血圧の人が取るべき栄養素は筋肉や内臓などを作るのに必要な良質なたんぱく質になります。

その他には、代謝の促進をする酵素の材料になるビタミン、骨を作る材料になるミネラルです。タンパク質、ビタミン、ミネラルが豊富に含まれているものが納豆・レバー・貝類になります。

(2)塩分

高血圧の人は塩分を控えるようにと言われるほど、塩分には血圧を上げる効果があります。

通常、塩分摂取量は 10g と言われていますが、低血圧の人の場合は 12g 位摂取を目安に摂取します。

ただ、摂り過ぎには注意が必要なので、低血圧の人は“あえて減塩を意識しない”という意識を持つ程度で良いのです。

8)低血圧を未然に防ぐための3つの予防ポイント

(1)食習慣

朝食を取るという事は低血圧の予防につながります。1 日の始まりに血圧を上昇させるスイッチを入れるのは朝食です。朝食を抜いているという人は、少しずつで構いませんので朝食を摂取するように心がけましょう。

(2)生活習慣

早寝早起きといった生活リズムを心がけます。夜更かしや寝坊といった生活習慣はリズムを一気に崩し、血圧にも影響しますます。

質の良い睡眠を考えて 6 時間程度を目安に睡眠を取ることが重要です。また、喫煙についてですが基礎代謝を下げてしまう為、おススメできません。

(3)運動習慣

下半身に血流が貯まってしまうという事は、血液を心臓に戻すために軽い運動強度で、長く続けることが出来る有酸素運動を 20 分程度実施することをお勧めします。

また、脚の筋力をつけるという意味で、座って行う事が出来る、シーテッドレッグプレス等といった筋トレを 15 回×2 セット程度実施したり、ふくらはぎなど足のストレッチをすることで、血流が促進され効果的です。






今回のまとめ

1)血圧の基準値とは

2)血圧測定の5つのポイント

3)低血圧の3つの主な原因とは

4)低血圧を放っておく5つのリスクとは

5)低血圧の4つの種類と特徴とは

6)低血圧解消のための日常清潔での3つのポイントとは

7)低血圧の人が摂取すべき2つの食材とは

8)低血圧を未然に防ぐための3つの予防ポイント

低血圧は、高血圧ほど重要視されていない病気ではありますが、低血圧の陰に潜む病も存在します。

軽視せずに、低血圧にならないような生活習慣を心がけるとともに、症状がでていて日常生活に支障があるようであれば、医療機関を受診したほうがよいでしょう。