女性の目の検査を行っている医者

白目が黄ばんでいると、せっかくお洒落をしても周囲の人には疲れているように見えたり不健康な印象を与えてしまいます。しかし、白目の黄ばみには病気が隠れている場合もあります。今回は白目が黄ばみの原因や対処法をご紹介します。



気になる白目の黄ばみ!4大原因と病気のサインとは?


1)黄ばむとはどういうこと?健康的な状態との違いとは 

通常は白い白目の部分が、黄色くなってしまったり黄色い斑点ができると「白目が黄ばんでいる」と表現します。この白目は「強膜」という0.25~1.5mmほどの頑丈な膜でできています。白目の役割は、眼球を衝撃や圧力から保護したり、黒目の瞳孔以外から余分な光が侵入しないように防いでいます。 

2)何が原因?白目の黄ばみの4大原因とは 

(1)加齢 

白目は、子供のうちは綺麗な白い色をしています。しかし、加齢と共に紫外線の影響を受けて活性酸素が発生したり、險裂斑(けんれつはん)という黄色いシミなどができて強膜が分厚くなります。活性酸素とは、体内に侵入した菌をやっつける働きをしてくれます。しかしその力は強力で、増えすぎると逆に細胞にダメージをあたえるようになります。その結果、老化や劣化が早まってしまいます。 

(2)目の日焼け 

PCやスマホ・テレビなどの液晶画面を間近で見ると、目に活性酸素を発生させます。それにより、白目に負担がかかり濁ります。また、紫外線を多く浴びる真夏などに長時間外出していると、目も日焼けして活性酸素が発生します。 

(3)黄疸 

病気が原因で黄色い色素を含んだ成分が沈着・蓄積されていくと、皮膚や白目が黄色くなります。 

(4)ニコチン・アルコール 

喫煙やアルコール摂取が原因で白目が黄ばむと言われています。ニコチンやアルコールが直接関係しているわけではなく、それらの摂取により活性酸素の発生が促されるので内臓などの老化が進み、白目も黄ばむと思われますが、個人差はあります。 

3)試せる処置はある?症状への対処方法とは 

(1)紫外線対策 

目の日焼け防止です。液晶画面を眺める時間を減らす・ブルーライト防止のメガネをかけるなどして目を守ります。外出時にもサングラスをかけて、紫外線を予防します。 

(2)目を休ませる 

長時間液晶画面を眺める場合は、まめに休憩を挟みましょう。冷たいタオルなどを瞼に乗せて、充血をやわらげてください。 

(3)目薬をさす 

充血を和らげたり白目を保護する成分が配合されている目薬を使用します。 

(4)ぐっすり寝る 

睡眠不足は目を充血させてしまい、黄ばむ元になります。充分な睡眠をとるようにしましょう。

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4)これって病気?病気かどうかのチェック・判断基準とは 

加齢や紫外線による白目の黄ばみは、外気に触れている部分にあらわれます。上瞼や下瞼をめくってみると、そのあたりは白い状態のままのことが多いのですが、そのあたりまでも白目が全体的に黄色くなっている場合は、黄疸の可能性があります。尿の色が濃い・白目が黄色い・皮膚が痒い・便が白っぽいなどの症状があらわれた場合は、早めに医療機関を受診しましょう。また、黄ばみとともに痛みや充血などが酷い場合も一度眼科で検査を受けてください。 

5)症状が続く場合は注意!考えられる種類の病気とは 

白目全体が黄色になるのは、黄疸が出ている証拠です。黄疸があらわれるのは、血液中の「ビリルビン」という黄色い物質の濃度が上昇するからです。その結果、肌や白目が黄色になります。 

(1)肝機能障害 

肝臓に何らかの病気がある場合、黄疸があらわれます。血液中のヘモグロビンが分解されてビリルビンになり、血液に混じって肝臓に運ばれます。そして肝臓で生成される消化液の「胆汁」という成分の一部として腸に送られ、便として体外に排出されます。しかし、肝臓に炎症があると、胆汁の中へビリルビンを送る作業がうまくいかず、血中のビリルビンの濃度が上昇します。 

(2)胆管閉塞 

胆汁は肝臓から小腸へ「胆管」という部位を通って送られます。しかし、この胆管に結石や腫瘍があることで塞がっていると、胆汁がうっ血してビリルビンが沈着・蓄積されます。その結果、血中のビリルビンの濃度が上昇して白目や肌が黄色くなります。 

6)病気の場合には?行われる可能性のある検査・治療方法 

黄疸を疑う場合は内科や消化器内科を受診します。 

(1)検査方法 

血液検査でビリルビンの濃度を調べます。更に詳しい検査は、腹部超音波検査や細胞を採取する生検・カメラを挿入して観察する腹腔鏡検査などが行われます。 

(2)治療方法 

黄疸が発症する病気は多く、肺・肝臓・膵臓・胆管・胆嚢などに発症します。自己免疫性疾患などでも発症し、黄疸がでやすい体質性黄疸もあります。ビリルビンの濃度を調べる血液検査では、総ビリルビン・間接ビリルビン・直接ビリルビンなどがあり、どの濃度が高いかで発症元が判断できる場合があり、それに伴った治療が行われます。また、目にできるシミの瞼裂斑が炎症を起こし「瞼裂斑炎」という状態になると、白目が黄色く、充血や痛みがあらわれます。 

眼科を受診すると点眼薬を処方されます。症状が酷い場合は、瞼裂斑を切除して別の部位にある結膜を移植する日帰り手術が行われます。検査や薬の処方などを含めて保険適用で3~4万ほどの費用になると思われます。 

7)日常生活から改善を!白目の黄ばみへの3つの予防習慣 

(1)目を守る 

目薬をさす・メガネをかけるなどして紫外線防止をしたり、目を休ませて酷使しないように気をつけましょう。 

(2)規則正しい生活 

不眠不足や過労が蓄積すると、活性酸素が発生して目の老化に繋がります。充分な睡眠と適度な運動・ストレス発散を心がけて、体調管理を行いましょう。 

(3)食生活 

ルテインという成分は、目を保護してくれる働きがあります。ルテイン配合の目薬・サプリメント・緑黄色野菜などを積極的に摂取しましょう。また、アルコールの過剰摂取や偏った食生活で、内臓機能を低下させないようにすることも大切です。



今回のまとめ 

1)黄ばむとはどういうこと?健康的な状態との違いとは 

2)何が原因?白目の黄ばみの4大原因とは 

3)試せる処置はある?症状への対処方法とは 

4)これって病気?病気かどうかのチェック・判断基準とは 

5)症状が続く場合は注意!考えられる種類の病気とは 

6)病気の場合には?行われる可能性のある検査・治療方法 

7)日常生活から改善を!白目の黄ばみへの3つの予防習慣