患者に説明をするドクター

休まず働いている心臓ですが、意志ではコントロールできず、自律神経によって管理されています。そのため精神的、肉体的なアクシデントに対して敏感に反応して影響を受けます。

今回は心臓に違和感を感じる場合の原因、考えられる病気の可能性、対処方法についてお伝えをします。



心臓の違和感の4大原因!病気の可能性


1)心臓の違和感の6つの代表的症状

心臓の違和感としては次のような症状があります。

(1)安静にしていても胸が痛む

(2)運動を始めたときに起こる胸の痛みで長い間続かない

(3)強く胸が痛む

(4)胸が苦しい

(5)呼吸に合わせて胸が痛む

(6)動悸がする。脈拍が不規則になったり、速くなったり、遅くなったりする。

2)心臓の違和感の4大原因

心臓に対する血液の流れが何らかの原因により滞ることによって違和感が発生します。

(1)心臓の筋肉へ血液を供給する冠動脈が細くなることによって発症する痛み

(2)冠動脈の痙攣によって心臓への血液の供給が滞ることにより発症する痛み

(3)冠動脈が詰まったことにより血液の流れが止まることによる発症する痛み

(4)精神的ストレスにより自律神経が乱れることにより起こる動悸、息切れ、胸痛、頻脈などの症状

3)心臓の違和感で考えられる4つの病気

(1)狭心症

狭心症とは、冠動脈が何らかの原因により狭くなり血液不足により起こります。症状としては、胸が締め付けられる痛みや圧迫感、動悸や息苦しさがあります。

激しい痛みはなく、徐々に強くなります。血液の流れが悪くなる原因によって労作時狭心症と安静時狭心症があります。症状は、どちらの場合も5分から10分程度で治まります。

(2)心筋梗塞

心筋梗塞とは、冠動脈に血栓ができて血管をふさいで血液が心臓の筋肉に流れなくなることにより壊死し、起こります。

胸が激しく痛み、締め付けられるような不快感があります。動脈硬化などにより血液の流れが鈍くなり、血栓ができることにより起こります。

狭心症との違いは、心筋梗塞では血液が止まるので心筋が壊死するが、狭心症は、血流が完全に途絶えないので壊死しません。そのため心筋梗塞では後遺症が残ります。

(3)不整脈

心臓の拍動のリズムが不規則になる期外収縮、異常に早くなる頻脈、遅くなる徐脈、などの症状があります。心臓の拍動を司る刺激伝達系のどこかに支障があることにより心拍のリズムが乱れるのが原因です。

(4)心臓神経症

検査をしても異常が見つからないが、心臓病と同じような症状が出ます。精神的なストレスにより自律神経が乱れて動悸、息切れなど心臓病とよく似た症状となります。

4)心臓の違和感への対処法

まず違和感や痛み、動悸がどのようなものか整理します。長時間症状が治まらない場合は、専門医の診断検査を受ける必要があります。

(1)違和感の痛みはどこか

違和感の原因が、心臓の何らかの疾病による場合と違う場合は、つぎの方法にて大まかに判別することができます。

それは胸のどこに違和感があるかである程度は判断できます。

「心臓のここが痛い」と、具体的に場所を示せる場合は、肋間神経痛や帯状疱疹など、心臓以外の疾病による原因で症状がでている可能性が高くなります。

逆に、「胸のこの辺りが苦しい」と、明確に指し示せない場合は、心筋梗塞や狭心症等の疑いがあります。できるだけ早く病院で検査しましょう。

(2)動悸がするとき

まず気持ちと体を安静にします。動悸が起こったら、まずは体を休めて安静にし、様子を見ます。深く深呼吸をしたり、気持ちを落ち着かせることによって、おさまることもあります。

しかし安静にしていても、動悸が起こるのは、心臓か内分泌ホルモンに何らかの問題がある可能性があります。

医師の診断のもと適切な検査を受けましょう。発作が起こった時は、できるだけ脈拍数、脈拍の強さをチェックすることにより医師の診断がスムーズに行われ原因究明と治療に役立ちます。

聴診器を持つドクター

5)心臓の違和感が続く場合にすべき10の検査方法

心臓に違和感がある場合は、循環器内科などの専門医の診察や検査を受けることが大切となります。

(1)血圧測定

狭心症や、心筋梗塞の誘因である高血圧の有無を調べます。

(2)血液検査

ウィルスや細菌などの種類を調べます。心筋梗塞が疑われる場合は、心筋が壊死する

(3)視診

顔色、唇の色、まぶたの裏側、頸動脈の浮き上がり方などを検査します。

(4)聴診

聴診器で心臓の音や弁が開閉する音や、血液の流れる音などを聴いて調べます。

(5)触診

すねを押し、むくみの状態を調べます。頸動脈に触れて脈拍の状態を調べます。心臓の触診も行います。

(6)心電図検査

安静時の心臓状態を心電図で調べます。心電図の波形によって病気を判定します。

(7)ホルター心電図

日常の心電図を記録し心臓の状態を調べます。発作のきっかけをとらえることができます。

(8)胸部X線検査

心臓の形や大きさを調べます。大動脈の太さや血管の石灰化も調べることができます。

(9)運動時負荷心電図

日常の運動における心臓の異常を心電図で調べます。労作時狭心症の診断ができます。

(10)心臓超音波検査

超音波で心臓の内部画像を調べる検査です。心臓を立体的にとらえることができ、断面、筋肉の状態、弁の状態、収縮拡張の状態、血液の流れなどを調べることができます。

この検査に使われる超音波は、安全性が高く、体への負担が小さいです。

6)心臓の違和感が続く場合にすべき治療方法

病院での検査によって判断された原因に応じた治療を行うことになります。

(1)狭心症の治療

薬物治療と冠血行再建術(カテール治療など)が行われます。症状が軽い場合は、薬物治療を行い改善が見られない時は、冠血行再建術となります。

(2)心筋梗塞の治療

再灌流療法をおこない血流を回復さえる治療を行います。血栓融解療法、冠動脈形成術、冠動脈バイパス手術があります。

(3)不整脈の治療の治療

主に薬物治療を行います。

(4)心臓神経症の治療

おもに精神的な治療となります。心療内科などの診察を受けます。

7)心臓の違和感へ未然にできる予防ポイント

心臓の不具合の直接な原因は、動脈硬化ですが、次のような生活習慣病が引き金になります。よって生活習慣を見直すことにことにより改善することができます。

(1)高血圧

減塩など食生活を見直す

(2)糖尿病

食事療法で適正な量、質を心掛ける。また無理のない程度で運動を行います。

(3)高脂血症

食事療法として腸内のコレステロールを健全に保つ食事を行います。

(4)肥満

必要なエネルギー量を把握して食事量を調整します。また適度な運動を行いエネルギーの消費量を増加させ肥満を防ぎます。

(5)喫煙

心臓に負担をかける喫煙をやめます。

病院での検査の結果異常がない場合は、心臓神経症の可能性があります。なるべくストレスのない生活をおこなうことが重要となります。



今回のまとめ

1)心臓の違和感の6つの代表的症状

2)心臓の違和感の4大原因とは

3)心臓の違和感で考えられる4つの病気

4)心臓の違和感の場合に自分でできる対処法

5)心臓の違和感が続く場合にすべき10の検査方法

6)心臓の違和感が続く場合にすべき治療方法

7)心臓の違和感へ未然にできる予防ポイント