聴診器とノート

血液は人間に必要な酸素や栄養素を運んでくれます。その血液を身体に送るポンプが心臓で1分間に心臓が何回収縮しているかを表すのが心拍数です。60拍/分(60bpm=ビート・パー・ミニッツ)などで表します。今回は心拍数が高い症状・原因・考えられる病気・対処法などをお伝えします。



心拍数が高いのはなぜ?考えられる3大原因と病気とは


1)心拍数が高い場合の代表的症状とは?

(1)心臓の症状   

狭心症・不整脈・心不全

(2)精神的な症状  

ストレス・不安・緊張・脱落感など

 2)考えられる原因とは?心拍数が高い場合の3大原因

(1)心因性 

ストレス、トラウマなどが原因で心拍数が高くなります。ストレスを受ける状況から解放されると比較的早く心拍数が落ち着くようです。

(2)運動性

運動をして一時的に心臓に負担がかかって心拍数が高くなります。繰り返し練習することで心臓は慣れてきます。

(3)薬物性

治療を行うためのお薬、麻酔、またはドラッグなどで心拍数が高くなります。この場合は脳や身体に深刻なダメージを与えるのですぐに受診した方がいいです。

3)試せる処置はある?心拍数が高い場合への対処方法とは

(1)安静にする

なるべく涼しい場所に移動して座る、横になるなどの行動を起こして落ち着くのを待つことです。

(2)ストレスを溜めないようにする

ストレスを感じてアドネナリンが放出されると交感神経が興奮状態になり手に汗をかいたり口の中が渇いたりします。オンとオフをうまく切り替えてコントロールしま  しょう。

(3)規則正しい生活をする

睡眠不足を解消して身体をフラットにしてよく休める。常にバランスのよい食生活を考えて食事をする。適度にカラダを動かして体調を整えること。

(4)自己判断が危険な場合

目標心拍数の計算式は{(220-年齢)-安静時心拍数}×運動強度(%)+安静時心拍数です。安静時心拍数とは「朝目覚めて起き上がる前に計測した数字」で普通成人で60~70拍/分くらいです。運動強度とは「運動習慣が全くなく低体力の人、高齢者など」=40%中高年者、「肥満者など」=50~60%、「運動になれている人」=60~70%目標心拍数は「健康な人ならこの数字に近い数字が結果」として表れるはずです。あまりにも離れた数字を示すようであればすぐに医師の受診を受けた方がいいでしょう。

Doctors and nurses discussing together

4)症状が続く場合は注意!考えられる8種類の病気とは

(1)心筋梗塞 

心臓に血液を送る冠動脈が狭くなってそこに血栓が詰まって血流がストップする状態です。考えられる理由としては高齢者以外の人はコレステロール値の上昇、ストレス、飲酒などで高齢者は血管の老化による狭窄症などです。

(2)心筋症 

心臓の筋肉状態が悪くなって機能が低下する病気です。

(3)心筋炎 

ウイルスが心筋に感染することで炎症を起こす病気です。

(4)心臓弁膜症 

心臓内のある弁が十分に開閉しないことにより心臓の動きが損なわれる病気です。

(5)貧血 

血中ヘモグロビンの減少で血中濃度が薄くなった状態です。

(6)自律神経失調症 

ストレスによって自律神経が乱れ、身体に異常が現れる状態。吐き気、多汗、めまいなどの症状が出ます。

(7)甲状腺機能亢進症(パセドウ病)

甲状腺ホルモンが過剰分泌されることによって、全身のエネルギー代謝が異常に高まってしまう病気。20~30代の女性に多く動悸、喉ぼとけの下の甲状腺の腫れ、眼球突出などが症状として出ます。

(8)更年期障害

更年期に女性ホルモンが減ることで自律神経のバランスが失われることによって脈が速くなったり、かたこり、不安感などの症状が出る。

5)専門家での検査を!行われる可能性のある検査方法

(1)心電図検査(ホルター心電図、運動負荷心電図)

(2)胸部エックス線

(3)血液検査

(4)心臓超音波検査

検査費用は基本的なものなら1万円前後、専門的なコースになると5万円前後になりそうです。

Doctors who have medical records and doctors have a tablet

6)どんな治療が行われる?専門家での治療方法とは

(1)カテーテルアブレーション

カテーテルを足の血管から入れ、高周波により心臓の筋肉の一部を焼くことで頻脈を起きないようにする治療法です。

(2)薬物治療

抗不整脈薬を使用して治療する。

(3)除細動器治療

身体の内側に植込むタイプの植え込み型除細動器による治療法。

 7)に非常生活から改善を!心拍数が高い症状への予防ポイント

(1)食事の改善

タンパク質・鉄分のバランスよい食事で貧血などの予防をすることが期待できます。

(2)心療内科の受診

不安な気持ちを和らげることが予防になります。抗不安薬などの処方をしてもらいましょう。

(3)カフェインの適度な摂取

コーヒーに含まれるカフェインで脈が速くなることがあるので、ノンカフェイン飲料に切り替えたりして調整しましょう。

(4)ホルモンの分泌向上

更年期障害が原因の場合は女性ホルモンのエストロゲンに近い働きを持つ大豆イソフラボンを摂取しましょう。ビタミンEで男性ホルモン・女性ホルモンの分泌を促進するのもいいでしょう。

(5)減塩

心筋梗塞が原因で脈が速い人は高血圧、肥満、糖尿病のため、塩分摂取はひかえましょう。

(6)十分な睡眠

睡眠不足は心臓に負担をかけます。

(7)マッサージ・ストレッチ

緊張した筋肉をほぐすためにも軽い運動をして筋肉をほぐして体への負担を軽減しましょう。



今回のまとめ

1)心拍数が高い場合の2つの代表的症状

2)心拍数が高い3大原因

3)心拍数が高い場合への3つの対処法

4)心拍数が高い場合に考えられる8種類の病気

5)心拍数が高い場合にすべき4つの検査方法

6)心拍数が高い場合にすべき3つの治療方法

7)心拍数が高い症状への7つの予防ポイント