デスクでカルテを記入している女医

両脇の下に出来てしまうしこりには、炎症性のものから悪性のがんの物まで多種多様にあります。まずは適格に診断して、そして治療すれば殆どの物は完治を見込めます。そんな両脇のしこりについて 症状・原因・病気の可能性・治療方法などをご紹介します。



気になる両脇のしこりへ!4大原因と病気の可能性とは


1)どんな症状が現れる?両脇のしこりの代表的な症状とは

人間の脇の下には、リンパ節があって、そこに脂肪が溜まることや炎症、腫瘍などでコブ状になったものをしこりといいます。

(1)痛みが無い

脂肪腫では、ただ脇の下にしこりが出来るだけで痛みといった他の症状は出ることはありません。

(2)痛みを有する

特に炎症性で出来てしまったしこりの場合だと痛みが出ます。また、しこりの大きさによっては、痛みが酷くなることがあります。

2)どうしてしこりが?しこりができてしまう4大原因とは

(1)垢が溜まる

脇の下は、垢が非常に溜まりやすく、それが皮膚の組織の下で溜まって、しこりを形成することがあります。

(2)脂肪が固まる

脇の下の脂肪細胞が増殖していき固まったものがしこりとして現れます。何故出来てしまうか、はっきりとした原因はまだ分かっていません。

(3)リンパ節の炎症

主に外傷による細菌の感染によってリンパ節が炎症してしまうことで腫れてしまい、それがしこりとみなされることがあります。

(4)良性・悪性腫瘍

脇の下のしこりで一番気になるのが腫瘍性によるしこりでしょう。どちらも腫瘍細胞が増殖することによってしこりが形成されますが、特に悪性腫瘍の場合は早期に治療を進めないといけないでしょう。

3)試せる応急処置とは?両脇のしこりへの対処方法

(1)患部を冷やす

炎症性のしこりに関してですが、痛みや熱を伴っているものであれば患部を直接、氷などで冷やすことで痛みなどが楽になるでしょう。

(2)非ステロイド性抗炎症薬

こちらも炎症性のしこりに限ってですが、ロキソニンなどの非ステロイド性抗炎症薬を服用することで痛みや発熱の軽減が期待出来ます。

4)これって病気なの?病気かどうかのチェックと判断基準とは

(1)発熱

炎症性のしこりでは、細菌と戦うために発熱による体温上昇がみられます。発熱するのは、白血球などの免疫細胞の働きが平熱時より発熱時の方が強くなるからです。

(2)全身の倦怠感

悪性腫瘍の場合ですが、しこりが出来てしばらく経ってくると全身の倦怠感が現れてきます。良性腫瘍と違いは、全身の倦怠感が有るか無いかが目安となるでしょう。

Doctor and surgeon reading notes

5)症状が続く場合は注意!可能性のある5種類の病気とは

(1)粉瘤

粉瘤は、アテロームとも呼ばれ皮膚組織の下で垢が溜まり、しこりになる病気です。しこりを潰そうとすると白い脂のような液体が出てきます。しかし、あまりしこりを刺激すると細菌感染により炎症してしまい化膿することがあるので注意が必要です。

(2)脂肪腫

脂肪腫とは、脂肪細胞が増殖してしこりを形成する良性腫瘍のことです。通常、痛みもなく過度の心配もしなくて良いと思われますが、長期間に渡って大きくなった腫瘍が神経に触れることで痛みを伴うことがあります。

(3)リンパ節炎

リンパ節に細菌感染によって起きてしまう病気がリンパ節炎です。細菌に感染しているので患部が腫れたりしこりの形をとります。時間経過で治るものから、抗生物質の服用するまで炎症の強さによって治し方が変わります。

(4)悪性リンパ腫

悪性リンパ腫とは、リンパ系の組織から発生する血液のがんのことです。脇の下には、リンパ節があり腫れてしこり状に症状が出てきます。また、発熱や全身の倦怠感といった症状もあらわれます。抗がん剤の効きが非常に良く効くガンで有名であり治療の第一選択肢になります。

(5)乳がん

乳がんは、乳腺に出来る悪性腫瘍のことですが、がんが進行すると脇の下のリンパ節に転移することがあります。転移してしまったがんは、抗がん剤と放射線療法を併用して治療を行っていきます。

6)専門家での検査を!痛みが気になる場合へ試したい検査・治療方法

(1)検査方法

まずは、触診と血液検査またはエコー検査でしこりが良いものか悪いものか判断します。ガンのようなしこりが疑われた場合は、しこりを穿刺して取った細胞を病理検査に出して最終診断に至ります。

(2)治療方法

炎症性のしこりは、経過観察または抗生物質の服用、粉瘤や脂肪腫などの良性腫瘍は外科的処置による切開で完治出来ます。乳がんや悪性リンパ腫は、外科手術出来るものは取れる範囲で出来るだけ腫瘍を取り、あとは抗がん剤と放射線療法の併用が一般的になります。

7)生活習慣から改善を!両脇のしこりへの予防習慣とは

(1)衛生面に気を付ける

脇の下は構造上、垢が溜まりやすいので炎症性のしこりが出来やすい状態になります。したがって、身体を洗う際は意識して洗うようにすると予防出来るでしょう。

(2)睡眠時間

乳がんで進行した場合、脇の下にしこりが出来ますが乳がんの罹患率と睡眠時間との関係があります。睡眠時間の短い女性は、乳がんの罹患率が高く、看護師のような夜勤がある職種の方は、著しく乳がんの罹患率が高くなることが有名です。1日最低7時間は睡眠時間を取ることをおすすめします。



今回のまとめ

1)これはしこり?しこりとはそもそもなに?

2)どんな症状が現れる?両脇のしこりの代表的な症状とは

3)どうしてしこりが?しこりができてしまう4大原因とは

4)試せる応急処置とは?両脇のしこりへの対処方法

5)これって病気なの?病気かどうかのチェックと判断基準とは

6)症状が続く場合は注意!可能性のある5種類の病気とは

7)専門家での検査を!痛みが気になる場合へ試したい検査・治療方法

8)生活習慣から改善を!両脇のしこりへの予防習慣とは