診察を行う男性のドクター

リュウマチとは膠原病の一種で原因が解明されている病気ではありません。男性よりも女性の方が疾患率は高く、症状としては関節や骨、筋肉のこわばりといった結合組織におこる進行性の炎症です。今回はリュウマチの初期・中期・末期の症状やその対処法をお伝えします。



リュウマチを解説!4大症状と考えられる原因とは


1)リュウマチとはどんな病気か

(1)リュウマチとは

リュウマチは関節・骨・筋肉のこわばりや腫れ・痛み等の症状がでる病気その総称です。“リュウマチ”“リウマチ”の表記も間違いではありません。日本リウマチ学会があるように医療従事者の殆どはリウマチと記載します。

(2)慢性関節リュウマチについて

膠原病の一種で、全身の結合組織に炎症がおこり関節を侵す疾患です。20~50歳の女性に多く男性の3倍の罹患があります。原因は抗原体反応による自己免疫説が有力ですが解明されてはいません。

2)症状の進行を知ろう!リュウマチの初期・中期・末期の症状

(1)初期の症状

朝起きた時に手や足の指が動かしにくいといった状態が続きます。時間でいうと15分以上朝のこわばりが続き1週間以上続くのであればリュウマチの疑いがあります。

(2)中期の症状

関節の間にある関節軟骨が薄くなり、関節の腫れや、動作をする際に関節に痛みが生じます。少し運動制限がありますが我慢すれば動かせる程度で、日常生活や仕事も可能です。

(3)進行期の症状

進行すると関節の骨や軟骨に破壊が生じ、関節の変形が進みます。日常生活をすることは可能ですが仕事上制限される事もあり、外出に介護が必要になる事もあります。

(4)末期の症状

関節の変形が進み、破壊されて関節が動かない状態になります。この状態だと寝たきりや車いす生活を送る事になり日常生活に支障を来します。

3)何が原因なの?主な原因とは

(1)免疫機能の異常

関節リュウマチの原因は人が持っている免疫機能に異常が生じることで起こる疾患だと考えられます。自己免疫機能は体内に病原菌や異物が侵入した時に、異物を見分けて攻撃して体外に排出する防御システムです。

(2)リュウマチ因子

関節リュウマチは骨膜の中に免疫細胞やT細胞が侵入し、骨膜の中にリュウマチ因子が発生し関節液へと流れ込みます。リュウマチ因子が抗体と結びつき、酵素が発生し関節内で炎症、痛みなどが起こります。リュウマチ患者の70%にはリュウマチ因子が見られます。

Doctor and surgeon reading notes

4)どんな検査を行なうべき?リュウマチへの検査方法

(1)X線検査

乳腺撮影用の特殊フィルムをで、初期の段階で発見する事が出来ます。骨の萎縮、軟骨の消失により関節の隙間が狭くなったり、骨膜の破壊といった微細な変化を捉える事が出来ます。

(2)血液検査

血液検査では炎症反応を見るために血液中にCRPという特殊なたんぱく質が表れていないかを確認します。次に免疫学的検査として、リュウマチ因子を持っているか確認し、抗核抗体としては、全身性エリテマトーデス80%、関節リュウマチで20%が陽性となります。免疫複合体は関節液に見つかることが殆どです。生化学検査としては血清たんぱくのグロブリンα2・γの値が増加します。

(3)関節液の検査

関節リュウマチの場合、関節液が増加し白血球の数値が著しく増えます。関節液の粘度は低下し、リュウマチ因子が見られ免疫複合体が見られます。

(4)尿検査

全身性エリテマトーデスで腎障害を伴った場合、蛋白が検出されます。関節リュウマチの治療薬による腎障害では糖や蛋白が検出されます。

(5)リュウマチの検査や費用について

検査はそれほど時間がかかりません。検査から診断までに時間がかかることがあります。数回の検査が必要な事もありますが、検査費用は保険適用ですので3割負担となります。

5)専門家で行われる可能性のある治療方法とは?

(1)基礎療法

基礎療法としては、“病気について知る”という事です。正しい知識を持ち、周囲の人に病気を理解してもらいます。また、“適切な保温と冷却を行う”“適切な運動と安静を心がける事”“肥満”に注意をします。肥満は関節に負担をかけるので注意が必要です。

(2)薬物療法

薬の種類としては“抗炎症剤”として病気の進行を抑える薬“免疫調整剤”としては免疫の異常を改善する役割、飲み始めてから2~3か月で効果がでる遅行性の薬になります。“生物学的製剤”は炎症や関節破壊を起こす物質の働きを抑制する薬です。

(3)リハビリテーション療法

医師従事者の指導のもとリハビリを行います。“運動療法”として関節や筋肉の機能を維持するものと“物理療法”として温熱、超音波等の刺激により血液循環を良くして痛みを緩和します。“作業療法”としては手芸やワープロ等の作業を通して手指の機能を回復します。

(4)外科的手術療法

手術療法としては失われた関節の機能を再建して生活の質の向上を図ります。術後の経過も個人差がり、感染症への注意も必要で問題点もあります。

6)食事方法にも注意!リュウマチの改善に効果的な4つの栄養素

(1)EPA

脂肪の中の不飽和脂肪酸で、体内ではプロスタグランジンというホルモン様の物質が、各種生体機能の調整に働いています。魚の脂肪でもあるEPAは炎症を沈めます。

(2)αリノレン酸

n-3系列の多価不飽和脂肪酸であるα-リノレン酸は、体内でEPAを経てプロスタグランジンとなります。EPAと同様に、抗炎作用があります。

(3)ビタミンB6

免疫反応を正常にする働きがあるので、免疫異常によっておこる関節リュウマチに良いと考えられています。1日60mgの摂取をすると効果的だという報告もあります。

(4)ビタミンC

痛みを抑えるステロイドホルモンの分泌をよくします。また、関節の結合組織であるコラーゲンを強める働きによりリュウマチの症状を軽減します。

Doctor nutritionist writing case history in the office. Young woman dietitian prescribing recipe.

7)上記の栄養素が含まれる効果的な食事とは?

(1)カキ

亜鉛が関節細胞や組織の働きを円滑にして免疫を高めます。その他には魚介類、ウナギ等を使った食事も有効です。

(2)みかん

未完に多く含まれるビタミンが、痛みを抑制する助けをします。

(3)アセロラ

関節の結合組織にあるコラーゲンの働きを高める作用があり、痛みを抑制するステロイドホルモンの分泌を良好にします。

(4)玄米

免疫機能を正常に維持し、刺激の抑制に働いて関節の痛みを緩和します。

(5)さば

サバに含まれるEPA・DHAが関節の細胞や細胞膜を柔軟にして細菌の働きを抑止、さらに抗炎症作用があり予防効果があります。

(6)ひまわり油

リノール酸がαリノレン酸のEPA・DHAへの返還を阻止する働きがあり、感染症状を抑制する働きがあります。

8)どんな効果が?食事に期待できる効果とは

(1)魚介類と玄米を使った食事について

魚介類の中でも亜鉛を多く含むカキやEPAやDHAを多く含む青魚料理というのは効果的で、免疫機能を正常化する効果が期待できます。玄米にも免疫の正常化、痛みの緩和作用があります。

(2)ミカンやアセロラに期待できる効果

関節の結合組織にあるコラーゲンの働きを高めます。また、痛みを抑制するホルモンの分泌を良好にします。食後のデザートとしてミカンやアセロラを食べるのも効果があります。

9)日常生活から予防を!リュウマチへの6つの予防ポイント

(1)遺伝

リュウマチは遺伝的要素が関与すると言われていますが、関節リュウマチの遺伝子を持っていても、発症する確率は2割以下の為、それ以外の原因が引き金になっている可能性が高くあります。

(2)ストレス

過度のストレスが原因で免疫に異常をきたすことはよくある事です。“十分な睡眠”“規則正しい生活”“適度な運動”を心がけましょう。

(3)腸内環境

腸は“第2の脳”と呼ばれていて、免疫や代謝作用をコントロールします。腸の働きが悪くなると免疫も弱くなり感染症等のリスクも高くなります。

(4)細菌

体内に入り込む細菌やウイルスによる刺激によって、免疫が暴走する可能性があります。口腔内を清潔にするために、食後の歯磨きやうがいを習慣づけるようにして下さい。

(5)喫煙

関節リュウマチを発症者の中で喫煙率は高くなっています。タバコの成分が免疫に異常をもたらすことが原因だと推測されます。

(6)食生活

腸を整えて免疫を正常に保つことが重要です。そのためには肉よりも魚を食べるようにする、オリーブオイルを摂取する、野菜やフルーツに含まれるビタミンを摂取するという事です。



今回のまとめ

1)リュウマチとはどんな病気か

2)症状の進行を知ろう!リュウマチの初期・中期・末期の症状

3)何が原因なの?主な原因とは

4)どんな検査を行なうべき?リュウマチへの検査方法

5)専門家で行われる可能性のある治療方法とは?

6)食事方法にも注意!リュウマチの改善に効果的な4つの栄養素

7)上記の栄養素が含まれる効果的な食事とは?

8)どんな効果が?食事に期待できる効果とは

9)日常生活から予防を!リュウマチへの6つの予防ポイント

食生活に注意をして発症しないように予防をする事や、原因が明確にはなっていないため、病気になってしまったのであれば早めに治療をして進行を遅らせるという事が大切な病気となります。