足の施術を行う女性

ついつい軽く捉えがちな「しびれ」の症状。実は、大きな病気のサインであることがあります。

病気の早期発見には、そんな身体からの小さなサインを見逃さないことが大切です。今回はそんなサインの一つ、『親指のしびれ』について原因や対処法お伝えします。



親指のしびれ3大原因!病気の可能性とは


1)親指のしびれの初期・中期・末期の症状

(1)初期

親指のしびれ

(2)中期 

親指のしびれ+痛み

(3)末期 

しびれ・痛みを感じなくなる

親指のしびれを軽く見て放っておくと、原因となる病気によっては、このように症状が悪化していきます。

初期症状のしびれだけで治まらない場合、大きな病気の可能性があります。しびれが長く続くようなら、病院を受診するようにしましょう。

2)親指のしびれの3大原因

(1) 外的要因

外反母趾  

足に合わない靴を履き続けることによって、足の親指が不自然に折り曲げられる、又は足の付け根に体重がかかって圧迫されることによって起きる。

(2) 神経の異常

椎間板ヘルニア・糖尿病が原因となって、神経の異常が親指のしびれとして現れることがあります。

(3) 血管・血流の異常

動脈硬化によって血流が滞り、それが原因で親指がしびれることがあります。

3)親指のしびれへ自分でできる2つの対処法

(1)原因が外反母趾の場合

外反母趾をかばおうと親指を反らすため、親指の腹の部分に体重が集中して乗ってしまい、親指先のしびれや関節がしびれることがあります。

合わない靴を履かないようにすることはもちろんですが、「ストレッチ」、「マッサージ」、「アイシング」などを行うと効果的です。

・ストレッチ

指間パッドを指の間に入れ、20~30分ほどそのままにします。それ以上の時間は、逆効果になるので注意しましょう。

・マッサージ

足の指の関節、土踏まずを中心に、コリをほぐすように足裏全体を揉んでいきます。ふくらはぎから膝へむかって、丁寧に揉みほぐしていきます。

・アイシング

炎症を起こし、赤く腫れることがあります。そういった時は、保冷剤などを使って患部を15分ほど冷やします。

(2)その他の場合

原因が外的なものでない場合、病気が原因で親指のしびれが起こっている可能性があるので、様子を見ずに内科の診察を受けるようにしましょう。

Doctor listening to patient

4)親指のしびれから考えられる7種類の病気

親指がしびれは病気によって引き起こされることがあります。主な病気は次の7つです。

(1)椎間板ヘルニア

足の神経は、腰からきているので腰の異常が神経を伝わり足に出ることがあります。足のしびれと同時に腰の痛みがある場合は、椎間板ヘルニアの疑いがあります。

(2)糖尿病

高血糖により神経の働きが鈍くなり、親指のしびれが現れることがあります。この症状は、糖尿病の初期症状と考えられます。

(3)動脈硬化

動脈硬化とは、血液を送り出す大きな血管にコレステロールや中性脂肪がたまり、かたくなることをいいます。

このことが原因で血の巡りが滞り、足先のしびれとなって現れます。

(4) 脳梗塞

脳内の血管が詰まることによって、血液が送られなくなった部分の脳細胞が壊死します。この状態を脳梗塞といいます。

脳梗塞ができた箇所によって、しびれる部位がかわります。

(5) 脳卒中

動脈硬化と同じく脳の血流が滞り、足の親指がしびれる症状が出ることがあります。しびれと同時に頭痛やめまいが起こる時は、注意が必要です。

(6) 閉塞性動脈硬化症

動脈が硬くなることで、血流に障害がでるために起こります。

症状は足の冷えとしびれから現れはじめ、徐々に歩行中にしびれや痛みを感じるようになり、歩行困難になります。

喫煙者が発症することが多く、足だけに症状が現れた場合も、全身の部位で動脈硬化が起こっている可能性が高いといわれています。

(7) 痛風

血液中の尿酸の量が増えすぎたことにより、関節炎が起きる病気です。足の親指に激しい痛みを感じますが、稀に痛みの前にしびれのあることがあります。

プリン体を多く含む食品の摂りすぎが原因といわれています。

5) 親指のしびれが続く場合にすべき検査方法

まずは、しびれの起こる原因を知ることが大切です。そこで、脳神経、運動神経、感覚神経、腱反射、協調運動など、神経学的診察法により、診察を行います。

その後、結果により、

(1)血液検査

(2)頭部・頚椎・腰椎のMRI

などの検査を行います。これらは一例で、その人の症状により、検査内容はかわります。

6)親指のしびれが続く場合にすべき3つの治療法

しびれに対する治療法には様々な種類があります。ここでは、その中の主な3つの治療法をご紹介します。

この3つの治療法は、親指のしびれの原因が病気でない場合に考えられる治療法です。病気が原因の場合は、医師の指示にしたがって、それぞれの治療法を受けるようにしましょう。

(1)運動療法

無理のない程度に患部を動かします。運動療法だけでなく、他の療法と組み合わせることで効果が得られるといわれています。

(2)薬物療法

非ステロイド性消炎鎮痛剤を服用します。痛みを伴う場合は、ステロイド薬を服用することもあります。

(3)温熱療法

血流の改善、筋肉の緊張の緩和を目的に患部を温めます。温熱療法には、温湿布、ホットパック、低出力レーザー治療などの種類があります。

Male medicine doctor hand holding stethoscope head

7) 親指のしびれへ未然にできる4つの予防習慣

ここでは、親指のしびれを引き起こす原因となる病気の予防の観点から、予防のための習慣を考えていきたいと思います。

(1)食習慣

親指のしびれを引き起こす病気の原因は、大きく分けて高血糖、高尿酸、血液循環不良の3つにわけられます。

この3つの症状に共通することに肥満があります。

太らないようバランスのよい食事を摂ることはもちろん、大食い、早食い、不規則な食事時間など、摂る食材に気をつけると共に、日頃の食習慣についても見直すようにしましょう。

<高血糖を防ぐ食材>

・食物繊維が多い食材

食物繊維は糖質の吸収速度を遅らせる働きがあります。

ゴボウ、キノコ類、海藻類、こんにゃくなど。

・玉ねぎ

辛味成分硫化プロピルには、ブドウ糖の代謝を促進する働きがあるため、血糖値を下げる効果が期待できます。

生玉ねぎに多く含まれているので、細胞を壊さないよう繊維にそって切り、生で食べるようにしましょう。

・緑茶

緑茶に含まれるポリフェノールには、ブドウ糖の吸収を抑え、血糖値の上昇を抑える働きがあります。

<高尿酸を防ぐ食材>

尿酸値を下げるには、尿をアルカリ性に傾ける食材を摂ることと、尿の量を増やすことがよいといわれています。

それは、尿のバランスが中性からアルカリ性に傾くと尿酸が溶けやすくなるといわれていることと、尿の量が多くなることによって、多くの尿酸が排出されるようになるためです。

尿酸値が気になる方は、下記の食品と共に水分を多く摂るようにしましょう。

海藻類  ひじき、わかめ、こんぶなど

野菜類  ほうれん草、ゴボウ、ニンジン、キャベツなど

いも類  里芋、さつまいも、ジャガイモなど

果物類  バナナ、メロン、グレープフルーツなど

<血行不良を防ぐ食材>

ここでは血液をサラサラにする食材をご紹介します。

魚類  イワシ、アジ、サバ、サンマ、カツオなど

海藻類 こんぶ、わかめなど

野菜全般

納豆

キノコ類

酢、黒酢

ネギ類

(2)生活習慣

親指のしびれの原因になる病気に共通する悪い生活習慣をあげてみました。これらを参考に自分の生活を見直してみましょう。

・アルコールが好きで一週間に5日以上飲むことがある

・早食い

・食事リズムが不規則

・食べ過ぎ

・脂っこい食事が好きで、野菜はあまりとらない

・甘い飲み物を一日に2杯以上飲む

(3) 睡眠習慣

睡眠不足は、様々な病気の原因になります。

例えば糖尿病の場合の発症率は、平均睡眠時間7時間の人を基準に考えた時、平均睡眠時間5時間以下で約2倍といわれています。

それは睡眠が糖の代謝、ホルモン分泌を変える、体内時計が乱れる、食欲が促進されることが原因といわれています。

健康な生活を送るため、十分な睡眠をとるようにしましょう。

(4) 運動習慣

運動は血液循環を良くし新陳代謝を活発にするので、病気の予防に最適です。

ただし激しい運動は尿酸値を上昇させるので、ウォーキングやサイクリングなどの有酸素運動を継続的に行うようにしましょう。



今回のまとめ

1) 親指のしびれの初期・中期・末期の3つの症状

2) 親指のしびれの3大原因

3) 親指のしびれへ自分でできる2つの対処法とは

4) 親指のしびれから考えられる7種類の病気

5) 親指のしびれが続く場合にすべき2つの検査方法

6) 親指のしびれが続く場合にすべき3つの治療法

7) 親指のしびれへ未然にできる4つの予防習慣