思慮を確認している医者と看護師

お腹に湿疹が出た方いらっしゃいますか?意外とお腹に湿疹ができたことのある方、いらっしゃるのではないでしょうか。

下着の締め付けや夏の時期に汗で痒くなって搔いてしまったりなど、とても困りますよね。今回はそんなお腹の湿疹について、原因や対処方法をご紹介します。



【要チェック】お腹の湿疹の6大原因とは?症状への対処方法


1)湿疹にも種類がある?湿疹の6つの種類と特徴の違い

そもそも湿疹とは、皮膚病になります。痒みを伴い、数種類あります。皮膚の表面に、紅斑、丘疹、小水疱、膿疱などが現れます。

(1)内因性湿疹

症状を起こす原因が免疫力や遺伝など、体内にあることを意味するのが内因性です。アトピー性皮膚炎による湿疹がこれに含まれます。

(2)接触性皮膚炎

かぶれとよく呼ばれます。境界がはっきりしているもので、接触した部分に炎症が起こるのが特徴です。

(3)皮脂欠乏性湿疹

皮膚が乾燥して角質がはがれてしまって、バリア機能が失われている状態になります。皮膚表面がガサガサしていたり、白い粉を吹いたようになってしまったり、ひび割れができて痛みやかゆみが出たりするものが、この皮脂欠乏性湿疹になります。

(4)脂漏性湿疹

皮脂の分泌のたくさん出てきてしまうことによって起こるものです。鼻の周りや頭皮によく出てきます。

(5)ビダール苔癬

神経皮膚炎とも呼ばれます。肌の色が変色して灰白色になってかゆみを伴うのが特徴です。

(6)尋常性湿疹

以上のどれにも属さない湿疹のことを言います。急性湿疹、慢性湿疹、貨幣状湿疹、自家感作性皮膚炎、うっ滞性皮膚炎、主婦湿疹などの分類のものをいいます。

2)要チェック!お腹にできる湿疹の6大原因とは?

(1)金属アレルギー

お腹周辺に金属、あまり考えられないとお思いかもしれませんが、金属のベルトのバックルや、ウエスト部分についているボタンのわずかな金属などがあります。直接お腹につけているものではなかったり、少しの金属のためにそれが金属アレルギーによるもので湿疹が起こっているとはわからなかったりすることもあります。

汗で金属が溶け出し、それが金属アレルギーを呼んだりするのです。そのため、金属アレルギーは夏に悪化します。痒みがあるので、あせもと間違えることもあるでしょう。

(2)多形紅斑

お腹や背中、太ももなどにかゆみを伴う直径1cmから5cmほどの紅斑ができるのがこの多形紅斑です。形はいろいろありますが、時間がたつと黒くなっていきます。お年寄りに多い症状のことが多いようです。

(3)多発性痒疹結節

パッと見たら、虫刺されのように見える湿疹がお腹や胴体、足などに出ることがあります。これは金属アレルギーの一種で進行すると頭に湿疹ができることもあるようです。

(4)ダニ

ダニは目に見えません。そんなダニは布団などに潜んでいることが多いです。寝ているときなどにいつの間にかダニに噛まれてしまい、赤く腫れたりとても痒かったりします。ダニはお腹などの体のやわらかい部分を狙う習性があります。

(5)バラ色粃糠疹

お腹を中心に現れるたくさんの赤い発疹の事です。ウイルスによる感染が原因の1つといわれています。自然治癒することが多いものです。このバラ色粃糠疹は、かゆみを伴うときとそうでないときがあります。背中にクリスマスツリーのような形が現れることもあるのです。

(6)帯状疱疹

帯状疱疹とは、よく耳にする病気の1つです。神経に沿って帯状にできる赤みやブツブツしたできものの事です。子どもの頃にかかった水疱瘡のウイルスが体内に残り、免疫力が低下したときに帯状疱疹になって出てくると考えられています。お腹や胸、背中、顔などに出てきて、かゆみや水ぶくれが発生します。

3)自分でできることは?湿疹への3つの適切な対処方法

(1)ダニの場合

ダニが原因でお腹に湿疹ができた場合、まずは布団を干すなどの掃除をすることをオススメします。ダニは体のやわらかい場所を好んで噛みつきます。長時間、肌に触れる布団は掃除を怠ると、寝るだけで湿疹が出てきたりしてしまいます。清潔にしましょう。特にペットを飼っている家庭などは、部屋の掃除をしっかりするとさらに効果的です。

(2)金属が原因の場合

金属が原因で湿疹が出ている場合は、金属をつけないことが大切です。それにプラスして、金属製のボタンなどがついていないものを身に着けることも大切です。しかし、金属アレルギーで湿疹が出ているかどうかは素人目の判断では難しいものです。

ですので、あまりにも長引く場合やかゆみのある場合、ひどくなる場合にはちゃんと病院を受診して専門家の意見を聞きましょう。

(3)ただの湿疹だからと甘く見ない

症状が軽い場合は放置しても自然に治ることもあります。また、薬局に売っている軟膏を試してみるというのも一つの方法です。しかし、これは症状が軽い場合です。症状が改善すれば問題はないですが、全く別の効き目の薬を塗ってしまうと悪化する場合もあるのです。

日に日に症状が悪化する、または別の症状が出てきた場合には、しっかり専門の病院へ行くことが大切です。湿疹は慢性化してしまうと治りにくくなってしまいます。慢性化させないことが大切です。ひどくなる、治らないなどの時には必ず病院を受診しましょう。

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4)症状が治まらない場合は!考えられる5種類の病気とは

(1)妊娠性痒疹

初めて妊娠するときより2回目以降の妊娠初期に多く発症するものです。皮膚が赤くなってブツブツが出てしまうという症状があります。まれに水ぶくれになることもあります。お腹にできることが一番多いですが、手足にもできることがあり、長く続いてしまうと症状が広がってしまいます。

掻き毟るほど搔いてもかゆみは治まることがなく、寝るときにかゆみが一番強くなります。寝るときにかゆみが一番強いので、なかなか寝付くことができなかったり、寝ているときに無意識に掻き毟ってしまい、皮膚を傷つけて朝起きると掻き毟ったところが血だらけという事もあります。

原因は特定されていないのですが、ストレスやホルモンバランスの乱れなどが原因という説が強いです。重症化してしまうと命の危険もあるため、ステロイド剤を服用して治療することもあります。

(2)脂漏性皮膚炎

頭、髪の毛の生え際、鼻付近、背中の上の部分、胸に出ることが多いのですが、胸の延長としてお腹にも出ることがあります。原因は、体に元々からあるカビの一種、真菌が原因で皮膚が炎症を起こしてしまうからです。皮膚が赤くなりカサカサします。それがかゆみを伴う場合もあります。

治療にはステロイドの外用薬を用います。本来、水虫の治療薬になっているニゾラールも効くそうですが、しっかり病院で診断してもらいましょう。

(3)ジベルバラ粃糠疹

上に書いたバラ色粃糠疹のことになります。おなかを中心にして突然の赤い発疹が現れます。赤い発疹が一気にたくさん出るので、何か重篤な病気のように感じますが、自覚症状がなく自然に治るため特に心配する必要がありません。

原因は不明、湿疹は素人目には種類がわかりませんので、異常に多くの湿疹が出たり、理由のわからない発疹の場合は病院で診てもらうのが一番いいでしょう。

(4)原発性胆汁性肝硬変

胆汁を運んでいる胆管に炎症が起こってしまい、胆管が破裂することで肝臓に胆汁が溜まってしまう病気です。肝硬変になる前に診断が下ることが多いため、肝硬変にはならない人が多いですが、放置していると肝硬変になります。初期症状に皮膚のかゆみが現れます。この時にお腹に湿疹が出ることがあるのです。

その後、黄疸が発症、黄色腫、肝腫大、骨粗しょう症などを発症します。原因は不明、自己免疫疾患が原因という風に考えられています。治療法が確立されていない難病性のもので40代の人に多いです。定期的な検査と薬の服用が大切になります。

(5)乾皮症

皮膚のバリア機能が障害され、乾燥してしまい角質がはがれてしまう病気です。皮膚がカサカサになり、白い粉を吹いている状態になり、痛みやかゆみを伴います。皮膚が普段より刺激に対して弱くなるので、髪の毛や服があたったりするだけでも痒くなったり、赤くかぶれたりします。自分で治すのは難しいので、痛みやかゆみが強い場合は病院に行きましょう。

まず皮膚を乾燥させないことが大切です。そのため、入浴の際はあまり強く肌をこすったりしないようにしましょう。普段から使う下着や寝具などは肌触りのいいものを使ったり、刺激の弱いものを使うようにするといいでしょう。

5)気になる場合は専門家へ!試したい検査・治療方法とは

(1)検査方法

まずは皮膚科を受診することになります。皮膚科でドクターからの問診や視診を受けます。その後、必要であれば、細胞診などをする場合もありますが、ほとんどの場合、問診と視診で原因がわかる方が多いです。

(2)治療方法

どんなことが原因であるかに関わってきますが、ほとんどの場合、飲み薬や外用薬の塗り薬などで治ることがほとんどです。その他、体内のことが原因で湿疹が出ている場合は、内科的治療が必要になる場合もあります。

6)日々の生活で改善を!お腹の湿疹への4つの予防習慣とは

(1)皮膚の抵抗力を高める

湿疹は完全に予防する方法が確立されていません。ただ、悪化させる要因はある程度わかっています。そのため悪化させないためにできることをやることが大切になってきます。常日頃から皮膚の抵抗力を高めておくことが大切です。

(2)生活リズムを整える

偏食、睡眠不足、不規則な生活は皮膚に良くありません。湿疹だけではなく、肌荒れなどの肌トラブルの原因にもなるので、肌が気になる人は生活リズムを整えることで肌の調子がよくなります。

(3)内臓をいたわる

腎臓、肝臓、胃、腸などの内臓のトラブルが原因で湿疹が出ることもあります。内臓のトラブルで?と、思われる方も多いかもしれませんが、湿疹が出ないためにというだけでなく、体のために内臓をいたわっていくことも大切です。

(4)免疫力を強くする

免疫力が弱ると、皮膚に異常が起きたりもします。実際、私は多発性硬化症という難病を持っているのですが、免疫力が弱ることが多々あります。その時は皮膚に湿疹が出たり、皮膚がガサガサになったりとトラブルが続いたりします。

それ以外にも、ストレスを溜めすぎることによって免疫力が落ちたり、疲労が蓄積することで免疫力が弱まったりします。それが原因で湿疹が出たりするのです。ストレスを溜めないというのは、難しい話ですが、何かしらの発散方法を見つけ、リフレッシュすることが大切になります。



まとめ

1)湿疹にも種類がある?湿疹の6つの種類と特徴の違い

2)要チェック!お腹にできる湿疹の6大原因とは?

3)自分でできることは?湿疹への3つの適切な対処方法

4)症状が治まらない場合は!考えられる5種類の病気とは

5)気になる場合は専門家へ!試したい検査・治療方法とは

6)日々の生活で改善を!お腹の湿疹への4つの予防習慣とは