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尿路結石は発症してしまうと激痛を伴う病気のため、できれば発症してほしくない病気です。

今回の記事では、尿路結石の症状や原因、尿路結石を発症した場合の治療法、未然にできる予防ポイントなどについて紹介していきます。






尿路結石の5大原因!4種類の症状とは


1) 結石の7つの種類とその違い

(1) 尿酸結石

 尿酸が主成分になってできる結石です。尿内のアルカリ性が高ければ尿とともに流れ出ますが、酸性が高いと尿酸結石が発生しやすいです。

(2) シスチン結石

 遺伝性の病気で発生するといわれ、再発率も高いといわれています。

(3) シュウ酸カルシウム結石

 シュウ酸が尿内に多く含まれることで、カルシウムと結合しできる結石です。

(4) リン酸アンモニウムマグネシウム結石

 主に尿路感染により、アンモニアが発生することでできる結石です。

(5) ストラバイト結石

 犬猫に発症することが多い結石です。この症状を発症すると、尿中にストラバイトと言う、小さい砂のような結石が尿中に含まれます。

(6) リン酸カルシウム結石

 シュウ酸カルシウム結石と一緒のことが多く単体ではあまり見かけません。

(7) コレステロール結石

 コレステロールのみで出来ている結石と、他の成分が混じっている結石の2種類あり、日本人は他の成分が混じって出来ているコレステロール結石の方が多いといわれています。

2)尿路結石の2つの前兆症状

 尿を作り、排出するために働く器官である尿路系にできる石や結晶のことです。または、その石などが詰まることで起きる症状です。

人により前兆症状は変わってきますが、尿管結石の症状である激痛の約1週間前頃から

(1) 腹部から背中、脇腹に痛みが走り出します。

(2) 血尿が出るようになります。

3) 尿路結石の初期・中期・末期の4つの症状

 尿路結石は、腎臓から尿路に結石が落ちて詰まることで発症します

(1) 背中や腹部に発作のような激痛

 結石が尿管を詰まらせることで、尿が逆流し腎盂が膨張することで、腎臓を覆う膜が膨張し激痛を発症します。

(2) 血尿

 結石によって、尿路が傷つけられることにより出血し尿に血が混じります。

(3) 吐き気

 尿路結石で、腹膜が刺激されることにより吐き気を発症します。

(4) 頻尿

 尿管に結石が詰まることで、膀胱が刺激され頻繁に尿意を感じます。

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4) 尿路結石の5大原因

(1) 水分の摂取量

 水分の摂取量が少なければ、尿の排出が減ることにつながり結石の元になるものも排出されなくなります。

(2) 尿路の感染症

 感染症により尿素が分解されると、アンモニアが作られリン酸アンモニウムマグネシウム結石などが出来ます。

(3) 尿路の通過障害

 腎盂・尿管ガン、前立腺肥大、長期の臥床による尿流停滞などにより結石が出来やすくなるといわれています。

(4) 食事内容

 動物性タンパクと脂肪の摂り過ぎは、尿中カルシウムの増加とクエン酸の低下になるので結石の促進になります。

 シュウ酸を多く含むナッツ類、たけのこ、紅茶などを摂り過ぎることも、シュウ酸カルシウムができる原因になります。

(5) 他の病気や薬剤による作用

 原発性副甲状腺機能亢進症は、副甲状腺ホルモンの分泌が盛んになり血中カルシウムが多くなる病気です。

 クッシング症候群は、ステロイドホルモンの過剰分泌により、尿中にカルシウムとリンが過剰排出されます。

 緑内障の薬である、アセタゾラミドは尿を強アルカリにする効果があるので、尿中にカルシウムとリンが増加し結石ができやすい状態になります。

5) 尿路結石への5つの検査方法

(1) 尿検査

 尿検査により、尿中に結石が有るのか、血液成分が含まれていないか、結石の種類などを調べます。

(2) CT検査

 CT画像を確認することにより結石の位置を特定し、レントゲンで撮影できない結石の有無などを調べます。

(3) 超音波検査

 超音波を当てることで腎臓を検査し、結石の有無や腎盂尿管が拡張しているかなどを調べます。

(4) レントゲン検査

 尿路結石の中で多いとされるシュウ酸カルシウム結石が、原因であればレントゲン検査にて写すことが出来ます。

(5) 血液検査

 血中の成分を検査することにより、腎機能やカルシウム、リン、尿酸、マグネシウムなどが尿路結石の誘因になっていないかを調べます。

6) 尿路結石への4つの治療法

(1) 薬物治療

 まずは、尿路結石による痛みを除去するために鎮痛剤や尿管の収縮を抑える注射をして安静にします。

 結石のサイズが約5mm以下であれば、結石の排出を促す薬の服用と水分を多く摂取し、自然に排出されるかを様子見します。

(2) 体外衝撃波結石破砕術

 体外から衝撃波を結石に集中させ、細かく粉砕する治療法です。結石の数や大きさなどにより、入院して複数回治療をすることもあります。

(3) 経尿道的尿路結石除去術

 腰椎に麻酔を行なってから、尿道に内視鏡を入れ尿管の結石を粉砕する治療法です。

(4) 経皮的尿路結石除去術

 全身麻酔か硬膜外麻酔を行なってから、背中から腎臓の中に内視鏡を入れ結石を粉砕する治療法です。

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7) 治療後の予後とは

 尿路結石は再発率が高く、尿路結石を治療した後も定期的に結石ができていないかの検査が必要です。

 また、日常の食生活が影響している場合が多く再発を防ぐためにも、生活指導として栄養指導や食事指導があります。

8) 尿路結石への5つの食事療法とは

(1) 塩分糖分を摂り過ぎない

 塩分糖分の摂り過ぎは、結石ができやすくなるのでよくありません。

 外食・菓子・ジュース類などの食べ過ぎは、塩分糖分の過剰摂取になりやすいので普段の生活から摂取量に注意する必要があります。

(2) シュウ酸を摂り過ぎない

 尿中にシュウ酸が増えることは、尿路結石につながるのでシュウ酸の過剰摂取は良くありません。

 シュウ酸はホウレンソウなどに多く含まれるといいますが、茹でてアク抜きするなどの処理をすることにより、シュウ酸の水に溶けやすいという特徴からホウレンソウのシュウ酸を減らすことができます。

(3) カルシウムは適度に摂取

 カルシウムを適度に摂取することは、腸管の中でシュウ酸カルシウムとなり腸で吸収されないため、尿中にシュウ酸が排出されないことにつながります。

(4) 脂肪を摂り過ぎない

 脂肪を摂り過ぎると、吸収しきれなかった脂肪酸がカルシウムと腸内で結合し、シュウ酸と結合するカルシウムが不足してしまいます。

(5) 尿路結石を予防する食べ物の摂取

 マグネシウム・食物繊維・クエン酸は結石が作られるのを抑制する効果があるといわれます。

 マグネシウム・食物繊維は穀物、海藻、野菜などに成分として多く含まれています。

 クエン酸は野菜や果物に多く含まれています。

9) 尿路結石へ未然にできる4つの予防ポイント

(1) バランスの良い食事

 シュウ酸や糖分、塩分、脂肪などの摂り過ぎは尿路結石を招きます。食物繊維・カルシウム・マグネシウム・クエン酸などは尿路結石を予防する効果があります。

 また、1日3食の食事も大切で夕食に食事をまとめて多く摂るなどは尿路結石につながるので良くありません。

(2) 就寝前の食事

 睡眠中は、尿内の濃度が高くなり就寝前に食べたものが尿内に排出されるので、尿路結石ができやすい環境になってしまいます。

 また、夜遅くの食事も結石ができやすいので、夕食から就寝までは4時間はあけるようにしましょう。

(3) 水分摂取

 水分の摂取は、排尿を促すことで尿中のシュウ酸やカルシウムを低く保つことができ、小さな結石は自然排出されます。

 ただし、清涼飲料水などは糖分や塩分を含んでおり尿中のカルシウムを増やしてしまうので良くありません。

(4) 病院へ

 気になる症状があれば、病院を受診し専門医に相談することが大切です。もし、尿路結石であれば早期治療により痛みを感じる前に治療できるかもしれません。






今回のまとめ

1) 結石は、尿酸結石、シスチン結石、シュウ酸カルシウム結石、リン酸カルシウム結石、コレステロール結石、リン酸アンモニウムマグネシウム結石などがあり、成分・遺伝などで結石に違いがあります。

2) 尿路結石は、尿路系にできる石またはその石が詰まることで起きる症状です。

3) 尿路結石の前兆症状は、人により様々ですが腹部から背中、脇腹に痛みが走り血尿があります。

4) 尿路結石の症状は、血尿、吐き気、頻尿、背中腹部に発作のような激痛などがあります。

5) 尿路結石の原因は、水分の摂取量、尿路の感染症、尿路の通過障害、食事内容、他の病気や薬剤による作用などが考えられます

6) 尿路結石の検査方法は、尿検査、CT検査、超音波検査、レントゲン検査、血液検査などがあります。

7) 尿路結石の治療法は、薬物治療、体外衝撃波結石破砕術、経尿道的尿路結石除去術、経皮的尿路結石除去術などがあります。

8) 治療後の予後は、再発率が高いので定期検査が必要で、医療機関にて生活指導の栄養指導や食事指導があります。

9) 尿路結石の食事療法は、塩分糖分を摂り過ぎない、シュウ酸を摂り過ぎない、カルシウムの適度な摂取、脂肪を摂り過ぎない、尿路結石を予防する食べ物の摂取などがあります。

10) 尿路結石を予防するには、バランスの良い食事、水分摂取、就寝前の食事、病院へなどがあります。