耳を検査するナース

耳の中は傷がつきやすく、デリケートな器官です。かさぶたは医学の分野では痂皮(かひ)と呼ばれます。出血を防ぐ役割を持って発生し、深い傷よりも浅い傷の方が目立ちます。以下に、耳の中にかさぶたができてしまった場合の対処法と原因を記載していきます。



耳の中にかさぶたが!試したい2つの対処方法と原因とは


1)症状の違いは?耳の中にかさぶたができた場合の3つの種類と特徴

(1)耳から体液が出る

かさぶたを無理にはがすと耳だれや血が出てきます。

(2)かさぶたをはがしてもすぐに再生する

耳の中の傷が治るまでは、はがしてもまたすぐにかさぶたができてしまいます。

(3)耳がかゆくなる

耳の中に異物があるのと同じ状態なので耳の中がむずむずします。

2)要チェック!耳の中にかさぶたができる2大原因とは

(1)耳掃除

耳を掃除する時に耳の中を傷つけてしまうことによってかさぶたができます。

(2)耳を引っかく

耳の中にかゆみを感じるなどして引っかいた際にできた傷が原因でかさぶたになります。

3)自分でできることは?かさぶたへの2つの対処方法

(1)かさぶたをはがさない

かさぶたをはがしてしまうとまた新しくかさぶたができ、いつまで経っても状態が改善しないので気をつけます。無理にはがすとそこから細菌に感染する可能性があります。

(2)そっとしておく

かさぶたができた場合は自然にはがれるまでそっとしておきましょう。

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4)治まらない場合に・・考えられる3種類の病気とは

(1)外耳炎

耳の中にかさぶたができる意外にも、耳がかゆくなる、耳がひりひりと熱を帯びた感じがする、膿ができる、耳の中にできものが発生する、耳が聞こえにくくなる、耳鳴りがする、などの症状が表れます。また、白、あるいは黄色の耳だれもでてきます。外耳炎は細菌によって引き起こされますが、真菌が原因になることも場合によってはあります。炎症が軽度であれば自然に治癒します。

(2)外耳道湿疹

外耳道に傷ができて炎症を起こしている状態を外耳道湿疹と言います。主に耳掃除のやり過ぎが原因で発症します。また、アレルギーやアトピー体質の人に多い症状でもあります。湿潤な炎症を主な特徴とし、この部分が乾燥するとかさぶたとなり、炎症が治癒します。

(3)外耳道損傷

外耳道の皮膚が裂けて傷ができたり、あるいは引っかいて傷ができるなどして耳の中に損傷が発生することを外耳道損傷と言います。傷がついた初期には強い痛みがありますが、時間が経つと次第にそれも収まっていきます。

5)気になる場合は病院へ!専門家でできる3つの検査方法

耳に異常を感じたら、早めに耳鼻咽頭科で検査をしてもらいましょう。

(1)外耳炎

外耳道と鼓膜を観察するための器具である耳鏡を用いて耳の中を検査します。

(2)外耳道湿疹

真菌感染、溶血性連鎖球菌による感染との区別をまずします。真菌感染の場合は顕微鏡を用いて検査を行います。溶血性連鎖球菌の場合は発熱、悪寒、頭痛、膝から足首の部分、顔に圧迫による痛みと熱を持った感覚を特徴とするので、区別は容易です。

(3)外耳道損傷

オトスコープ(耳用内視鏡)、顕微鏡で外耳道から鼓膜を検査し、異常がないか調べます。

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6)病気と診断されたら?行われる3つの治療方法

(1)外耳炎

まず外耳を消毒し、抗生剤、副腎皮質ステロイド薬の軟膏を用いて治療に当たります。初診で3000円程度の費用がかかります。

(2)外耳道湿疹

ステロイド外用薬が効果的ですが、使い方を間違えると強い副作用が出てしまいます。

(3)外耳道損傷

点耳薬、内服で抗生剤を使用し、傷からの感染を防ぎます。

7)毎日の生活で改善を!耳の中にできるかさぶたへの3つの予防習慣

(1)耳かきを頻繁にしない

大人なら耳かきをしなくても自然と耳垢が外に出てきます。医学的には数ヶ月に1回の頻度で耳かきするのが望ましいとされます。

(2)耳かきを行う場合は手前に溜まった耳垢のみ取り除く

耳垢は耳の奥ではなく、主に耳の手前に溜まっていくものなので、その部分を掃除するだけでもきれいになります。これにより、耳の中を傷つけかさぶたができるリスクを減らすことができます。

(3)耳かき棒ではなく綿棒を使用する

耳かき棒は固いので、それだけ耳の中が傷つく可能性があります。耳かきをもし行うのであれば、柔らかい綿棒を使用した方が傷つきにくいので、耳の中のかさぶたの予防になります。



今回のまとめ

1)症状の違いは?耳の中にかさぶたができた場合の3つの種類と特徴

2)要チェック!耳の中にかさぶたができる2大原因とは

3)自分でできることは?かさぶたへの2つの対処方法

4)治まらない場合に・・考えられる3種類の病気とは

5)気になる場合は病院へ!専門家でできる3つの検査方法

6)病気と診断されたら?行われる3つの治療方法

7)毎日の生活で改善を!耳の中にできるかさぶたへの3つの予防習慣