説明を行う病院の先生

右手のしびれは、単なる寝違いから生命に関わる大きな病気の前兆のものまでと幅が広いです。しびれの原因には大きく分けて、神経の圧迫、血流の滞り、筋肉疲労などがあります。右手しびれの症状でどういった病気が考えられるのやその治療法をお伝えします。



右手のしびれが痛い・・14つの原因と病気の可能性とは


1)右手のしびれの初期・中期・末期の11の症状

初期

(1)一部の指のしびれ、数本の指にしびれが広がる

(2)患部の腫れ

(3)むくみ

中期

(4)手の平全体にしびれや痛みが広がる

(5)腕や肩、首までのしびれ・痛み

(6)朝方のしびれ・痛み

(7)ひどい肩こり

末期

(8)感覚が鈍くなったり麻痺したりする

(9)物が掴みにくくなる 

(10)字が書きにくい

(11)手、腕が動かない

2)右手のしびれの14大原因

(1)手の使い過ぎによる筋肉疲労、炎症

(2)特定の部位を過度に使うスポーツ

(3)習慣的に肘や手を圧迫した姿勢

(4)右側で重たい荷物を習慣的に、もしくは長時間持つ

(5)長時間同じ姿勢

(6)長時間のパソコン・スマホ作業

(7)猫背

(8)慢性的な肩こり

(9)血行不良

(10)カルシウム不足

(11)ビタミン不足

(12)ストレス

(13)加齢

(14)脳の病気

手を使い過ぎると間接が摩擦によって炎症を起こしたり、同じ姿勢や同じ部位の圧迫、ストレスなどによって自律神経が乱れ血流が悪くなりしびれの症状が現れます。

3)右手のしびれへ自分でできる6つの対処法

(1)手や腕を休ませる

(2)症状によって患部を冷やす、もしくは温める

(3)患部のサポーター・テーピングで固定する

(4)自律神経を整える腹式呼吸をする

(5)体を温める

(6)ビタミンC、B12、E、カルシウムを摂取する

doctor explaining diagnosis to his patient

4)右手のしびれから考えられる11種類の病気

(1)一過性脳虚血発作

脳の血流が一時的に悪くなり、そのため手がしびれる症状があらわれます。放っておくと脳梗塞になる可能性があります。

(2)脳梗塞

脳内の血管が詰まることで脳細胞に血液が送られなくなり、その部分の脳細胞が壊死することによって起こります。

左脳に脳梗塞が起きた場合には、右手のしびれ、同時に口、顔のしびれが起こります。

(3)脳出血

脳内の血管の動脈瘤破裂や外傷による出血が原因です。頭痛・嘔吐感・意識障害の症状が伴います。

(4)脳腫瘍

手足のしびれや感覚の障害が改善されずに徐々に進行する場合は、脳腫瘍の疑いも否定できません。

脳腫瘍の特徴は、頭蓋内圧の亢進による頭痛や吐き気、嘔吐、視覚異常(視野がぼけるなど)を伴うことです。

(5)糖尿病

高血糖状態が続き血流が悪くなったりソルビトールが蓄積し神経障害があわられます。それによりしびれを感じます。

(6)頸椎椎間板ヘルニア 

椎間板は、中心に髄核というゼリー状のようなものがあり、そのまわりを硬い繊維が何層も重なった線維輪が囲っています。

老化や事故、激しいスポーツなどで線維輪がひび割れ、中の髄核が外へ飛び出すことで神経を圧迫します。

頚椎は、第1頚神経根から第8頚神経根まで8つ神経根があり、なかでも第5から第8頚神経根がこのような状態になると、首から腕、指先にかけてしびれや痛みが出ます。

その他、同様の症状で加齢と共に椎間板が狭くなる変形性頸椎症があります。

(7)腱鞘炎

指や手、腕の使い過ぎで腱鞘が炎症を起こししびれの症状が現れます。

(8)手根管症候群

指の一部からしびれ始めます。指や手、腕の使い過ぎで手関節の手根管の中を通る正中神経が圧迫された状態です。

女性の閉経後、妊娠などホルモンのバランスが崩れたことで起こる場合もあります。

(9)肘部管症候群

最初は、小指と薬指のしびれから始まります。朝起きたときのしびれが多く、放っておくと物がつかめなくなるなどの症状が現れてきます。肘関節の内側を通る尺骨神経が圧迫されることによって起こります。

(10)胸郭出口症候群

なで肩の女性に多いと言われています。鎖骨や肋骨周辺の筋肉が血管や神経の通り道を圧迫されることによって手のしびれや痛みが起こります。

(11)低カルシウム血症

カルシウムは筋肉の収縮、神経の伝達に欠かせない重要な栄養素です。

カルシウムの摂取不足によって、血液中のカルシウム濃度が下がります。不整脈や嘔吐などの症状が伴います。

5)右手のしびれが続く場合にすべき8つの検査方法

整形外科、内科、神経科内科、脳神経科などを受診します。

(1)問診・触診・反応検査

いつから、なにをして、どのようなしびれなのかを詳しく聞いて、脳神経、脊髄、脳脊髄神経、自律神経など障害が起こっている場所を特定していきます。

また筆でなぞったり患部をハンマーで軽く叩いたりと反応を調べます。

(2)血液検査

疾患を示す数値の高さを測ります。

(3)針筋電図

筋肉の動きや神経伝達速度を測ります。筋肉に障害があるのか、神経に障害があるかを見分けます。筋肉に針を刺して検査していくので痛みは多少あります。

(4)神経伝導速度検査

神経に異常がないか、末梢神経や筋に電気刺激を与えて、神経の伝わる速度や反応を測ります。

(5)超音波検査(エコー)

超音波で患部の状態を調べます。

(6)X線撮影(レントゲン)

手や腕の関節、骨の状態を調べます。

(7)MRI

手、腕、肩、首などの関節、骨の状態、脳の血管疾患、腫瘍の有無などを調べます。

(8)CT

手、腕、肩、首などの関節、骨の状態、脳の血管疾患、腫瘍の有無などを調べます。費用は部位や症状により異なります。

MRI machine is ready to research in a hospital

6)右手のしびれが続く場合にすべき4つの治療法

整形外科、内科、神経科内科、脳神経科などを受診します。

(1)抗炎症剤、炎鎮痛剤、ビタミン、カルシウムなどの内服

(2)患部の湿布

(3)ステロイド注射

(4)手術

神経を圧迫している部分を開放したたり、傷ついた細胞を取り除いたりします。費用は部位や症状により異なります。

7)治療後の6つの予後

(1)生活習慣をあらためる

(2)手や腕を適度に休める

(3)神経を圧迫する姿勢を長時間とらない

(4)体を温める

(5)適度なストレッチや筋肉トレーニングを行う

(6)姿勢を正す

8)右手のしびれへ未然にできる7つの予防ポイント

(1)手や腕を酷使しない

(2)適度な休みを入れる

(3)グーパーなどの筋肉をほぐすストレッチ

(4)姿勢を良くする

(5)ストレス発散

(6)適度な有酸素運動

(7)血行を良くする



今回のまとめ

1)急激なしびれ、または長期間続くようであれば、すぐに受診する

2)手や腕の酷使しない

3)同じ姿勢で長時間作業をしない

4)姿勢を正す

5)適度なストレス発散、有酸素運動をする