お腹をおさえている女性

年齢を重ねていくと気になり始めるのが、血圧と血糖値です。若い頃と同じような食事やライフスタイルを続けていてはいけないと思いつつも、なかなか改善はできないものです。

今回は空腹時の血糖値の正常値とは、またその改善方法などをお伝えします。






空腹時の血糖値の正常値とは!3つの対処方法


1)血糖値とは

血糖値とは、血液内のグルコース(ブドウ糖)の濃度のことです。健常なヒトの場合、空腹時血糖値はおおよそ80-100mg/dL程度であり、食後は若干高い値を示します。

ヒトの血糖値は、血糖値を下げるインスリン、血糖値をあげるグルカゴン、アドレナリン、コルチゾール、成長ホルモンといったホルモンにより、非常に狭い範囲の正常値に保たれているのです。

体内におけるグルコースはエネルギー源として重要である反面、高濃度のグルコースは糖化反応を引き起こし微小血管に障害を与え生体に有害であるため、インスリンなどによりその濃度(血糖)が常に一定範囲に保たれています。

2)普段の血糖値の正常値とは

健康な人でも一日の血糖値は70~130mg/dlの間を変動しており、食事の前後では大きな差があります。

食事をとると炭水化物が吸収され、ブドウ糖となって血液中に出てくるので、食後の血糖値は食前よりも高くなります。

3)空腹時の血糖値の正常値とは

(1)9時間の絶食

空腹時血糖値の検査は、9時間以上絶食したあとの空腹時に血液を採取して、自動分析器にかけて測定します。

一般には、検査前日の夜から飲食を控え、翌日の早朝に採血します。空腹時血糖の正常値は70~109mg/dlとなります。

(2)高年齢になるとともに血糖値も上昇

年代が上がるにつれて、空腹時血糖値の平均値は上昇しています。40代50代では、仕事でも家庭でもストレスを感じることが多くなります。

会社での健康診断などで、生活習慣病を指摘され始めるのもこの年代です。60代70代になると仕事でのストレスはなくなり、第2の人生ということで思い通りに生活したいと思い、つらい食事制限や運動を避けるようになる方もいると思います。

30代以前の早いうちに血糖値が正常値を超える場合は、遺伝的な要素が大きな原因だと言われています。

カルテで説明をする医師

4)血糖値の高い場合の3つのリスク

(1)糖尿病

早朝空腹時血糖値が126mg/dl以上、または食後血糖値が200mg/dl以上であれば、糖尿病の疑いが濃厚です。その場合はブドウ糖負荷試験(GTT)や血中インスリン活性検査を行ないます。

正常型・境界型・糖尿病型の判定を行ない、糖尿病型であれば、合併症の有無を調べるため、眼底検査や尿タンパク、神経の検査も受けます。

(2)合併症

糖尿病の合併症には、視力障害や腎臓病、心筋梗塞、脳卒中、神経障害や足の壊疽があります。 このようなリスクを知らないために、症状が悪化していて、気づいた頃には、足を切断という事も珍しくありません(足の壊死)。

(3)認知症

血糖値が高めの高齢者は、認知症になるリスクが高いと言われています。どうしてかというと、血糖値を調整するインスリンの作用が低下し、脳内のエネルギー代謝が悪化すると、神経細胞が死滅して認知症が進行する可能性があるということです。

5)空腹時の血糖値が高い場合の3つの対処法

人は食事をすると血糖値が上がります。それを下げるためにインスリンが分泌されるのですが、その量が少なかったり、上手く分泌されないと血糖値が高いまま継続していきます。

空腹時の血糖値が高いというのは、食後の高い血糖値が次の食事の直前まで続いた状態ということです。

(1)糖質制限食の実施

空腹時の血糖値が高くなるのを防ぐには、まず食後の血糖値を高い状態にしないことが大切です。「血糖値を上げるものは糖質のみ」ですので、食後の血糖値が低ければ、空腹時の血糖値が高くなることもありません。

(2)食後の運動

血糖値が高くなるのを避けるための食事をずっと続けるのは大変です。我慢できずに食べてしまうこともあるでしょう。そんな時は、食後に30分程度のウォーキングなど無理のない運動がおすすめです。

(3)睡眠は十分にとりましょう

体や心の疲労を取るための睡眠ですが、血糖値を正常な状態へと導く血糖コントロールにとても大きな役割を果たしています。

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6)空腹時の血糖値が高い場合の3つの治療法

(1)食事療法

血糖値が高い方に肥満の方が多いのは事実です。暴飲暴食が糖尿病の進行に拍車をかけることもありますので、糖分や栄養の過剰摂取は控えなければいけません。

一般的には、カロリー制限をするようにお医者さんからは指導されます。入院して徹底的に体重を落とすように指示される場合もあります。

1日の摂取カロリーを1,600Kal以内にするように、というのが通常の指導です。さらに、単に摂取カロリーを減らすだけではなく、栄養バランスを十分に考える必要があります。体に必要な栄養素がバランスよく体内にあってこそ糖尿は改善していきます。

(2)運動療法

血糖値が高い方には運動不足の方も多いようです。適度な運動は、予防や改善に必要です。なぜ運動療法が効果的かと言うと、まずダイエット効果があるという点がありますね。

そして、次に、運動はインスリンの効きを良くする、という報告もあります。運動によってインスリンが活性化して、本来の働きをしやすくなるそうです。

特にインスリンが元気がないというパターンの方は、取り組んでみる価値があるでしょう。

しかし、急激な運動は逆に身体にとって悪影響を及ぼします。特に、肥満ぎみの方は、激しい運動によって足腰、ひざなどを傷めてしまうことがあります。

一般に奨められているのは、1回30分~1時間程度のウォーキングです。それを週に3回ほど行ない、慣れてくれば、時間や回数を増やしたり、さらにはジョギングへと少しずつ負荷をかけていきます。

自分の体調に合った方法と時間で、まずはとにかく体を動かし始めるのが良いようですね。

(3)薬物療法

病院からの薬によって、血糖値を下げる必要がある方もいると思います。病院からの薬には、たくさんの種類(製品)がありますが、基本的にはα-グルコシダーゼ阻害薬・スルフォニル尿素薬・インスリン抵抗性改善薬の3つのものに分けることができます。

7)血糖値改善に効果的な4つの食材

(1)カニ

特に甲殻類は血糖値を下げてくれます。でも、食べ過ぎてはやはり血糖値を上げてしまいますので、ほどほどにしましょう。

(2)キャベツ

キャベツは、生よりも茹でて食べたほうが効果があるということです。

(3)タマネギ

タマネギは、血液をサラサラにしてくれたり血糖値を下げてくれます。

(4)リンゴ

果物も血糖値を下げるのに効果があるのですが、昔の果物と違って今の果物は改良に改良を重ねて甘くなって糖度が高くなっていますから、食べ過ぎないようにしてください。

リンゴも生で食べるよりも加工した方がいいということで、煮リンゴにしたり、スライスしてドライフルーツにしてもいいでしょう。

これを食べたり飲んだりしたら急激に血糖値が下がる、というものはないそうです。ただ、食事の前に、野菜などで食物繊維を摂ると、その後の血糖の上昇を穏やかにするといわれています。






今回のまとめ

1)血糖値とは

2)普段の血糖値の正常値とは

3)空腹時の血糖値の正常値とは

4) 血糖値の高い場合の3つのリスクとは

5) 空腹時の血糖値が高い場合の3つの対処法とは

6)空腹時の血糖値が高い場合の3つの治療法とは

7)血糖値改善に効果的な4つの食材とは

若い頃と全く同じような食事・習慣を、続けていてはいけないようです。糖尿病になってしまってからでは、食事制限など大変になってしまいます。

そうならないためには、無理をしない程度のウォーキングや食事の時に野菜を多めにとるなど、少しずつ改善していった方がいいようです。