患者に説明を行うナース

口の中に出来る水ぶくれのほとんどは口内炎によるものです。口内炎以外にも色々な病気が隠れているので、この機会に正しい知識を取り入れましょう。今回は口の中にできる水ぶくれの原因・考えられる病気の可能性・対処方法をお伝えします。






口の中に水ぶくれが・・考えられる原因と3つの対処法とは


1)種類の解説!口の中の水ぶくれの3つの種類と症状の違い

(1)手足口病

口の中、舌に口内炎ができます。その他、手と足に米粒のような白い水ぶくれがいっぱいできます。押すと痛みを伴います。感染するほとんどが子供です。まれに中枢神経系の合併症(髄膜炎、小脳失調症、脳炎など)や心筋炎、神経原性肺水腫、急性弛緩性麻痺なども起こすことがあります。

(2)ヘルペス

初感染の場合は、感染後4から7日で感染部位が赤くなり、のちに水ぶくれがたくさん表れます。その近くのリンパが腫れて痛みを伴い、発熱、倦怠感、頭痛なども伴います。約2~4週間で治ります。何度も再発を繰り返す方もいます。

(3)ガマ腫

通常、左右どちらかの口腔底の粘膜が水を入れた風船のようにはれてきます。はれがひどくなると、舌が押し上げられたようになることかあります。噛んで一部が破れると、中から粘性の高い液が出て、はれはなくなってしまいます。しかし、しばらくするとまた同じように腫れてきます。下顎の外部が腫れてくる場合は痛みもなく軟らかく腫れてくるため、唾液のたまりがかなり多くなるまでわからないことがあります。

2)考えられる原因とは?口の中の水ぶくれの3大原因

(1)やけど

口の中に出来る水ぶくれとして一番多いのがやけどですが、熱い料理や熱湯を十分に冷まさないで口の中に入れることにより皮膚が損傷します。

(2)口内炎

口内炎が原因の水ぶくれは、症状がさらに悪化した場合に生じるケースとしては多くありません。ストレスや唾液の不足、鉄分の不足などの原因は様々で、現在のところ根本的な発生理由は不明です。

(3)粘膜嚢胞

粘膜を噛んだり、歯の先端が当たるなど刺激を常に与え続けることで、生じると考えられます。また唾液を出す管が口内には無数あって、そこが詰まってしまい正常に機能しないことで発生するとも考えられています。

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3)応急処置!自分でできる3つの対処方法

(1)口を徹底的にゆすぐ

口内炎は細菌感染による炎症なので、とにかく殺菌することが大事です。イソジンや殺菌成分の入っている洗口剤を使うと良いでしょう。でき始めのうちにしっかりゆすいでおくと良いでしょう。

(2)塗り薬・貼る薬を使う

ステロイドの塗り薬としてはアフタゾロン軟膏、ケナログ軟膏などがあります。非ステロイドのものではトラフル軟膏などがあります。パッチタイプの貼り薬は外からの刺激を遮断するので、患部が安静な状態になり、結果的に痛みの緩和につながります。

(3)歯科医院にてレーザー照射をしてもらう。

すぐにでも痛みをとりたい人にはこの方法が一番効果的でしょう。炭酸ガスレーザーで口内炎の表面の粘膜を凝固させるというものです。痛みはチクチクしますが、麻酔はしなくても大丈夫です。ほんの2,3分で終わります。終わった瞬間からさわっても痛みが無くなります。保険外診療なので、治療費が医院によって異なりなす。

4)症状が続く場合に・・考えられる6種類の病気とは

(1)ベーチェット病

原因不明の自己免疫疾患の一つです。病気のはじめの症状として、口の中全体に直径1㎝程度の大きな口内炎が繰り返しできて痛みを伴います。口の中以外にも目の症状(失明することも)、皮膚の炎症なども現れます。

(2)尋常性天疱瘡

重度の自己免疫疾患で中年以降に多くみられる稀な病気です。自分の組織を守るべき自己免疫系のバランスが崩れ、自分の組織を攻撃してしまう自己免疫疾患です。

さまざまな大きさの痛みのない水ぶくれが、口や皮膚、性器などの粘膜に大量にできます。水ぶくれは破れやすく、ただれてしまい、痛みを出します。重症な場合、重度のやけどと同じくらい危険と言われており、きちんと治療しないと命の危険があります。

(3)白血病

白血病は初期に口内炎ができ始めることが多いとされています。免疫力が落ちるために、繰り返し口内炎ができたり、治りにくくなります。しかし、他の症状として、ずっと疲れが取れない、微熱が続く鼻血がしょっちゅう出る、あざが体のあちこちに出る・・なども出てきます。

(4)糖尿病

糖尿病の初期に、口の中が渇いたり、ピリピリする口内炎ができることが多いようです。口が渇いたり、免疫力が落ちることで口内炎にもかかりやすくなると言われています。

(5)口腔がん

口の中に口内炎ができてずっと何週間たっても治らない場合は口腔がんの疑いがあります。舌、歯肉、ほっぺた、上顎と下顎などには様々な種類のがんが発生します。特徴はしこりを伴う潰瘍や腫瘤です。その他の症状は舌がしびれる、かみづらい感じがする、首のリンパ節がずっと腫れているなどがあります。

(6)舌癌

舌癌は口の中のがんの約半数を占め、口の中のがんの中では最も頻度が高いものです。初期症状の段階で痛みをあまり感じにくいため、早期発見が遅れがちです。口内炎のようなできもの・腫瘍が発生することがあります。腫瘍が少し大きくなると、触ると硬いしこりとなって現れます。食べ物による刺激などで、痛みを伴うが、見た目の割には痛くないのが特徴です。

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5)病気の場合には?行われる可能性のある治療方法

(1)レーザー治療

レーザー治療は、患部に炭酸ガスレーザーを照射する治療法です。それによって口内炎の痛みを取ることが可能です。値段は病院によって異なりますが、おおよそ500円~3000円が目安です。保険適用外のため費用も確認してから治療しましょう。また殺菌消毒なので、完全治癒ではないことは覚えておきましょう。

(2)高周波治療

高周波治療は、高い周波数の電流を流して患部を焼く治療のことを言います。殺菌効果が期待でき、炎症を抑えることができます。安全性も保障されています。値段は病院によって異なりますが、おおよそ500円程度です。保険適用外のため費用も確認してから治療しましょう。また殺菌消毒なので、完全治癒ではないことは覚えておいてください。

6)日常生活から改善を!口の中の炎症への3つの予防方法

(1)ストレスや睡眠不足に気を付ける

ストレスが溜まると、免疫力が低下するので、日頃からストレスをためないようにして、十分な睡眠をとるように心がけましょう。

(2)栄養の偏りをなくすこと。

偏った食生活を続けていたり、暴飲暴食が習慣になっていると発症します。ビタミンA、ビタミンB、ビタミンCを摂るようにしましょう。特にビタミンB2には皮膚や粘膜を再生する働きがあるので、積極的に摂るよう心掛けましょう。

(3)顔の筋肉を鍛えましょう。

何度も同じ場所を噛んでしまうのは噛み合わせが悪かったり、頬のたるみの場合が原因の場合があるので、日頃から顔の筋肉を鍛えると良いです。






今回のまとめ

1)種類の解説!口の中の水ぶくれの3つの種類と症状の違い

2)考えられる原因とは?口の中の水ぶくれの3大原因

3)応急処置!自分でできる3つの対処方法

4)症状が続く場合に・・考えられる6種類の病気とは

5)病気の場合には?行うべき2つの治療方法

6)日常生活から改善を!口の中の水ぶくれへの3つの予防方法