首の痛みを気にしている女性

首が痛い、よく見るとしこりのようなものがある、通常、リンパが腫れるのは身体の免疫機能の一種なので、心配は不要です。ですが、まれに重大な疾患の可能性もありますので、注意が必要です。

今回は首のリンパの痛みの原因や対処方法をご紹介します。






首のリンパが腫れて痛みが!3種類の病気の可能性と対処法


1)どんな症状?首のリンパの痛みの3つの種類と違い

(1)リンパ節を押さえると軽く痛む

しこりなどがあったり、腫れている箇所を押さえると痛むことはあるものの、我慢できない痛みではない。このタイプの痛みは慢性リンパ節炎の可能性があり、痛みは軽いものの2~3ヶ月続きます。虫歯や口内トラブルが原因のことも多いです。

(2)食べ物を食べたり唾を飲み込むと痛む

急に痛くなって、食べ物を食べると痛んだり、唾を飲み込むと痛む場合は急性リンパ節炎の可能性が高いです。発熱なども伴う場合が多く、長期間は続きません。風邪や細菌、ウイルスが原因の場合が多く、風邪が治るタイミングで一緒に治る場合がほとんどです。

(3)リンパ節を押さえると強く痛む

リンパ節の腫れが大きく、複数の場所で見られる場合や、指で押さえると強い痛みを感じる場合、重大な病気の可能性があります。リンパ節炎結核、悪性リンパ腫、ガンなどの可能性がありますので、早めに病院で受診する必要があります。

2)リンパとは何?役割や特徴とは

(1)リンパとは

リンパとは、「リンパ管」「リンパ節」「リンパ液」を総称したものをいいます。リンパ管は全身に張り巡らされている管のこと、その管を流れるものをリンパ液、鎖骨や脇の下にある管の中継点をリンパ節といいます。

(2)リンパの役割

リンパは体内で不要になった老廃物や疲労物質を運ぶ役割を果たしています。また、リンパには細菌などから体を守る働きがあります。リンパ節がフィルターのような役割を果たし、全身に細菌が回らないようにしてくれます。リンパが腫れるのは、細菌を食い止めようとするためです。

2)首のリンパの痛みの4大原因とは?

(1)風邪

一番多いのは風邪が原因のものです。細菌やウイルスがリンパ液の中に入り込むため、その細菌やウイルスが体内に回らないようにするための免疫反応でリンパが腫れます。風邪の場合、一番多いのは首のリンパの腫れですが、それ以外にも鎖骨や脇の下、膝の裏など様々な箇所のリンパが腫れる場合があります。リンパの腫れとともに熱がでることも多いです。

(2)虫歯

あごの下に近い部分が腫れると、虫歯や口内炎が原因の場合が多くあります。傷口から細菌が入り込むため、リンパ節が腫れてしまいます。なかなか治らない場合は、耳鼻咽頭科、皮膚科、口腔外科の受診を早めにしましょう。また、日ごろから歯磨きや口内炎はできないように気を付けておきましょう。

(3)外耳炎・中耳炎

大人になってからだと、中耳炎にはなりにくいですが、鼻のかみすぎでなることもあります。耳に傷ができたりしていると、細菌が入り、耳の下のリンパと一緒に首周りのリンパが腫れることがあります。リンパの腫れとともに耳の中に違和感があれば、耳鼻咽頭科の受診も検討してください。

(4)引っ掻き傷

切り傷や擦り傷、ペットなどの動物からかまれたなどの場合、その傷口から雑菌が入りやすくなってしまいます。傷口近くのリンパが腫れる場合がほとんどですが、まれに首のリンパも伴って腫れる場合があります。傷が深かったり、動物にかまれた場合は自分で対処せず、早めに医療機関を受診するようにしましょう。

女性患者の診察を行うドクター

3)痛みが続く・・考えられる3種類の病気

(1)悪性リンパ腫

リンパ系組織から発生する血液のがんです。リンパ系組織は全身に分布し、血液と合流します。悪性リンパ腫になると、全身の組織すべてに発症する可能性があります。高齢での発症が多くありますが、日本では年々患者数が増えているので、若くても油断してはいけません。痛みはほとんどありませんが、リンパ節が腫れます。

(2)咽頭がん

咽頭がんには上咽頭がん、中咽頭がん、下咽頭がんとに分かれています。上咽頭がんでは頸部リンパ節への転移が多く、多様な症状がでてきます。中咽頭がんでは扁桃の肥大と間違えられることもあり、中咽頭には悪性リンパ腫もしばしばみられます。中咽頭がんや下咽頭がんでは食道がんとの重複が多いのが特徴です。

(3)リンパ節炎結核

全身のリンパ節に結核菌が感染することで炎症が起きる病気です。リンパ節の部分が赤く腫れあがるので、外見からもわかりやすく、患部に痛みをともないます。症状があるのに放っておくと、進行して、病巣の硬化や石灰沈着を引き起こすため、早めの治療が必要です。うなじやあごの下付近に小さな腫れを生じ、20歳~50歳の女性に多くみられます。

4)自分でできることは?首の痛みへの3つの対処法

(1)うがい

1日3回程度のうがい薬(特にイソジンがおすすめです)を使用してうがいが効果的です。うがい薬の成分には腫れによる痛みを鎮静させる効果のあるものが入っています。ただし、しこりがあったり、痛みが続いている場合には、医療機関を受診してください。

(2)リンパマッサージ

リンパを流すことで痛みが軽減される場合があります。リンパの腫れはリンパ液の循環が悪くなっている証ですから、循環を良くしてくれるマッサージを行いましょう。時間に余裕がある人は専門店で施術してもらう方がリラックスできて良いですが、時間のない人は鎖骨、首の後ろ、耳の下、顎の下、脇の下などを自分で流すようにセルフマッサージするだけでも効果的です。

(3)体を動かす

リンパの流れが悪くなってしまうと、免疫機能も落ちてしまいます。ウォーキングやストレッチなど軽い運動で大丈夫なので体を動かして、循環を良くするようにしましょう。動かせないほど体調が悪い時は無理のない範囲で行ってください。

konzentrierte ärztin

5)痛みが気になる場合に!専門家で行う検査方法

(1)血液検査

血液中の甲状腺ホルモンの数値を見るために行います。甲状腺科に行って、リンパの腫れを訴えるとほとんどの場合血液検査を行うと思います。費用は3,000円程度が相場になっています、検査結果がわかるまで1週間程度かかる場合がほとんどです。

(2)頸部エコー

頸動脈の内側に血栓や狭窄などがないか、しこりの原因などを調べるために行います。10分程度で検査も終わる為、気になる場合はエコーをお願いすると良いと思います。費用も1,500円程度が相場で、気軽に行える検査です。

(3)穿刺吸引細胞診

しこりなどがある部分に直接細い針を刺して、細胞を摂取する検査方法です。刺した部分は血がかたまったりする場合がありますが、重大な合併症などはほとんどなく、体への負担が少ないのが特徴です。費用は6,000円~7,500円程度が相場です。

6)病気の場合に!一般的に行われる治療方法

(1)抗生物質の服用

感染の原因となった最近の種類によって抗生物質を服用します。抗生物質を服用することで、感染症を治療し、腫れや痛みを軽減してくれます。

(2)消炎鎮痛剤の服用

発熱を伴い、痛みが強い場合には消炎鎮痛剤を服用します。抗生物質との併用がほとんどで、鎮痛剤自体には病気を良くする効果はありません。

(3)抗結核薬の服用

リンパ節炎結核の場合、抗生物質は効きません。抗結核薬を服用することで、病状を改善していきます。

(4)外科治療

炎症したリンパ節に膿が溜まってしまい、膿瘍ができてしまった場合、薬などでは治らない場合があります。その場合、症状にもよりますが、切開して排膿が必要になってきます。

7)日常から改善を!首のリンパの腫れへの4つの予防習慣

(1)ストレスをためない

過度なストレスは身体の免疫力を低下させてしまうと言われています。リンパ節の腫れも免疫力の低下が一つの原因なので、日ごろからストレスに強くなる必要があります。

(2)栄養のある食事を心がける

栄養不足は風邪、口内炎などを起こしやすくしてしまいます。また、リンパが腫れてしまっても、栄養が足りていないと完治するまでに長期間かかってしまったりします。栄養のある食事は心身ともにバランスの取れた状態にしてくれるだけでなく、免疫力も高めてくれます。

(3)睡眠を十分にとる

睡眠不足は免疫力を低下させる大きな原因です。長時間睡眠をとるだけでなく、質の良い睡眠を心がけましょう。寝る前にデジタル機器の使用は避け、ストレッチなどでリラックスしてから寝るだけで全然違います。

(4)タバコやアルコールの刺激物を避ける

タバコは百害あって一利なしというだけあって、本当に様々な病気を引き起こす原因になります。喫煙者の人で、ひどい咳をしていたり痰がきれていないような人を見たことはありませんか。有害物質が喉を通るとそれだけでダメージを受けてしまう為、風邪もひきやすくなってしまいます。






今回のまとめ

1)どんな症状?首のリンパの痛みの3つの種類と違い

2)首のリンパの痛みの4大原因とは?

3)痛みが続く・・考えられる3種類の病気

4)自分でできることは?首の痛みへの3つの対処法

5)痛みが気になる場合に!専門家で行う検査方法

6)病気の場合に!一般的に行われる治療方法

7)日常から改善を!首のリンパの腫れへの4つの予防習慣