女性の患者に説明をするドクター

生活習慣病の1つである高脂血症は、食事や運動習慣などが大きく影響しています。ガイドラインの改定により、現在は高脂血症の事を脂質異常症という名称に変更になりました。

今回はこの高脂血症(脂質異常症)の予防に必要な栄養素と4つの食事をお伝えします。






毎日摂取!高脂血症へ効果的な4つの食事


1)高脂血症(脂質異常症)とはどんな病気か

(1)高脂血症

別名で高脂血症とよばれています。血液中の脂質であるコレステロールや中性脂肪が多すぎる病気の事を言います。最近のガイドラインでは、高脂血症から脂質異常症と名称が変更になりました。

(2)高脂血症の3種類

高脂血症の中には、下記の種類があります。

・高TG血症

トリグリセライド(中性脂肪)が多い“高TG血症”

・高LDLコレステロール血症

LDコレステロールが多い“高LDLコレステロール血症”

・低HDLコレステロール血症

HDLコレステロールが低い“低HDLコレステロール血症”

3つのうち1つでも当てはまると“高脂血症”と呼んでいます。

2)セルフチェック!高脂血症の3つの初期・中期・長期症状

(1)高脂血症の症状

高脂血症は自覚症状がなく、早期発見が難しい病気です。

放っておくと脂質がどんどん血管の内側に溜まり、知らない間に血管に脂質がたまってしまい血管が傷つくことにより動脈硬化を引き起こす恐れがあります。

順序としては高脂血症 → 動脈硬化 → 心筋梗塞・脳梗塞となります。

(2)高脂血症から動脈硬化

血中脂質が多いと、血管壁に脂肪が付着してしまい血液が流れにくくなってしまいます。血液が流れる部分が徐々に狭くなってしまい、動脈硬化を起こしていきます。

(3)動脈硬化から起こる梗塞について

動脈硬化を起こしていくと、完全に血管が詰まってしまい血液が流れない梗塞というものが起こります。脳に起これば脳梗塞、心臓に起これば心筋梗塞となります。

3)高脂血症の2つの代表的な原因

(1)高血症のメカニズム

高脂血症の原因としては、食生活が大きく影響しています。

動物性脂肪の多い高カロリー食は、血中の悪玉コレステロールや中性脂肪を増やし、過酸化脂質を増加させます。

(2)高脂血症の原因

動脈硬化の危険因子である高脂血症は高血圧、糖尿病、肥満、喫煙、運動不足、偏った栄養バランスの食事、アルコール摂取量など様々な要素が関わってきます。

まとめると、原因は“高カロリーの食事や偏った栄養”“運動不足”といった事があげられます。

Doctor talking to senior patient

4)高脂血症の2つの合併症

(1)高コレステロール血症の合併症

高コレステロール血症の場合、動脈硬化性疾患に注意をしなければいけません。血液中に余分なコレステロールが多い為、血管壁に付着して動脈硬化を促進させます。

(2)高中性脂肪の合併症

中性脂肪が多い人には、肥満傾向にあります。摂取カロリーのオーバーや運動不足などが大きく関与している事がほとんどです。

高中性脂肪症と共に合併しやすいのが糖尿病・痛風・急性膵炎を起こす可能性があります。

5)高脂血症の3つの検査方法

(1)高脂血症の検査

高脂血症の検査としては、血液検査を行います。脂質異常症を発見するための血液検査で、を行います。高脂血症を調べるためには12時間以上の空腹状態で検査を行います。

一般的には総コレステロール、HDLコレステロール、中性脂肪を測定します。LDLコレステロールは測定されません。

(2)LDLコレステロール直接検査法

痛風は尿酸が増える事が原因となっておこります。その為、LDLコレステロール直接検査法では高尿酸血症がないかどうかを調べます。

(3)超悪玉コレステロールの検査について

一般的な血液検査では超悪玉コレステロールを持っているかという検査をすることはできません。

LDLコレステロールが小型化していないか確認するためには“小粒子LDLプロファイル”や“リポ蛋白分画精密測定”などの検査を受けます。

6)高脂血症の3つの判断基準

(1)3つの診断基準

・高LDLコレステロール血症としてLDL(悪玉)コレステロール値

140mg/dl以上

・低HDLコレステロール血症としてHDL(善玉)コレステロール値

40mg/dl以下

・高トリグリセライド値としてトリグリセライド(中性脂肪)値

150mg/dl以上

(2)診断基準と危険因子

基本的には数値が基本となりますが、LDLコレステロールについては、他に危険因子が設定されており、治療方針が決定されています。

年齢・喫煙習慣の有無・高血圧・糖尿病・家族歴といった要因です。

(3)LH比

LDLコレステロール値÷HDLコレステロール値の事です。

LDLコレステロールが正常であっても、HDLコレステロールが低いと心筋梗塞を起こす事が多い為、予防には両方のバランスを示す値が参考になります。

LH比が2.5異常だと動脈硬化や血栓のリスクが高いくなります。

Doctors and nurses discussing together

7)高脂血症への医療機関でできる3つの治療法

(1)食事療法

高脂血症の治療は、基本的に食事療法を行います。コレステロールを下げる食品、上げる食品、多く含む食品などがありますのでコレステロールを下げる食品を中心に食事を摂取していきます。

(2)運動療法

悪玉コレステロールや中性脂肪を減らし、善玉コレステロールを増加させるために運動を行います。生活習慣の一部として運動を取り入れていくことが大切になります。

(3)薬物療法

高脂血症の薬を服用します。運動療法や食事療法を3か月~6か月行っても効果が現れない場合には薬物療法を使用します。

8)治療後の3つの予後

(1)食事療法

食事療法は血中脂質が下がったからと言って、元の食事に戻してしまったのでは効果がありません。避けたい食品や摂取したほうが良い食品など注意をする必要があります。

(2)運動療法

中性脂肪は運動後20分~30分しなければ燃焼しないため、有酸素運動がお勧めです。

中性脂肪が減少しHDLコレステロールが減少するという効果が3~6か月位で見られますが、その他の生活習慣病を予防するためにも通勤や買い物などに日常的に実施するのが良いでしょう。

(3)薬物療法

高脂血症の薬を服用すると、いつまで服用をしたらよいかという疑問を持つ人が多くいます。コレステロール値が安定してきたからと自己判断で服用をやめる事は危険です。

食事・運動療法を続けて、徐々に薬を減らしていけるようにします。

empty nurses station

9)高脂血症への効果的な栄養素4選

(1)食物繊維

食物繊維には血中のコレステロール量を正常化する働きがあります。脂質異常の予防に効果的です。大豆、穀物、野菜、キノコ、海藻、おから、納豆、ゴボウ、ヒジキなどに多く含まれています。

(2)レシチンを多く含む食品

肝細胞の働きを活性化し、コレステロール代謝を正常化する効果があります。大豆に多く含まれ、ごま油、レバー、卵黄、ピーナッツに多く含まれています。

(3)タウリンを多く含む食品

タウリンにはコレステロールを下げる働きや血圧を下げる働きがあります。脂質異常症だ自毛ではなく高血圧にも効果的で、カキ・あさり・タコ・イカに多く含まれています。

(4)DHAやEPAを多く含む食品

血液を固まりにくくし、サラサラにする働きがあります。マグロ・サバ・ブリ・アジ・タイなどに多く含まれています。

10)効果的な4つの食事とは

(1)海藻類

カロリーが少なく食物繊維をたくさん防いでいます。脂肪の蓄積も防ぎ、がん予防にも最適です。ヒジキの煮つけなどがお勧めです。

(2)ジャガイモ

食物繊維のペクチンが余分なコレステロールを排出します。じゃがいもは加熱してもビタミンCがあまり減らず、ビタミンやカリウムの含有率が多く余分な塩分を排出する働きもあります。

(3)ブロッコリー

ブロッコリーに含まれる豊富な食物繊維は、体内の余分コレステロールや中性脂肪を排出し、便通もよくなります。サラダや餡かけにして副菜として摂取するのが良いでしょう。

(4)タケノコ

タケノコに含まれる、豊富な食物繊維は高脂血症などの脂質異常や大腸がんにも有効とされています。タケノコの煮つけや味噌汁等の調理に使うとよいでしょう。

11)高脂血症で避けるべき2つの食事習慣

(1)注意すべき食品

飽和脂肪酸を含む食品はコレステロールを上げるだけではなくカロリーも高いので肥満の原因になります。食品としては、卵、・レバー・砂肝・シシャモ・いくら・たらこ・ショートケーキなどです。

(2)アルコール

アルコールを摂取すると、中性脂肪やHDLコレステロールが増加します。その為、高脂血症の場合にはアルコールは避ける食品の1つになります。






今回のまとめ

1)食物繊維の多い食費を摂取するようにする。

2)レシチンを多く含む食事を摂取するようにする。

3)タウリンを含む食品を摂取するようにする。

4)DHAやEPAを多く含む食品を摂取する。