患者と話すドクター

高血圧を放っておくと、場合によっては生命を落とす程の病気を引き起こしたり、生命は助かっても重症な障害を残すことがあります。一般的に高血圧とはどれくらいの数値をさすのでしょうか。

今回は高血圧の数値を解説し、7つの高血圧の予防ポイントをご紹介します。






高血圧の数値解説!7つの高血圧の予防法


1)血圧の基準数値とは

(1)血圧の正常値

上(最高血圧)が129mmHg以下、下(最低血圧)が79mmHg以下であることと言われています。

上または下の血圧のどちらかがこれより高くなると、正常な血圧と言えなくなります。

(2)正常高値血圧

上の血圧が130~139mmHg、下の血圧が85~89mmHgの場合は「正常高値血圧」と言い、放っておくと高血圧になるリスクがあり注意が必要であることを示します。

(3)高血圧

一般的には上の血圧が140mmHg以上、下の血圧が90mmHg以上の場合が高血圧と呼ばれています。

(4)低血圧

一般的には上の血圧が100mmHg以下、下の血圧が60mmHg以下の場合が低血圧と呼ばれています。

2)高血圧の段階の数値

高血圧は、数値によって次の3つの段階があります。

(1)軽度(Ⅰ度高血圧)

    上が140~159mmHg、下が90~99mmHg

(2)中度(Ⅱ度高血圧)

    上が160~179mmHg、下が100~109mmHg

(3)重度(Ⅲ度高血圧)

    上が180以上、下が110mmHg以上

3)血圧測定の4つのポイント

血圧は常に変動しています。特に測定直前の状況に大きく左右されます。運動直後や食事直後などは血圧が上昇するため、健康チェックの意味では正しい血圧が測定できないとも言えるので注意が必要です。

健康チェックの意味では、次の4つが血圧測定のポイントと言えます。

(1)毎日同じ条件、できたら起床後1回、就寝前1回の1日あたり計2回測定する。

(2)起床後の測定は次の3つの条件を整えるとよい。

・起床後 ・排尿後 ・朝食前(血圧を下げる薬を飲んでいる場合は飲む前に)

(3)就寝前の測定はリラックスした状態を心がける。

(4)測定する姿勢も同じ姿勢で測定する。

基本的には椅子に深く座ってから1~2分後に背筋を伸ばしてリラックスして測定する。

血圧は1日24時間の中でも変動し、人間としての活動量が増える昼間は朝や就寝前に比べると高くなる傾向にあります。

季節によっても変動し、一般的には夏に低くて冬に高くなる傾向にあります。また男女差もあると言われ、一般的には男性の方が高血圧になりやすいと言われています。

これは女性ホルモンが血圧上昇を抑えているためと言われています。

Doctors and nurses discussing together

4)高血圧の人に共通して見られる7つ症状

高血圧の人に共通して見られる症状の代表的なものは次の7つです。

(1)頭痛

(2)肩こり

(3)めまい

(4)耳鳴り

(5)吐き気

(6)心臓が不自然にドキドキする(動悸)

(7)手や足のしびれ

誰にでもよくありがちな症状なので、高血圧に起因するものであると気づきにくい場合もあります。これらの症状があった場合は、高血圧を疑い血圧測定をしてみることをお勧めします。

5)高血圧の主な6つの原因

高血圧の主な原因は次の6つです

(1)塩分の取り過ぎ

(2)太り過ぎ(肥満)

(3)運動不足

(4)ストレス

(5)喫煙(タバコ)

(6)アルコール類の飲み過ぎ

6)高血圧を放っておく3つのリスク

高血圧を放っておくリスクの代表的なものは次の3つです

(1)脳卒中(脳出血、脳梗塞、くも膜下出血など)

最悪の場合、死に至ります。死に至らなくても、重い障害が残る事が多いです。

(2)心疾患(心筋梗塞、狭心症など)

最悪の場合、死に至ります。死に至らなくても、生活の中で胸の苦しさなどが頻繁に起こり生活に支障を来たす事も多くなります。

(3)慢性腎臓病

著しい塩分摂取制限や他の食事制限が必要になる場合があります。また慢性腎臓病は上記(1)(2)の疾患を引き起こしやすくなると言われています。

Doctors who have medical records and doctors have a tablet

7)高血圧の場合にすべき2つの検査と治療

高血圧で病院受診する場合の診療科目は、内科や循環器科になります。検査については大きく2分類されます。

(1)一般的検査

いわゆる健康診断でよくある項目中心の検査です。尿検査、血液検査、胸部レントゲン検査、眼底検査、肥満度検査などです。

(2)精密検査

CT、MRI、エコーなどを用いてより詳しく調べる検査です。血液検査でも一般的検査とは別の項目を調べたりすることもあります。

治療としては、一般的には血圧を下げる飲み薬で様子を見ることが多いです。

8)高血圧を未然に防ぐ日常生活での7つの予防ポイント

高血圧を未然に防ぐ日常生活での予防ポイントは主に次の7つと言えます。

(1)塩分を控える

高血圧解消の代表的なポイントと言えます。

(2)規則正しく睡眠を取る

寝不足や睡眠時間の乱れは高血圧を誘発します。

(3)ストレスを解消する

ただしタバコやアルコールでのストレス解消は逆効果です。

(4)タバコを控える

タバコは血管を収縮させ血液の流れが悪くなるため、高血圧を誘発します。

(5)アルコール類を多く取らない

適量のアルコール量はリラックス効果があっても、多量の飲酒は逆効果です。

(6)肥満に注意する

太り過ぎは高血圧になりやすいと言われています。

(7)特に冬場は、寒暖の差に注意する

暖かいところから急に寒いところへ行くと血圧が上昇します。冬場の脱衣室と浴室の出入りに注意するのは、一般的にもよく聞く話だと思います。

9)高血圧の人が摂取すべき代表的な食材

高血圧の人が摂取すべき代表的な食材には次のようなものがあります。ポイントとしては利尿作用がある、塩分の排出作用がある、カリウムを多く含むという点です。

きゅうり、なす、春菊、りんご、スイカ、メロン、イワシ、アジ、こんぶ、麦茶など。






今回のまとめ

1)血圧の基準数値とは

2)高血圧の段階の数値とは

3)血圧測定の4つのポイント

4)高血圧の人に共通して見られる7つ症状とは

5)高血圧の主な6つの原因とは

6)高血圧を放っておく3つのリスク

7)高血圧の場合にすべき2つの検査と治療

8)高血圧を未然に防ぐ日常生活での7つの予防ポイントとは

9)高血圧の人が摂取すべき代表的な食材