ベッドで寝込んでいる子供

今まで外での運動などにより、脱水症状かなと感じたときはどのように解消していましたか。今回の記事では、子供の脱水症状の原因やその解消法、病気の可能性、脱水症状を未然に予防していくためのいくつかのポイントなどを紹介していきます。



子供の脱水症状に注意!知っておきたい5大原因と解消方法


1) 子供の脱水症状の3つの種類とは

(1) 低張性脱水

体内の水分が減少している状態で、電解質が水分より不足している時に起きる脱水症状です。口の渇きなどの自覚症状が現れにくい特徴がみられます。

(2) 高張性脱水

低張性脱水とは逆に、水分が不足している状態です。特徴としては、赤ん坊に多くみられます。

症状は口の渇き・食欲不振を発症します。意識が遠のくなどの精神的な障害を発症する可能性があります。

(3) 等張性脱水

体内の水分・電解質が同じように不足している時に起きる脱水症状です。症状は頻脈・めまい・立ちくらみなどを発症します。

口の渇きから水分のみを摂取して低張性脱水に変わりやすいのが特徴です。

2) 子供の脱水症状の5大原因とは

(1) 細胞外液

子供の体重に対して体の水分である体液は、70~80%の割合であります。小児の体液は大人に比べて喪失されやすい細胞外液が多いため、脱水症状を起こしやすいです。

(2) 不感蒸泄

汗・呼気・皮膚などから出る水分である不感蒸泄が、大人に比べて多く排出されます。排出された水分を、十分に補給しなければ脱水症状を起こします。

(3) 腎臓の機能

子供の腎臓の機能は、大人に比べて十分に発達できていません。

子供は、体液の喪失を防ぐための腎臓の機能である水分・電解質の再吸収が上手くできないので脱水を起こしやすくなります。

(4) 水分の出入

大人は身体の水分である、細胞外液が1日に7分の1が入れ替わりますが、子供の場合1日に2分の1入れ替わります。

生活の中では食事などからも、水分補給をしっかりしなければ脱水を起こしやすくなります。

(5) 水分補給

子供でも乳児などは、自分で水分補給をするのが難しいです。周囲にいる保護者が注意して水分補給をさせていないと脱水を起こします。

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3) 子供の脱水症状への4つの対処法

(1) 安静

運動などは発汗などするため、脱水症状を進行させてしまいます。脱水症状が疑われる時は、運動をやめて安静にしましょう。

(2) 移動

外などで脱水症状を起こした時の環境は、体から水分を奪ってしまう環境です。

脱水症状を発症している時は、水分を奪う環境から体内の水分が流出しない環境に移動させる必要があります。

(3) スポーツドリンクの摂取

スポーツドリンクの摂取は、発汗などにより失われた水分と同時に塩分を補給するのに効果があります。

また薬局などで販売されている経口補水液などは、脱水により体内に不足している塩分や糖分のバランスを整えてくれるので脱水症状により効果があります。

(4) 病院

安静にして水分を補給しても、脱水症状が改善されない時は個人の水分補給で補いきれないほど水分などが不足している状態です。

すぐに病院に行き医師の診察を受けましょう。

医療機関では、体に不足している水分を補うために濃いナトリウム水や点滴などで脱水症状に対して適切に対処してくれます。

4) 子供の脱水症状への水分補給の3つのポイント

(1) 水分の種類

脱水症状が見られる時の水分は、これでなければいけないといったことはありません。

ただし、炭酸飲料や甘みの強いジュースなどは胃腸に負担がかかってしまうので控えるようにしましょう。

経口補液は、脱水の時に不足している塩分が含まれているため脱水症状の改善に効果が見られます。

(2) 1日の水分補給の適量

1日に必要な水分補給の適量は、体重1kgあたりに対し新生児は50~120ml、乳児は120~150ml、幼児は90~100ml、学童は60~80mlです。

(3) 飲み方

脱水時に飲みたがるからといって、一度に大量の水分を飲ませてしまうと嘔吐の症状が出ていれば、摂取した水分を吐いてしまいます。

水分を与える時は、回数を分けて少量ずつ与えるようにしましょう。

脱水時の子供には頻回に水分を摂取してもらうことで、総合的な量で水分を摂取してもらうと考えましょう。

5) 子供の脱水症状が続く場合の初期・中期・後期の3つの症状

(1) 初期(軽度)

めまい・揺らつきを発症します。口の渇きも感じます。

(2) 中期(中等度)

頭痛、悪心、尿量の減少を発症します。口の渇きも粘膜が強く乾き、嘔吐する可能性もあります。

(3) 後期(重度)

意識障害・痙攣を発症します。昏睡・錯覚・幻覚など精神症状を発症する可能性があります。子供の場合、脱水症状を発症していても自覚して適切に対処できないことがあります。

周囲にいる大人などが常に注意して見守ることが必要です。

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6) 子供の脱水症状が続くことで考えられる病気

(1)熱中症

熱中症は、脱水症状を発症することから体温が上昇してしまい、臓器の血流低下や多臓器不全を引き起こしてしまう病気です。

7) 子供の脱水症状が続く場合の3つの検査方法

(1) 診察

(2) 血液検査

(3) 尿検査

脱水症状は、軽度であれば水分補給と安静にしていることにより自然に治癒します。自然に治癒せず、身体が動かないや意識が曖昧などの症状が見られれば必ず病院を受診しましょう。

8) 脱水症状を未然に予防していくための4つのポイント

(1) 運動習慣

運動は安静にしている時に比べて、発汗などにより体内の水分が減っていき脱水症状になりやすくなります。

運動の1時間前にはスポーツドリンク等で水分補給するようにしましょう。

1時間前に飲むことは、身体の水分補給の吸収が1時間程度かかることがあるので、あらかじめ水分補給しておくことは運動中の脱水症状を予防することにつながります。

(2) 生活習慣

高温多湿の場所にいれば、発汗などで体内の水分が奪われて脱水だけでなく熱中症を発症することにつながります。

なるべく高温多湿の場所に長時間いるのを避け、涼しい服装でこまめな水分補給を行なうようにしましょう。

(3) 食習慣

食事も偏ったものだけを摂取していると、脱水症状の原因となる体内の水分・電解質の不足になります。

キュウリやトマトなどは、水分を多く含む野菜なので夏など暑い時期は食事の中に旬の野菜を取り入れることで水分補給するようにしましょう。

味噌汁は具材に豆腐や葉物野菜を入れれば、水分・塩分だけでなく体の免疫力を高める効果も期待できます。

アルコールは、利尿作用があり体内の脱水を助長してしまうので注意しましょう。

(4) 睡眠習慣

睡眠中は水分補給ができない上に、暑ければ発汗などにより体の水分が多く失われ、脱水を引き起こします。

寝る前にはコップ一杯の水を飲むのを、習慣にしましょう。寝る部屋は、28度以下で50~60%の湿度。

窓を開けるなどして、風通しを良くすることも脱水症状を予防する効果があります。



今回のまとめ

1) 子供の脱水症状の3つの種類とは

2) 子供の脱水症状の5大原因とは

3) 子供の脱水症状への4つの対処法

4) 子供の脱水症状への水分補給の3つのポイント

5) 子供の脱水症状が続く場合の初期・中期・後期の3つの症状

6) 子供の脱水症状が続くことで考えられる病気

7) 子供の脱水症状が続く場合の3つの検査方法

8) 脱水症状を未然に予防していくための4つのポイント