診察中の医者

空咳が長い期間続くのは、生活の質を落としてしまい、また身体もとてもしんどいことだと思います。空咳が止まらない原因には、薬で簡単に治せてしまうものから命の危険に関わるもので多岐に渡ります。そんな空咳ですが下記の項目から学んでいきましょう。



空咳が止まらない?考えられる4大原因と病気のリスク


1)咳にも種類がある?2種類の咳と特徴とは

(1)痰の絡まない咳

痰の絡まない咳の場合は、気道の中でも上気道という気道の入り口に近い場所が炎症を起こした場合、咳喘息に罹った場合は痰の絡まない咳が出ます。

(2)痰の絡む咳

一方、痰の絡む咳は、下気道に炎症が起きてしまう場合に多く気管支炎や肺炎などの気道の奥に関わる病気の際は痰が絡んだ咳になります。

2)空咳が止まらない場合の4大原因とは

(1)風邪またはインフルエンザ

第一の原因として考えられるのは、風邪またはインフルエンザになります。風邪やインフルエンザは上気道がウイルス感染し、咳や鼻水、発熱といった症状を起こします。

(2)気管支炎

気管支炎は気管支にウイルス感染または、アレルギーによって引き起こされる炎症のことをいいます。空咳が出る場合は、アレルギー性の炎症のことが多いです。

(3)肺炎

肺炎は、肺胞に肺炎球菌やウイルスの感染によって起きてしまう病気です。免疫力の弱い、子どもや高齢者に罹患率が高いのが特徴です。また、高齢者に多い誤嚥性肺炎が有名です。

(4)肺がん

肺がんは、気管支や肺胞に出来るがんのことをいいます。肺がんの初期症状として空咳が出ることがあります。進行してくると痰の絡んだ咳に変わってくることがあります。

3)試せる処置はあるの?症状への対処方法とは

(1)水分を多く摂る

咳が続くと喉が乾燥してしまい、細菌やウイルスにとっては良い環境を作りだしてしまいます。こまめに水分補給をすると喉が潤い、細菌やウイルスは繁殖力を失います。

(2)加湿器

特に冬場になりますが室内が乾燥してしまいます。乾燥は細菌やウイルスの格好の場ですから加湿器を使い、部屋の湿度を上げましょう。一般的には部屋の湿度は60%以上が望ましいとされています。

(3)マスクの着用

加湿器の使用が難しい場合は、マスクの着用をおすすめします。マスクを着用することで気道内の湿度が上がり呼吸が楽になります。

※上記の処置はあくまでも対処方法となります。違和感が続く場合は、速やかに専門医へ相談をしましょう。

4)これって何かの病気?病気かどうかのチェックと判断基準とは

(1)咳が長続きしている

風邪やインフルエンザの感染症であれば、長くても2週間で咳は止まります。2週間以上の咳は、他の病気が考えられますので注意が必要です。

(2)血痰が出る

通常の風邪やインフルエンザでは、血痰が出ることはまずありません。血痰が出る場合は、気管支や肺に何らかの症状が出ている証拠なので一刻の早い検査が望まれます。

Fotolia_81719849_Subscription_Monthly_M

5)症状が続く場合は注意!可能性のある5種類の病気とは

(1)気管支炎や肺炎

気管支炎は気管支に細菌やウイルスが感染してしまい、肺炎は肺胞に感染してしまう病気です。咳や痰、高熱が続き、特に肺炎は高齢者の死亡原因第3位になっていますので注意が必要です。

(2)咳喘息

咳喘息は、アレルギーや風邪の治りかけの時に出る咳ですが、喘息の前段階であり痰が出ない空咳だけが長く続く病気です。咳喘息を治療しないと喘息に移行してしまいますので、咳喘息の内に治療をすることが要となります。

(3)喘息

喘息は気管支がアレルギー反応によって慢性的に炎症を起こしている状態の病気です。主な症状は咳や痰、胸痛ですが、怖いのは気管支の狭窄によって呼吸困難が起こり窒息死してしまうことです。子どもに多いと認知されている病気ですが、実際は成人になってから喘息に罹患することが多いです。

(4)慢性閉塞性肺疾患(COPD)

慢性閉塞性肺疾患は、タバコ病と言われるくらいタバコが関係していて肺胞を破壊して肺機能がどんどん低下してしまう病気です。肺胞は一度壊れてしまうと二度と再生されませんので怖い病気です。

(5)肺がん

肺がんは、気管支及び肺胞に出来てしまう悪性腫瘍のことをいいます。主にタバコが原因でなることが多いですが、昨今の大気汚染や女性ホルモンの影響でタバコを吸わない方でも肺がんになってしまうことがあります。肺がんは進行してしまうと治りにくいがんで生存率も悪いがんになります。

6)専門家での検査を!痛みが気になる場合へ試したい検査・治療方法

(1)検査方法

呼吸器内科を受診し問診、聴診をした後にレントゲン撮影をします。レントゲンで異常が無ければ診察は終了ですが、異常があれば採血とCT撮影の流れになります。また、肺がんの場合には気管支鏡を用いてがん細胞を採り病理に回して確定診断をつけます。

(2)治療方法

気管支炎や肺炎の場合は、抗生物質による治療が一般的になります。咳喘息や喘息、慢性閉塞性肺疾患は、吸入ステロイド薬によって炎症を鎮め、気管支拡張剤の使用で気管支を広げ呼吸を楽にする方法を採ります。肺がんは、初期段階なら手術が第一選択で、中期以降は抗がん剤と放射線治療が追加で行われます。

7)生活習慣から改善を!空咳が止まらない症状への予防習慣

(1)外出の際のマスクの着用

外出先では、風邪やインフルエンザに罹っている人がいるかもしれません。マスクをすることで感染は完全に塞ぐことは出来ませんがマスクをしないよりは効果があります。また、マスクは冷たい空気から気道を守ってくれるので外出の際はマスクを着けるように心掛けましょう。

(2)部屋をこまめに掃除する

特に喘息の方は、部屋のダニやハウスダストが原因で発作を起こしやすくなりますので、部屋の汚れに気が付いたら、こまめに掃除をすると良いと思います。

(3)禁煙をする

タバコはあらゆる呼吸器疾患に関わりがあるとされているので喫煙習慣のある方は禁煙に努めるようにしましょう。



今回のまとめ

1)咳にも種類がある?2種類の咳と特徴とは

2)空咳が止まらない場合の4大原因とは

3)試せる処置はあるの?症状への対処方法とは

4)これって何かの病気?病気かどうかのチェックと判断基準とは

5)症状が続く場合は注意!可能性のある5種類の病気とは

6)専門家での検査を!痛みが気になる場合へ試したい検査・治療方法

7)生活習慣から改善を!空咳が止まらない症状への予防習慣