診療を受けている女性の患者

夏でも冬でも感化英なく体が冷える症状で悩みを抱えていらっしゃる方はいないでしょうか。体が冷えるとさまざまな部分に不調が起こるといわれ、免疫力も低下してしまいます。

今回はそんな体が冷える症状の原因、病気の可能性、治療方法などをご紹介します。



体が冷える症状に注意!3つの病気の可能性と治療方法


1)体が冷えるとはどういうこと?健康的な体との違いとは?

体が冷えるというのは血液循環が悪くなっており、冷えている部分というのは血液が届いていないということです。手足が冷えてしまう人は、内臓に血液を集中させるため、手足に血液が届かず冷えてしまいます。

血液は体のさまざまな部分に酸素や栄養を運んで、老廃物を運びだしてくれます。また、体に必要のないものが入り込んだときに退治してくれる白血球を運び、体を守ってくれています。

その血液のめぐりが滞ってしまうと、体に必要な分が届かなくなってしまうということです。

2)症状のチェックを!体が冷えているかどうかの5つの判断・確認項目

(1)目の下にクマができる

青っぽいクマができると冷え性との関係が深いクマだと言われています。血行不良の為、首から上に血液の循環がうまくならず、黒ずんでしまうと言われています。

(2)手先や足先が冷たくて眠れない

体の末端が冷たいのも体が冷えているかどうかを確認するための重要なポイントです。少し冷たい程度であれば、重症ではない可能性もありますが、冷たすぎて眠れないという症状がでてくると重症の冷え性である可能性があります。

(3)お腹が冷たい

体全体は暑いぐらいで汗もかいているのに、お腹だけが冷たいという場合は内臓型冷え性である可能性があります。実はこの内蔵型の冷え性が他の病気にもつながりやすい冷え性だと言われています。いつさわってもお腹だけが冷たい人は要注意です。

(4)夜中にトイレに行く

血液の循環が悪いと、末端の血管まで血液がながれていないため、膀胱やその周辺の筋肉にも血液が届かなくなってしまうため、膀胱が収縮して尿を十分に溜められず頻尿になりやすくなります。また、身体が冷えていると新陳代謝が悪いため、汗をかきにくくなり、水分が体内にたまるので頻尿になりやすくなります。

(5)汗かき、もしくは汗をほとんどかかない

上半身がほてっていたりする人は体の熱と水分バランスが崩れてしまっている可能性があります。またこのタイプは下半身が冷えている可能性が高く、むくみやすいのも特徴です。

3)体が冷える症状から考えられる3種類の病気とは

(1)貧血

・代表的な症状

酸素を体内へ運ぶ役割を果たしてくれる赤血球やヘモグロビンの血中濃度が薄くなった状態を貧血といいます。医学的には赤血球とヘモグロビンの量が男性は13g/dl、女性は11g/dl以下の状態を貧血といいます。

・考えられる原因

偏食や、ダイエットなどによる栄養不足妊娠や出産、授乳による鉄分不足

月経による出血や、ホルモンバランスによるうっ血

ケガによる出血

病気による継続的な出血

・応急処置としてできる対処方法

市販の貧血薬を使用してみる

椅子に座って気持ちを落ち着けてみる

・専門家で行われる治療方法

フェロミア錠の処方:鉄は体内でフェリチンとして蓄えられ、身体の様々な反応にかかわる酵素の働きにもかかわってきます。貧血に至らなくてもフェリチンが減少すると体調が悪くなってしまうため、医療機関ではフェロミア錠を処方してくれることが多いようです。

食事療法:貧血は鉄分不足が原因になっている場合が多いため、まずは食事を見直すことが大切になります。1日3食、栄養のバランスを考えた食事をしていくことが基本になります。

・日常からできる予防ポイント

食生活の改善:偏食、ダイエットなどをしている方はまずは栄養素をバランスよく摂ることを心がけてみましょう。鉄分は良性な動物性たんぱく質やビタミンCと一緒に食べると吸収率が高まると言われています。

禁酒、禁煙:飲酒をすることで肝臓に血液が分散してしまう可能性があるため、貧血気味の人は飲酒は控えるようにした方が良いでしょう。また、喫煙をすることは血管を収縮させてしまうため、子宮付近に集中している血液の妨害をしてしまったり、冷えにもつながります。

問診を受けている患者

(2)心不全

・代表的な症状

心臓のポンプとしての働きが急速に低下して、全身の血液の流れが滞る状態になります。肺から血液を吸い上げる力が低下することで肺にうっ血し、酸素交換が悪くなってしまうことから呼吸困難になります。

また、全身に血液を送り出す力が低下してしまうので、口唇や皮膚が紫色になるチアノーゼが起こります。

・考えられる原因

急性心筋梗塞などの虚血性心疾患

拡張型心筋症、心臓弁膜症、高血圧性心疾患、先天性心疾患、甲状腺機能亢進症など

かぜなどの感染症

ストレス

過剰な飲水飲食

貧血

・応急処置としてできる対処方法

激しい呼吸困難で発症し、咳と痰も出てきますので、上半身を起こした姿勢になり、医療機関にすぐに連絡して受診するようにしましょう。一刻をあらそうため、自分での対処ではなくすぐに受診するようにしましょう。

・専門家で行われる治療方法

酸素吸入をし、利尿薬、血管拡張薬、強心薬を投与します。呼吸の状態が非常に悪い場合には、気管内挿管をして人工呼吸を行います。同時に原因となっている急性心筋梗塞などに対する治療も行われます。

・日常からできる予防ポイント

暴飲暴食をやめる:よく噛んで食べ、食事内容も栄養を考えた健康的なものに変更するようにしていきましょう。コーヒー、喫煙、飲酒をやめる…コーヒーや喫煙、飲酒は特に心臓に負担をかけてしまうので、控えるようにしていきましょう。

(3)自律神経失調症

・代表的な症状

人によって実にさまざまな症状があらわれてくるのがこの病気になります。また、この病気であるといった定義がないため、医療機関で検査をして異常なしだった場合で、症状が多くみられる場合に診断されることが多いようです。

眠れない、急に悲しくなるといった精神的な症状から、頭痛、動悸、手足の冷えなどといった体に現れる症状も多いです。

・考えられる原因

生活リズムの乱れ

過度なストレス

環境の変化

女性ホルモンの影響

・応急処置としてできる対処方法

ストレス解消:多くの場合がストレスなど精神面の問題が原因であることが多いため、ストレスをなくすと症状が和らぐ可能性があります。

食生活を見直す:食事を1日3食しっかりと摂るだけでなく、夜更かし、デジタル機器の使用などをなくしていくことでも症状が和らぎます。

・専門家で行われる治療方法

カウンセリング:心理療法といわれるもので、原因が精神面であることが多いため、利用されることが多くなっています。

抗うつ剤の処方:症状を軽減されるだけであって、根本の改善にはならないとされています。また、副作用などもあるため、しっかりと医師と相談してから服用するようにしましょう。

・日常からできる予防ポイント   

生活環境の改善:ライフスタイルを見直すことも予防の大切なポイントになってきます。規則正しい食生活や生活習慣が整っていないと自立神経が乱れる原因になってしまいます。

運動を取り入れる:ウォーキング、ストレッチ、ヨガなど自宅などで手軽にできるエクササイズだけでも十分に効果があります。不眠の症状がある人などは身体が疲れる為、ゆったりとして入眠できるようになります。

empty nurses station

4)上記の病気かどうかのチェック項目と判断基準とは

(1)起床時におなかや太ももが冷えている

これは内蔵型冷え性の典型的な症状になります。内蔵型冷え性は生理不順や不妊、便秘、風邪などの症状を引き起こしやすいと言われています。内蔵型冷え性は病気につながりやすいと言われている為、あまりにも極端に冷えている場合には注意が必要です。

(2)立ちくらみを起こしやすい

これは冷え性が原因の脳貧血になっている可能性が高いです。急に立ち上がったりすると脳への血液が追い付かずに頭がくらくらしてしまったり、実際に倒れてしまう場合もあります。やはり女性に多く見られ、20代30代の女性に多く見られます。

(3)顔色や指の色がが悪いことが多い

手指が蒼白になってしまい、まれに紫色に変色してしまうこともあります。しびれや疼痛などを伴う場合があり、この場合はレイノー病という発作的に手足の指先の血流が減少してしまう病気の可能性もあります。レイノー病であったとしても緊急的なものではありませんが、ストレスなどが原因の場合が多いため、早めに医療機関を受診するようにしましょう。

(4)動悸

呼吸が苦しくなったり、動悸が激しくなる症状を伴う場合は危険です。運動後や歩いている時、外出中などではそこまで気にする必要はありません。本を読んでいたり、リラックス中に激しい動悸などがみられる場合は心不全などの病気の可能性があるので、早めに医療機関を受診してみましょう。

※以上の前兆や症状が続く場合には何らかの疾患の可能性が考えられます。専門医で検査を試みましょう。

5)日常生活から改善を!体の冷えへの予防習慣とは

(1)起床時に白湯を飲む

朝は一日の中で最も水分が失われている時間帯になります。そのため、体温が最も低く、白湯を飲むことで身体が温まりやすいと言われています。白湯を飲むことで、胃腸が温まり、腸管が活発に働くため、冷えにくい体質になってきます。

(2)オリーブオイルを摂る

オリーブオイルには油膜が広がりやすい性質があるため、温かい物と一緒に摂取すると、身体の中から温まる時間をより長くしてくれます。新鮮なオリーブオイルを摂取し、温かい物と一緒に食べないと意味がないので気を付けましょう。

(3)体を温める食材を食べる

寒い時にとれるもの、寒い地方でとれるもの、色の濃いもの、味の濃い物、地中に向かって伸びる物が体を温めてくれる食材になります。小松菜、みかん、くるみ、りんご、玉ねぎ、そば、黒豆、かぼちゃ、ごぼうなどがあります。



今回のまとめ

1)体が冷えるとはどういうこと?健康的な体との違いとは?

2)症状のチェックを!体が冷えているかどうかの5つの判断・確認項目

3)種類の解説!体が冷える症状から考えられる3種類の病気とは

4)これって病気?病気かどうかのチェック項目と判断基準とは

5)日常生活から改善を!体の冷えへの予防習慣とは