具合の悪い女性

『徐脈』という言葉を聞いたことがあるでしょうか。不整脈の一つの症状で、心拍数が減少していることを指します。不整脈が一定期間続く場合、病気の重要なサインと考えられます。今回は徐脈の症状や原因、また治療法などについてもご紹介します。



徐脈の5大原因とは?注意したい病気と対処方法の解説


1)徐脈とは

不整脈の一種で心拍数が減少した状態です。また、1分間の脈拍が60回を下回ったことを指します。徐脈は脳に必要な血液を送り届けることがでぎず、酸素不足でめまいを起こす危険があります。

2)数値を確認しよう!脈拍の正常数値とは

一般的に脈拍を計測する際は『安静時心拍数』といい、横になっている状態の時などに計測するのが一番になります。人間の場合、男性で60〜70回程度。女性で65〜75回程度になります。また『最大心拍数』といい、運動時などの拍動が最も早くなった際の限界値的な心拍数もあります。では、男女・年齢別の安静時の心拍数を紹介します。

(1)男性

  ・0〜9歳・・・・83回

  ・10〜19歳・・70回

  ・20〜29歳・・63回

  ・30〜39歳・・66回

  ・40〜49歳・・67回

  ・50〜59歳・・68回

  ・60〜69歳・・67回

  ・70〜79歳・・63回

  ・80〜89歳・・61回

  ・90〜99歳・・59回

(2)女性

  ・0〜9歳・・・・86回

  ・10〜19歳・・71回

  ・20〜29歳・・69回

  ・30〜39歳・・69回

  ・40〜49歳・・69回

  ・50〜59歳・・68回

  ・60〜69歳・・68回

  ・70〜79歳・・66回

  ・80〜89歳・・65回

  ・90〜99歳・・68回

3)ここが重要!脈拍を正しく測る4つのポイント

(1)脈拍を測る場所

一般的に脈拍を測る際は、手首に触れる事が多いと思います。ただ「なかなか見つけられない」と感じたことはないでしょうか。そこで、誰でも注意すれば簡単に脈拍を測る方法をお伝えします。

・手首の内側お親指の付け根を触る

・『人さし指』『中指』『薬指』の3本で触る(3本の指で測ると脈を見つけやすくなる)

・指先ではなく、指の腹で触る

指先の皮は腹に比べ厚くなっているため、腹の部分のほうが脈を感じやすい

(2)計測のタイミング

脈拍を測るのに一番適した時間は、朝目覚めた瞬間です。この状態が一番の安静時になるからです。ただ、自分で測る際は、難しいので、起床後なるべく動き出す前に測ってみるくらいで大丈夫と思います。

(3)深呼吸

測定時はゆっくり深呼吸をしましょう。ただ、意識し過ぎると血圧も上がってしまい、脈も正確には測れないでしょう。

(4)静寂に計測

横になれないときでも、しっかり座り呼吸を整えてから測定するようにしましょう。運動後や、食事後すぐは血流がよくなり鼓動も速くなりますので、少し時間をおいてから測定してください。基本的には、1分間の脈拍数を測定しますが、急いでる時などは20秒間で測りそれを3倍する方法もあります。ただし、不整脈の方は必ずしも正確な数値になるわけではありません。

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4)どんな症状が現れる?徐脈の3つの代表的な症状

 徐脈は心臓の動きがゆっくりになり、脳に必要な血液を送ることができない状態のことです。

(1)めまい

(2)失神

(3)ふらつき

などを引き起こします。まれに、理解力や記憶力の低下がみられることがあります。こうした場合は、適切な治療が必要となります。

5)なぜ起こるの?考えられる代表的な5つの原因とは

(1)年齢が原因の場合

高齢者になると心臓の動きが悪くなります。そのために、血液の循環が悪くなり症状を引き起こします。

(2)心臓疾患を抱えている場合

心臓疾患者の治療に用いられる薬の副作用で症状がでてしまう場合があります。その場合はすぐに医師に相談しましょう。

(3)その他の薬の副作用が原因の場合

『うつ病』患者に処方される「抗うつ薬」などの中には、症状を引き起こす副作用のある薬もあります。『高血圧』の治療に用いられる薬にも、症状を引き起こすケースがあります。『狭心症』の治療で用いられる薬は、交感神経系を抑制する作用があるため、症状を引き起こすことも考えられます。

(4)カリウムが原因の場合

カリウムを多く摂取すると心臓発作が起こります。そのため、カリウムを大量に摂取すると徐脈の症状が出ることがあります。

(5)遺伝性心異常

6)症状が続く場合には・・考えられる3種類の病気とは

徐脈は不整脈の一種です。そして、不整脈は心臓疾患が原因で起こることが多いです。そのため、徐脈が続いた場合の心臓病とは『心筋梗塞』『狭心症』『心不全』などがあります。では、少し詳しくご紹介しいます。

(1)心筋梗塞

心筋への血流が完全に途絶えることで、細胞が壊死する疾患のこと。激しい胸痛や呼吸困難、嘔吐などの症状を引き起こします。

(2)狭心症

心臓の筋肉へ酸素を供給している冠動脈が、動脈硬化や攣縮などの異常によって一過性の虚血となり、胸痛・胸部圧迫感などを引き起こす疾患のことです。

(3)心不全

心臓の機能が低下して、必要な血液を全身に送れない状態のこと。病気の一種ではあるも、亡くなる人の多くはこの状態に陥るため、とくに病名がつけられない場合の死因として用いられることが多いです。

Female doctor making notes

7)不整脈は生活を見直すサイン!自分でできる対処法とは

(1)ストレスをなくしましょう

ストレスが原因で不整脈を引き起こすこともあるため、ストレスをなくすことも大事です。ただ、完全になくすのは難しい解消法です。ストレスと言っても、『精神的ストレス』『身体的ストレス』両方の軽減が望ましいです。

(2)生活習慣を見直しましょう

生活習慣の乱れは体への負担も多いです。食生活や、十分な睡眠をとるようにしましょう。食生活については、脂質の高い食べ物やカフェインを含む飲み物などは日頃から控えるようにしましょう。

8)気になる場合は専門家へ!徐脈が続く場合に試される検査方法

(1)心電図検査

(2)ホルター心電図

24時間の生活を通し心臓の動きを検査する

(3)運動負荷心電図

安静時・運動時・運動後、それぞれの心音の波型を比較する

(4)胸部X線

(5)血液検査

(6)心臓超音波検査

(7)電気生理学検査

原因や治療法を見つけるために行う(心臓の中にカテーテルを入れて心電図を記録)

9)病院で行われることは?専門家で行われる可能性のある治療方法

(1)投薬治療

頻脈発生予防薬の投与により、洞停止時間が以前にも増して延長したり、一方、徐脈の治療のための脈拍を速くする薬剤の投与により、頻脈時の脈拍数が以前より増加する可能性があります。

(2)ペースメーカー植込み

徐脈が悪化した際の、主な治療法になります。ペースメーカーは、植込み型の小さな医療機器で通常、左または右の鎖骨下の皮下に植え込まれます。ペースメーカーは、金属製のケースに電池と電気回路が内蔵されたもので、心臓の動きを継続的にモニターし、遅い脈拍を検出した場合は、ごく弱い電気刺激を送り、正常な脈拍に戻します。治療を考えている方にお勧めする医療機関は『循環器内科』です。また、お近くにある方は『心臓血管外科』に相談するのも良いと思います。



今回のまとめ

1)徐脈とは

2)数値を確認しよう!脈拍の正常数値とは

3)ここが重要!脈拍を正しく測る4つのポイント

4)どんな症状が現れる?徐脈の3つの代表的な症状

5)なぜ起こるの?考えられる代表的な5つの原因とは

6)症状が続く場合には・・考えられる3種類の病気とは

7)不整脈は生活を見直すサイン!自分でできる対処法とは

8)気になる場合は専門家へ!徐脈が続く場合に試される検査方法

9)病院で行われることは?専門家で行われる可能性のある治療方法