男性の患者に診断を行う医師

腎臓結石は、激痛を伴うことで有名です。結石が出来るのを予防するためには、食生活や睡眠時間の見直しが必須となります。

今回は腎臓結石の治療方法やその後の予後、予防のポイントなどをお伝えします。






腎臓結石の3つの治療方法!治療後の予後


1)腎臓結石とは何か

(1)結石とは

結石は、尿に溶けきれなかった成分が基となってできたもので、主成分はカルシウムです。20人に1人が腎臓結石になるとも言われています。

(2)激痛で有名

腎臓で出来た結石が尿管に移動し、そのまま留まっていると、出産の痛みと同じと言われています。「痛みの王様」と呼ばれるくらいの激痛で、悶絶するほどです。

2)セルフチェック!腎臓結石の2つの前兆症状

(1)自覚症状がないことが多い

自覚症状がないまま、小さい結石が排出されることがあります。そして、腎臓に結石がある場合は、症状が出ないことが多いです。

(2)脇腹や背中の痛み

主に脇腹を中心に、背中やお腹に痛みが走ります。突然激痛が走ることもあり、海老のように身体を折り曲げてのたうち回ってしまうような痛みです。

(3)血尿

尿に血が混ざっていたり、目視では分からなくても、検査によって血尿だと判明することがあります。

3)腎臓結石が起きた場合の危険な2つの症状

(1)水腎症

尿の通る道が塞がって起こる「尿路閉塞症」によって、腎臓が萎縮してしまう症状です。疼痛や鈍痛を伴います。

(2)腎不全

腎臓の機能が低下した状態のことを指します。腎臓結石が進行して慢性腎不全になり、さらにそれが進行すると、人工透析や腎臓移植が必要となります。

4)腎臓結石の考えられる2つの原因

(1)食生活

肉類を食べて動物性タンパク質を摂取すると、シュウ酸が排出されます。このシュウ酸は、カルシウムと結合しやすく、結合すると塊になります。

普段は腸内で結合して便になりますが、シュウ酸の量が多いと尿に溶け出てきます。その他、塩分の取り過ぎも結石を作りやすくします。

(2)水分不足

飲酒や寝る前の飲食によって、濃い尿が作られます。濃度が高い尿だと成分が溶けきれず、やはり塊となって析出されてしまいます。

Doctor listening to patient

5)腎臓結石への4つの検査方法

(1)尿検査

排泄された尿の成分から、代謝の異常を診断する方法です。どの病院でも気軽に行え、費用は300円(と初診料2700円)です。

保険が適用されれば、負担が軽減できます。

(2)腹部X線撮影

「腎尿管膀胱撮影」によって、9割近くの結石が確認できます。血尿の原因を調べるために行われる検査でもあり、直前の食事が制限されます。

妊婦の方は利用できませんが、10分程度で終わり、費用は1000円程度です。

(3)超音波検査

腎盂や尿管を確認し、結石を確認することができます。費用は3000円程度です。

(4)確実なのは、検尿とCTの2つ

CT検査は、X線撮影で陰性だった小さい結石も発見することができます。まずは尿検査をしてから、CTで詳しい検査をしてもらいましょう。

費用は少しかさみますが、3割負担で1万円程度です。尿検査はどの病院でも行えますが、泌尿器科に行って検査してもらうのがいいです。

6)腎臓結石への3つの治療法

(1)自然排出

結石が小さければ、医師の指示で自然排出を待ちます。

(2)薬物療法

結石が5mm以下であれば、排石剤を用いて治療します。

(3)ESWL

「ESWL(体外衝撃波治療)」とは、音速より速い衝撃はを用いて結石を粉砕する方法です。

破片が腎臓や尿管内に残ることがあったり、粉砕された結石が排出される途中で痛みが生じたりしますが、一番広く使われる治療法です。

1泊2日の入院が必要で、3割負担で10万程度です。

7)治療後の予後とは

ESWLは結石を砕くだけで、結石を作りやすい体質を改善するわけではありません。砕かれた結石を排出するためにも、水分を充分に補給して、ウォーキングやジョギングをしましょう。

その他の治療法も同様に、結石を排出することを心がける必要があります。

8)腎臓結石への4つの食事療法

(1)シュウ酸が多く含まれている食べ物を避ける

肉や魚、野菜だとたけのこやほうれん草などのアク、紅茶やチョコレートににシュウ酸は含まれています。

このような食べ物は多く食べないようにしましょう。

(2)カルシウムを多く取る

シュウ酸はカルシウムと結合しやすいので、腸内にカルシウムが多ければその分便となって排出されるシュウ酸も増えます。

カルシウムの多い煮干しや牛乳を積極的に取るといいでしょう。

(3)糖分は避ける

糖分は、カルシウムが排泄してしまうのを促します。同様に塩分や脂肪も摂取するのを避けましょう。

(4)水分を多く摂る

尿が濃いと、その分析出する成分も多くなります。水分を沢山摂り、水分が失われる飲酒は避けましょう。

清涼飲料水やコーヒー、紅茶などではなく、水や麦茶で1日2リットル補給するのがおすすめです。また、一度結石が出来た人は、再発しやすいと言われています。

食事には気をつけ、再発しないようにしましょう。

9)腎臓結石へ未然にできる予防のポイント

朝食を抜いて夕食を沢山食べると言った食生活を見直しましょう。夕食後にすぐ寝るのは好ましくないので、夕食後4時間はあけて寝る必要があります。

腹八分の食事を朝昼夕の3回食べるのが理想です。食事は先述の食事療法と同じ内容を心がけてください。






今回のまとめ

1)腎臓結石とは何か

2)セルフチェック!腎臓結石の2つの前兆症状とは

3)腎臓結石が起きた場合の、危険な2つの症状とは

4)腎臓結石の考えられる原因とは

5)腎臓結石への検査方法とは

6)腎臓結石への3つの治療法とは

7)治療後の予後とは

8)腎臓結石への3つの食事療法とは

9)腎臓結石へ未然にできる予防のポイントとは