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息を吸うと胸が痛いと思ったことはありませんか。胸が痛い症状を放っておくと、重大な疾患を見逃してしまう可能性もあります。

今日は息を吸うと胸が痛い原因や、考えられる病気、検査方法や治療方法をお伝えします。






息を吸うと胸が痛い13大原因!対処法とは


1)胸の部位別の痛みと考えられる病気

(1)左側の痛み

・狭心症

・心筋梗塞

・急性心筋炎

・急性心不全

・心臓神経症

・急性膵炎

(2)右側の痛み

・胆嚢炎

・胆石症

・腎結石

(3)真ん中の痛み

・胸膜炎

・肺結核

・気胸

・肺気腫

・肺血栓塞栓症

・縦隔気腫

・膿胸

・胃腸炎

・逆流性食道炎

・胃十二指腸潰瘍

・食道破裂

・解離性大動脈瘤

2)日常生活から考えられる胸痛の原因

(1)食生活や運動不足・ストレスなどの生活習慣

心臓が休みなく働くための栄養である血液は、心臓を取り囲む冠動脈から心臓に送られます。

しかし脂肪分や糖分・塩分の摂りすぎなど、乱れた食生活や運動不足、過剰な精神的ストレスによって冠動脈が硬く、狭くなる動脈硬化を起こすと、血液が心臓に流れにくくなって心臓が酸欠状態になり、胸が痛みます。

また、日々の偏食や過労で肺の抵抗力が低下すると、細菌などに感染しやすくなり、肺の疾患を誘引する大きな原因となります。

(2)喫煙の習慣

タバコの煙に含まれるタールは、肺や気管支に悪影響を与えて炎症を引き起こします。慢性的なせきによる胸の痛みに悩まされることも多く、肺や気管支の疾患の危険も増大します。

また、タバコに含まれるニコチンには血圧や脈拍を上昇させる作用があり、これが心臓に大きな負担をかけます。

さらに血管にも強い圧力をかけ、血管壁を傷つけるために動脈硬化を促進し、心臓病の誘因となります。

(3)肥満による内臓脂肪の増加

最近、メタボリックシンドロームがさまざまな生活習慣病を引き起こすとして問題になっています。

メタボリックシンドロームの土台には肥満、とくに内臓に脂肪がつく肥満があります。

内臓脂肪による血圧の上昇や体内で増えすぎたコレステロールが血管の壁に沈着することで動脈硬化が促進され、心臓病のリスクが高まります。

(4)過度の運動などによる筋肉の痛みや疲労骨折

日頃運動不足にも関わらず急に激しい運動をしたり、引っ越しなどの肉体労働をした翌日や翌々日に胸や腕が痛くなったという経験は少なからずあるはずです。

これは、筋肉痛による痛みなので心配はいりません。しかし、痛みが長く続く場合や、息切れや呼吸困難をともなうようなときは肋骨の疲労骨折が疑われます。

疲労骨折はスポーツなどで体を酷使する人、お年寄りなど骨が弱い人に多く起こります。

(5)胸の痛みの原因となる主な疾患

突然胸に激痛が走るなど、胸の痛みが主症状となるときは狭心症や心筋梗塞、解離性大動脈瘤(りゅう)、心膜炎、心筋炎、心臓神経症のように心臓に原因があると考えられます。

心臓の疾患は死に繋がることもありますから、放置は厳禁です。

他にも肺炎、胸膜炎、肺塞栓症、逆流性食道炎、肋間神経痛、帯状疱疹(帯状ヘルペス)、風邪やインフルエンザなど、さまざまな疾患が胸の痛みを引き起こします。

Doctor talking to his female senior patient

3)息を吸うと胸が痛い場合に考えられる13種類の病気

(1)胸膜炎

深呼吸や咳をすると痛みがでます。胸膜に水が増えると呼吸困難になる場合もあるので注意が必要です。

(2)肋間神経痛

息を吸った際に肋骨に沿って片側の胸が痛くなります。息を吸った際、深呼吸、咳などで肋骨に激しい痛みが出るのが特徴です。この他にも、胸痛を伴う病気があります。

(3)狭心症

血管が動脈硬化で狭くなり、心臓に血液が不足しやすい状態になります。そのため、心臓に負担がかかった時に胸が締め付けられるような痛みや、苦しさを引き起こします。

(4)心筋梗塞

冠動脈が動脈硬化を起こして内腔が狭くなると、血液が固まってできる血栓が詰まり、血流が完全に止まってしまう病気です。突然、胸に激痛が走ります。

(5)解離性大動脈瘤(りゅう)

心臓から全身に血液を送るための太い血管の大動脈の壁に亀裂ができ、血管の壁の内側と外側の間に血液が流れ込んで血管の壁が裂けてしまう病気です。

(6)心膜炎

心臓を包んでいる心膜に主にウイルスや細菌が感染して起こると考えられています。

感染によって炎症を起こし、多くは左胸に切れるような鋭い痛みを感じ、深呼吸やせきをすると、さらに強い痛みに襲われます。

(7)心臓神経症

検査をしても心臓には異常が見当たらないのに、胸の痛みを訴えるのが心臓神経症です。過労気味の状態で精神的なストレスを感じたり、心臓病に対して極度の不安を抱えているなど、心の悩みが原因で起こります。

安静時に心臓部にチクチク、ズキズキとした痛みが起こり、胸を手で押すとさらに痛みが増します。

(8)逆流性食道炎

暴飲暴食の習慣や加齢、肥満などが原因で胃酸が逆流して、食道に炎症が起こる病気です。

(9)肺炎

ウイルスや細菌が肺に侵入し、炎症を起こす病気です。

(10)肺塞栓症

血の固まりである血栓が肺動脈に流れ込み、詰まった状態です。足の静脈にできた血栓がはがれ、肺動脈に流れ込むことによって起こる病気です。

(11)肋間神経痛

体の左右どちらかの肋骨に沿って突発的に激しい痛みを感じる病気です。

(12)帯状疱疹

体の中に潜伏していた水ぼうそうのウイルスが再び活性化して起こります。激しい痛みをともなう小さな水ぶくれが体の片側の胸部の肋間神経に沿ってあらわれます。

(13)自然気胸

肺胞の間に溜まった空気の袋(気腫)が破裂したことが原因で、タイヤがパンクしたときのように肺が急速に縮む病気です。

4)息を吸うと胸が痛い場合の検査方法

胸が痛い場合は、心臓や循環器の病気の疑いがあるのでまずは、 循環器科や心臓の専門病院に行く方が良いです。

かかりつけ医がいる場合は、まず主治医に相談し検査を受けましょう。

(1)問診

(2)視診

(3)触診

(4)聴診

(5)血圧測定

(6)血液検査

(7)心電図検査

(8)胸部X線検査

上記の検査方法は、内科で行われる一般的な検査になります。

Stethoscope in hands

5)息を吸うと胸が痛い場合の対処方法

(1)突然の激しい胸の痛みは一刻も早く救急車を手配

突然の強烈な胸の痛みや、それにともなってめまいや冷や汗、息苦しさが起きたときは、命に関わる危険な発作の疑いがあります。一刻を争うので迷わず家族や近くにいる人に救急車を手配してもらいましょう。

(2)病院で診察を受ける

心臓の疾患は、早期発見が重要です。日頃から気になる胸の痛みを感じたら、まずは主治医や心臓専門医の診察を受けるのがいいでしょう。

6)胸が痛い症状への予防法

(1)塩分や脂肪、糖分を控え早食いをやめる

塩分、脂肪、甘い物や糖分のとりすぎは、動脈硬化に繋がっていきます。外食では薄味の物を選んだり、脂肪の多い肉類を避け、ご飯をいつもの量の2/3にするなどの工夫をしましょう。

また、いくら栄養に気を配っていても、食べすぎたり、早食いやまとめ食い、ながら食いをしていては食事の摂取エネルギーや脂肪摂取は増加し、その結果肥満を招き、心臓に大きな負担をかけ、動脈硬化の危険性も増します。

食事はゆっくりと良く噛んで食べるようにしましょう

(2)心臓に負担をかけないように運動を行う

適度な運動は血液の循環の効率を良くして、心臓への負担を軽くします。しかし、準備体操なしに運動をする、運動の前後や最中にまったく水分をとらない、食事前に運動することなどは、むしろ心臓に悪影響を及ぼします。

特に、今まで運動をあまりしていないような人は、疲労困憊するような運動は避け、ウォーキングなどで徐々に体を慣らしていくようにしましょう。

(3)喫煙をやめる

タバコを止めれば、心臓病によって死亡する確率は1年で半分にまで下がるというデータもありますから、禁煙するのに遅すぎるということはありません。

禁煙を成功させるには、徐々にではなくキッパリとタバコを断つのが一番です。そして、吸いたくなったときは体を動かしたり、水を飲んだりするなどの工夫をして気を紛らわせましょう。

(4)急激な寒暖差に気をつける

急激な温度変化があると、急に血管が収縮して血圧が上昇し、心臓に大きな負担をかけます。

暖房の効いた室内から外に出るときや、逆に夏に暑い戸外から冷房の効いた室内に入るときにも温度差が出すぎないよう、衣類などで調整しましょう。

冬には、トイレや脱衣所・浴室などを温める工夫も必要です。

(5)ゆとりのある生活を送り、ストレスを溜めない

時間に追われる緊迫感や仕事のプレッシャーなどのストレスは、心臓に負担をかける原因となります。

疲労やストレスが蓄積しないように、無理のないスケジュールを立て、つねに時間のゆとりをもって行動しましょう。

また、少しでも好きなことをする時間をもつこと、十分に睡眠をとることも大切です。

(6)香辛料、アルコールを控える

刺激の強い香辛料、アルコールは胃酸の分泌を促進し、胸やけによる胸の痛みの原因となります。胸やけが起こりやすいという人は、できるかぎり控えましょう。

また、食事は3食規則正しくとり、食後30分はゆっくりと休むことも胃の負担を減らすためには大切です。






今回のまとめ

1)胸の部位別の痛みと考えられる病気とは

2)日常生活から考えられる胸痛の原因とは

3)息を吸うと胸が痛い場合に考えられる病気とは

4)検査方法とは

5)対処方法

6)自宅でできる予防法