レントゲン写真を確認する患者と医師

胸が痛いと言ってもいくつかの種類や症状があります。ここでは息を吸うと左胸が痛いという症状が現れた時に、痛みの発生する場所や痛みの強さ、持続時間や発症した時の様子など痛みの起こる症状について比較をして、原因や対処法をお伝えします。



息を吸うと左胸が痛い・・?考えられる4大原因と病気とは


1)どんな種類があるの?胸の痛みの5つの種類とは

(1)痛みの種類

痛みと行ってもどのような痛みかが問題になります。刺すような痛みがあるのか、鋭い痛みがあるのか、圧迫されるような痛みがあるのか、締め付けるような痛みがあるのかという事です。

(2)痛い部分

痛みのある部分によって、疑われる病気は変わります。左胸部・前胸部・廃部・首や肩に放散する痛みがあるのか、局所的な痛み化などになります。

(3)持続時間

痛みのある時間が、瞬時に終わるものなのか、数分続くものなのか、数時間以上続く症状なのかというのは変わります。

(4)どのような時に痛みがあるのか

動いている時や安静時、体位変換をした時、呼吸をした時、食事をした時など様々な状況で痛みが生じる可能性があります。

(5)他の症状

その他に起こる症状としては、呼吸困難や発熱、冷汗、吐気、嘔吐といった症状もあります。

2)症状の確認を!胸の部位別の痛みの特徴とは

(1)左胸の痛み

狭心症や心筋梗塞、心臓神経症の可能性があります。痛みが左腕や頸部、下あごや左側の胸が痛くなる場合には狭心症が疑われます。

(2)右胸の痛み

右胸に痛みがあり、大きく息を吸ったり、笑ったり、寝返りや咳をした時にズキッとした痛みがある様であれば肋間神経痛の可能性があります。この場合、突発的に右胸に痛みが起こったりします。

(3)咳による胸の痛み

咳で胸が痛むという場合には、色々な病気が考えられますが、急性心筋炎が考えられます。循環器の病気ですが、心筋が炎症を起こすものです。

3)なぜ痛みが?息を吸うと左胸が痛い場合に考えられる4大原因

(1)肋間神経痛

肋骨に沿っては足る肋間神経が何らかの原因で刺激され、痛みが生じるものです。身体をねじる、深呼吸や咳をする、大声を出すといった肋骨の動きによって痛みが酷くなります。

(2)肺気胸

肺や胸腔壁に何らかの原因により、穴が開いてしまうという事でおこる病気になります。その穴から胸腔内に空気が侵入してしまう為に肺が圧迫されてしまいます。

外傷がほとんどですが、それ以外は自然気胸とされています。

(3)胸膜炎

肺には神経がない為に肺炎を起こしても痛みを感じる事はありません。しかし肺胞には痛みを感じる知覚神経が分布しているため、胸膜に炎症を起こすと突き刺すようなす鋭い痛みを生じます。

(4)不安定狭心症

狭心症の中でも発作の起こる時間帯は不定期になります。

発作も1日に何度も起こるようになり、痛みの強さにも強弱がありますが、細くなった部位に血栓が形成され、完全に血管の閉塞をしてしまう心筋梗塞の前触れとして危険な状態とみなされます。

Doctor shaking hands to patient

4)どんな痛みが現れるか?左胸が痛い場合に考えられる代表的な症状

(1)針で刺されたような痛み

深呼吸をしたり、身体をひねると痛みがあります。痛む場所を抑えると痛みが強くなります。肋骨の端をも揉み解すと痛みが和らぎます。痛む時間が長かったり、短かったりします。この場合胸筋痛や胸膜炎が考えられます。

(2)左右足部に一瞬痛みが走る

息を吸った時に、胸の外側や後ろ側に痛みが出ます。息をゆっくりはいて再度吸うと痛みは出ないという場合です。この場合、痛みは一瞬で、考えられる病気としては側刺痛です。

(3)肋骨にそって痛みが走る

肋骨の左右どちらかが痛み、痛み自体は長引きません。身体を捻ったり、伸ばしたりすると痛みます。考えられる病気としては肋間神経痛があります。

(4)安静時痛

安静時に心臓の辺りがずきずきと痛み、傷む場所を抑えると痛みが増します。動悸や息切れが起こり過労やストレスが原因になります。考えられる病気としては心臓神経症です。

(5)痛みの前に咳がたくさん出た

痛む前に咳がたくさん出たり、ゴルフや野球をした後に痛み出した。深呼吸や咳をすると痛み、息切れや呼吸困難を感じる場合は肋骨骨折の可能性があります。

(6)風邪などの後の痛み

インフルエンザや風邪が長引いた後、数日から1週間で息切れ、むくみ、胸の痛み倦怠感が出てくる場合には心筋炎が考えられます。

5)症状が続く場合には注意!考えられえる11種の病気とは?

(1)胸膜炎

咳や深呼吸をすると胸が痛むという症状が出ている場合に考えられます。胸膜炎とは胸膜腔という部位に胸水が溜まってしまう病気です。胸膜炎の原因となる病気には、心不全、石綿肺、肺梗塞、膠原病、結核、がんなどがあります。

(2)急性心筋梗塞

呼吸に伴って胸痛が大あります。急性心筋梗塞の場合、呼吸困難、激しい胸痛が30分以上続く、意識障害といった症状が現れます。

(3)急性心不全

胸痛や、激しい呼吸困難や唇が紫色に変わるといった症状が現れます。

(4)急性心筋炎

下痢などを起こした後で共通に襲われます。呼吸困難や鼻水、発熱といった症状があります。

(5)肺炎

胸痛と共に、咳、呼吸困難、意識障害が起こることがあります。

(6)胸膜炎

症状としては呼吸困難や咳や深く息を吸う事で胸痛が悪化し、発熱する事もあります。

(7)特発性食道破裂

胸部通、飲酒した後に強烈な胸痛がおこったり、呼吸困難が起こったりします。

(8)急性膵炎

胸痛や発熱、嘔吐、上腹部痛み、左背部痛、吐気を伴う事があります。

(9)心臓神経症

呼吸困難や、左側の胸にチクチク・ずきずきとした痛みが出るほかに、息切れや動悸といった症状も現れます。

(10)肺気胸

肺が機能障害を起こすために、貧血や血圧低下、胸が痛むといった症状が起こるようになります。進行すると呼吸困難を起こす可能性があります。

(11)肺がん

胸痛や呼吸困難、咳や骨に痛みがあります。また、体重の減少という症状が現れます。

6)試せる応急処置はある?試したい対処方法

(1)肋間神経痛

瞬間的や断続的な痛みを伴うのが特徴ですが、ストレスや・疲労・不自然な姿勢が原因になりますので、心身ともにリラックスできるように楽な姿勢を取って安静を心がけましょう。

(2)肺気胸

栄養は肺細胞を作り出します。特にタンパク質が不足しないようにします。また、禁煙をすることやストレス、睡眠不足が原因になる可能性があるので注意をします。

(3)胸膜炎

肺に水がたまっているという事がわかれば、安静にする事が大切です。

Male medicine doctor hand holding stethoscope head

7)治まらない場合には専門家へ!病院で行われる可能性のある検査方法

(1)肋間神経痛

整形外科を受診するとレントゲン、CT、MRIといった画像診断が行われます。

(2)肺気胸

検査としては、胸部X線、胸部CTにより、肺の外に空気があることを確認します。

(3)胸膜炎

診断は胸部X線検査、CT検査、胸水検査で判断をします。胸水センサは針を刺して胸水を摂取して調べます。

8)病気の場合には?行われる可能性のある治療方法

(1)肋間神経痛

一般的には、肋間神経痛だと診断された場合には鎮痛剤が処方され消炎鎮痛剤を貼って様子を見ます。

(2)肺気胸

初期段階では、胸腔ドレナージという治療法が行われます。胸腔内に溜まった空気や傷から、漏れた体液を排出します。症状が悪化する場合には手術を行います。

傷口を塞いだり、摘出をしたりする方法で根本治療を行います。

(3)胸膜炎

胸水の量が多い場合には胸腔穿刺という方法で、胸水を抜き取る処置をする事があります。また、胸腔チューブという管を胸壁から挿入して水を抜き取ります。

9)生活から改善を!息を吸うと左胸が痛い場合への3つの予防ポイント

(1)肋間神経痛

予防としては身体が歪んでいると起こりやすい症状です。正しい姿勢を保ったり、急に身体をひねる等胸や背中に負担をかけすぎないようにします。

(2)肺気胸

発症率が高いのが10~20歳代のやせ形の男性に多く発症すると言われています。しかし、それとは関係なく女性や胸板の暑い男性に起こることもあることから、毎日の予防でバランスよく栄養を摂取することが予防に繋がると言われています。

(3)胸膜炎

基本的には、何らかの病気から起こる二次的な物です。何が原因で起こっているのかを明確にし、根本的な治療を行わなければいけません。



今回のまとめ

1)どんな種類があるの?胸の痛みの5つの種類とは

2)左右でも違いがある?胸の部位別の痛みの特徴とは

3)なぜ痛みが?息を吸うと左胸が痛い場合に考えられる4大原因

4)どんな痛みが現れるか?左胸が痛い場合に考えられる代表的な症状

5)症状が続く場合には注意!考えられえる11種の病気とは?

6)試せる応急処置はある?試したい対処方法

7)治まらない場合には専門家へ!病院で行われる可能性のある検査方法

8)病気の場合には?行われる可能性のある治療方法

9)生活から改善を!息を吸うと左胸が痛い場合への3つの予防ポイント