男性患者に説明をする医者

日常生活で脈が早い状態や、逆に脈が遅い状態などの不整脈は幾つかの原因が考えられます。不整脈が続く場合は何らかの病気の可能性もあります。

今回は不整脈とストレスの関係や原因解消方法などをお伝えします。






不整脈とストレス2つの関係と解消法とは


1)不整脈の7つの症状

不整脈とは、心臓が正常な収縮リズムを失ったもので、心臓で異常な興奮状態が起こっている状態を言います。

心臓の拍動は、右心房の上部にある洞結節から発生した電気信号が順次心筋に送られ収縮させることよって起こります。

この電気信号のどこかに故障が生じ、心臓の拍動リズムに乱れが生じる状態を不整脈といいます。症状としては、次のようなものがあります。

(1)ドキドキする

(2)動悸がする・脈が早くなる

(3)脈が抜ける

(4)息切れする

(5)全身の倦怠感

(6)めまい

(7)意識が遠のくまたは失う

2)不整脈の3つの種類と特徴

不整脈は大きくわけると次の3種類になります。

(1)期外収縮

本来発信される電気信号とは別のところから電気信号が発信されて規則正しい収縮に先立ち、余分な収縮が起こるように現象。

心臓のしゃくり言われています。不整脈のなかで最も多いです。しかしそのほとんどは心配の要らないものです。

(2)頻脈性不整脈

心臓で電気信号が作られかったり、途中でとまってしまったりするときに起こる現象です。洞機能不全症候群、房室ブロックなどによって起こります。

(3)徐脈性不整脈

電気信号が異常に早く発生するか、異常な電気信号の通り道ができて電気信号の空転が起こるときに発生します。

心房細動、心室頻拍、心室細動、発作性上室性頻拍、WPW症候群などによって起こる場合があります。

3)脈拍の正常数値とは

脈拍の正常と言われる値は下記のようになります。

(1)一般成人

男性で65~75回程度で、女性で70~80回程度が標準的な脈拍の値となります。

一日の間で脈拍は、色々な条件や要因によって変動します。一般的には、朝から夜にかけて徐々に脈拍数は減っていく場合が大きいです。

年齢によっても脈拍数は変化します。

(2)乳幼児

100~140回程度あります。そこから次第に減少していきます。

(3)小・中・高生

70~100回程度となり、中学生・高校生では、さらに減少し60~100回程度となります。

通常の成人の脈拍数は60~100回程度なので、中学生・高校生ではほぼ成人と同じ状態だと言えます。

(4)高齢者

その後高齢者になると60~80回程度となります。

診察を行う医師

4)脈拍を測る正しいポイント

脈拍を測るときは、血圧を測定する場合と同じようなポイントがあります。同じ時間帯で継続して測定する。

(1)脈拍は、ちょっと運動すると変動するので、5分から10分程度安静にしてから測定する。

(2)同じ姿勢で継続して測定する。

(3)できれば朝、晩2回づつ測定し、その平均値を用いる。

定期的に測定し、その傾向を知ることにより異常を速やかに発見し、迅速な対応を取ることができます。同時に血圧も測定すればより体の状態を把握することができ病気の早期発見が可能となります。

5)不整脈の3種類の状態とは

不整脈は症状によって次の3つにわけることができます。

(1)一瞬の症状

脈が一瞬抜ける、一瞬の動悸、一瞬咳をしたくなる症状

(2)持続する症状

継続して休みなく動悸が持続する症状

(3)全身にわたる症状

意識が遠のく、息切れがする、むくみがあるなどの症状

この中で一番多いのが一瞬の症状です。この場合の多くは、まず問題ありません。次に継続する症状は、さまざまな症状があり検査を受けて原因を見極めて対応を決めていく必要があります。

最後に全身に症状が現れる場合は、とても重篤な病気が隠れている可能性があるので速やかに病院を受診して原因を究明して治療が必要です。

6)不整脈の考えられる3つの原因

不整脈は次の原因があります。

(1)加齢による心肺機能の衰え

加齢による心肺機能低下による不整脈が一番大きな原因となっています。

(2)日常生活でのストレス

日常生活において受ける精神的、肉体的なストレスにより短期的には、自律神経の乱れにより不整脈があ発生します。

長期的には、ストレスが原因となり様々の生活習慣病を発症してそのことにより不整脈の原因とります。

(3)心臓病などの心肺疾患

Doctors and nurses discussing together

7)不整脈とストレスの関係性

(1)自律神経の変化

人は自律神経の働きにより心臓や肺を機能させ生命を維持しています。この自律神経は、働きが相反する交感神経と副交感神経によりバランスよく切り替えています。

(2)交感神経と副交感神経

しかし心配事があるときや、運動をしたときは、心拍数を増やす方向に交換神経が働きます。逆に睡眠中など落ち着きた時には副交感神経が働き心拍数は減少します。

交感神経が過度なストレスにより過剰に働いた場合に不整脈を起こす原因となります。

8)ストレスの2つの種類と特徴

ストレスには次のものがあります。

(1)精神的ストレス

仕事や家庭の悩みのようなものによるストレスです。精神的なストレスが過剰になると交感神経が活発になり、それが心臓や血管系の神経を刺激し不整脈をおこすことがあります。

気持ちの落ち込みや不安といった精神的なストレスはうまく解消する必要があります。

(2)肉体的ストレス

寒冷刺激や騒音、疲労などによるストレスです。その中で冷たい水で顔を洗ったりすると皮膚が寒冷刺激と受け、交感神経の働きが強まり、抹消の急激に心臓へ負担を与えることにより自律神経とのバランスが崩れ不整脈を招きます。

急に立ち上がったり、走りだしたりといった急な動作も心臓に負担をかけ、不整脈の原因にもなります。

9)精神的ストレス指数のチェック項目

(1)不整脈が起こった時の状態チェック

・憂うつな気分になっていた

・時間に追われながら仕事をしていた

・大きな仕事を任されていた

・最近環境に変化があった

・解決することが困難な悩みがある

・強い不安や恐怖を感じる環境にいた

・人間関係に悩みがあった

・職場内での悩みがあった

・感情的に議論していた

これらの項目にチェックされる場合、不整脈に原因がストレスの場合が多いです。

(2)ストレスためやすさチェック

・向上心が強く、負けず嫌いである

・責任感が強い

・用心深い

・いらつきやすき、攻撃的である

・せっかちで落ち着きがない

これらのチェック項目に多くチェックとなる人はストレスを貯めこみやすい傾向があります。自分の性格を把握し、次のような自分にあった方法でストレスを上手く解消することが大事です。

・適度な運動でからだを動かし解消する

・何か夢中な趣味を見つける

10)不整脈が続く場合に考えられる8つの病気

不整脈が続く場合次のような病気は考えられます。

(1)糖尿病

(2)脂質異常症

(3)貧血

(4)心筋梗塞

(5)心不全

(6)心筋梗塞

(7)心不全

(8)腎不全

Stethoscope in hands

11)不整脈の場合に自分でできる対処法

現在において不整脈どのようなメカニズムで生じるのかわかっていません。そのため病状で病気を判断することは危険です。

自分の感じる症状より不整脈の重要度を自己判断することは危険です。自覚症状がないからといって安心ともいえず、症状がひどいから重篤な不整脈とも言えません。医師による専門家による判断が必要です。

12)不整脈が続く場合にすべき4つの検査方法

不整脈が続く場合でもさまざま種類の不整脈があり症状だけでは、どの不整脈であるのか判断できません。また隠れた病気を持つ可能性も高くなります。

次のような検査を受けその結果により命に影響のある症状なのか、命に別状がない症状が医師が判断することになります。基本的に受ける診察科は、循環器内科です。

(1)誘導心電図検査

胸に6個の電極、手足に4個の電極を付けて心臓からの心臓の電気信号の様子を記録する検査です。

(2)ホルター心電図検査(24時間心電図検査)

胸に装着した5か所の電極から24時間記録します。症状があるが、心電図に記録できない場合に特に有効な検査です。

(3)心エコー検査

超音波を胸に当てて心臓の動きや大きなが正常であるかを見る検査です。不整脈を直接確認するのはなく、不整脈の原因となる他の心臓病等の病気がないか確認するのに効果があります。

(4)運動負荷心電図検査

心電図を装着した状態で坂道を上る、急ぎ足であるく等の運動状態を再現してその時の心電図を記録します。狭心症などの心臓病の診断も可能です。

13)不整脈が続く場合にすべき4つの治療法

(1)生活習慣の改善

・睡眠不足

・精神的ストレス

・肉体的ストレス

・過剰なアルコール摂取

・喫煙

・運動不足

その他、不整脈を起こしやす体質として次のものがあります。

・肥満

・血圧が高め

・血糖値が高め

このような状態にあるときは、塩分やカロリーの摂取を控えて、適度な運動を行うことも効果的です。

(2)薬により治療

・不整脈以外の病気に対する薬

・不整脈の症状を和らげる薬

・不整脈が起きないように予防する薬

・不整脈の合併症に対する薬

(3)カテーテルによる治療

血管を通して心臓までカテーテルを入れ、不整脈の原因となっている場所を探し出し、その部位を低温で焼き切り不整脈の原因を取り除く治療です。

(4)ペースメーカによる治療

脈の遅い徐脈に対する治療となります。心臓に電気信号を与えて動かす洞結節の動きが悪いときに洞結節に代わって心臓に電気信号であるペースメーカを埋め込む手術です。

鎖骨の下に縦横4.5cm厚さ6~7mm、重さ20~40g程度の装置を埋め込みます。1~2時間程度の手術となります。

14)不整脈の症状へ未然にできる予防の6つのポイント

(1)禁煙

(2)魚や野菜を中心としたバランスの取れた食生活を行う

(3)塩分や脂質取り過ぎによる高血圧や動脈硬化防止する

(4)アルコールの過剰な摂取を避ける

(5)運動不足を改善し、有酸素運動を適度に行う

(6)ストレスをためない

不整脈に対する正しい知識を得て適切な対応を行うことにより自分の心臓、命を守りましょう。






今回のまとめ

1)不整脈とは何か

2)不整脈の3つの種類と特徴

3)脈拍の正常数値とは

4)脈拍を測る正しいポイントとは

5)不整脈の3つの症状とは

6)不整脈の考えられる原因とは

7)不整脈とストレスの関係性とは

8)ストレスの2つの種類と特徴とは

9)3分チェック!精神的ストレス指数チェック項目とは

10)不整脈が続く場合に考えられる病気とは

11)不整脈の場合に自分でできる対処法とは

12)不整脈が続く場合にすべき検査方法とは

13)不整脈が続く場合にすべき4つの治療法とは

14)不整脈の症状へ未然にできる予防の7つのポイントとは