体調の悪い女性

頻脈とは通常の心拍数よりも早い状態の事で、成人の安静時心拍数を超えて100bpmを超える状態の事を言います。実際に頻脈が起こる原因について、どのような症状が出てくるのか、どのような対処方法があるのかなどについてお伝えします。



頻脈の5大症状をチェック!気になる原因と対処法とは?


1)頻脈とは何か

(1)頻脈

成人の安静時心拍数はおよそ1分間に50~70拍と言われています。安静にしている状態で1分間に100拍を超える場合には頻脈と言います。

(2)除脈

除脈とは頻脈とは逆に、1分間の心拍数が60回未満を除脈としています。普通の人は脳に血液を送ることが出来なくなってしまいめまいや、失神の原因にもなります。長距離選手などではスポーツ心臓と呼ばれ、治療の必要はありません。

2)脈拍の正常値とは

(1)高齢者の脈拍

脈拍は年齢によっても異なってきますが、平均的に見ると60~80拍/分になります。

(2)成人の・中高生の脈拍

一般の人の安静時心拍数を平均でみると60~100拍/分になります。

(3)子供・小学生の脈拍

子供の頃の脈拍は若干高くなり、70~110拍/分になります。

(4)乳幼児の脈拍

乳幼児は心拍数が早く、安静時の心拍数の平均は100~140拍/分となります。

3)要チェック!脈拍を測る6つの正しいポイント

(1)脈拍数

日常生活で橈骨動脈の脈拍を測定することが多くあります。手関節の親指側を通っていますが、手掌を上に向けて人差し指、中指、薬指の3本を揃えて触れます。15秒ほどを測定し4倍します。

(2)気温

気温が上がると脈拍も上がります。夏場と冬場で測定をする場合や測定場所など、比較をする場合には同じ環境条件で測定をするようにしましょう。

(3)アルコール・喫煙

アルコールを摂取することによって、心拍数は上昇します。また、喫煙によっても心拍数は上昇しますので測定前に飲酒や喫煙は控えましょう。

(4)食事

食後は食べ物を消化するために胃腸等の消化器に血液が集中します。そのために脈拍が増えます。

(5)運動

当然ですが、運動をする事により日常生活よりも高い強度で運動をしているため心拍数は増えます。

(6)入浴

入浴数すると体温が上昇するために、脈拍は増加します。

診察を行う医師

4)症状を確認しよう!頻脈の初期・中期・末期の5つの症状

(1)洞性頻脈

規則的で早く脈拍となります。発熱や、精神的緊張、アルコール摂取など心臓以外の身体の調子を反映したものになります。甲状腺機能亢進症や心不全によって起こる事もあります。

(2)期外収縮(心房性・心室性)

洞結節以外の場所から発生した電気信号により、予定外の収縮が発生するものになります。8割型は無症状で、症状がある人は胸部の不快感、めまいや動悸などを感じる事がありますが、心臓に疾患がなければ治療を必要としません。

(3)心房粗動

心房内を電気信号が旋回する頻脈性の不整脈で、多くの場合には心筋虚血、心筋炎症などが原因で起こります。ほとんどは木心筋虚血、心筋症、心筋炎などの下人に伴って起こります。

(4)発作性上室性頻脈

異常な電気刺激が心房や心房と心室の接合部により発生し、これが複数の経路を伝わって旋回するものです。過労や緊張がきっかけとなり起こる可能性があり、失神・めまいが伴う事もありますが、心臓疾患がなければ致死的ではありません。

(5)心室頻脈

清室内で異常な電気刺激が発生し、それが清室内でグルグルと回転して起こる不整脈で1分間に100回以上の拍動で3拍続くものを“心室頻脈”と言います。最終的に脳に送られる血流量が減少してめまいや失神を起こすようになります。心不全の引き金や心室頻脈に続いて、心室細動が起こる可能性もあることから危険な不整脈とされています。

5)どうして起こるの?頻脈の考えられる原因とは

(1)洞性頻脈

一般的に見られる不整脈の1つで、個人差がありますが脈が大きく早く打っているように感じます。緊張や不安感が強くなり症状が出る場合と、貧血や甲状腺機能亢進症で起こる場合や更年期障害が原因の場合があります。

(2)心室頻脈

心室頻脈は木心筋梗塞や心筋症などの病気によって起こる場合と、心臓にはっきりした病気がなくても起こる場合があります。心室新脈を引き起こす可能性がある病的な心臓病としては、心筋梗塞や拡張型心筋症、催不整脈性右心心筋症、心サルコイドーシスなどがあります。

6)症状が続く場合には注意!可能性のある5種類の病気とは

(1)心筋梗塞

心臓の筋肉に血液を送り込む冠動脈が狭くなり、血液が固まり血栓ができます。完全に血管を塞いでしまい、血液が止まってしまう状態で心筋の一部が壊死してしまう可能性があり、死に至ることもあります。

(2)狭心症

心臓の筋肉に血液を送り込む冠動脈という血管の内腔が動脈硬化で狭くなり、血流が不足しやすい状態に陥ります。日常生活では会談の上り下りなどで酸素が不足してしまい、脈拍の異常や息苦しい発作を起こします。

(3)心房細動

心臓の情報をしめる薄い筋肉でできた心房が、異常な刺激で不規則に震えてしまい心臓が正しく収縮できない状態です。拍動、脈拍の異常、強い動機や息苦しさなどがあり放置すると心不全や脳梗塞を引き起こし、死に至る事もあります。

(4)貧血

鉄分の不足などにより、酸素と結合するヘモグロビンの数が減ってしまい酸素を体内に十分に供給できなくなってしまう為に、ちょっとした動作でも脈が速くなってしまいます。男性は13.0g/dl以下、女性は12.0g/dl以下になると貧血とされています。

(5)自律神経失調症

ストレスが下人で自律神経が乱れ、心や体に不調が現れた状態で、心のトラブルにより心拍数が早くなってドキドキしたり、朝起きても心拍数が上がらないといったコントロールが上手くできなくなります。

Doctor and surgeon reading notes

7)試せる処置はある?対処方法とは?

(1)パニック障害

頻脈の中には不安から起こるパニック発作というものがあります。これは。命に係わる様な病気ではありません。メンタルクリニックでの抗うつ薬の服用だけでは根本的な対処法にはなりませんので、不安発作の根本的対応が取れるように行動修正をする必要があります。

(2)自律神経失調症

自律神経の乱れが原因で起こるので、大きなストレスなど心当たりがある場合にはそれ大して対策をします。慢性的な睡眠不足などは自律神経を乱す原因となりますので、しっかりと睡眠時間を確保するようにします。また、カフェインや唐辛子などの刺激物を控えるようにします。

8)きになる場合は専門家へ!試される可能性のある検査方法

(1)心電図、運動負荷試験

電極をはって心臓に異常がないかを検査します。また、運動をした状態で心臓に負荷を加えた状態で異常がないのかどうか検査をします。運動負荷心電図は実施できる医療機関が限られていますので、総合病院などの大きな病院に行くのが良いでしょう。

(2)胸部X線

心臓病やその他の内科的疾患がないかを確認するために、胸部X線のレントゲンを撮ります。病気が見つかった場合には、病気にあった治療法を行います。

(3)血液検査

同じく血液検査をする事で、何か疾患がないかを確認します。原因がはっきりすれば、病気にあった治療法を行います。

9)病気が疑われる場合には?行われる可能性のある治療方法

(1)薬物療法

頻脈の場合は、5~7割くらいには薬物両帆として内服薬が処方されます。思ったように効果が得られない場合や副作用が出る場合には、他の内服薬を試すことが出来ます。

(2)埋め込み型除細動器治療

頻脈が原因で心停止を起こしている場合や心停止が起こりやすいと考えられる場合には、埋め込み型除細動器による治療が行われます。危険な脈拍を治療するための医療器具になります。

(3)カテーテルアブレーション

頻脈性不整脈の原因となっている心臓の一部の筋肉を焼き固める治療法になります。不整脈は心臓の信号がくるってしまっている事で起きているので、異常な心筋に電気を流して心筋をつぶして固めてしまいます。

10)生活習慣から改善を!頻脈の症状への予防ポイント

(1)生活習慣

自律神経失調症やパニック障害などにならないように、夜更かしや慢性的な睡眠不足を避けた生活をします。

(2)食生活

アルコールなどは日本酒1合程度の適度な飲酒量とし、カフェインや唐辛子などの刺激物は控えるようにします。炭水化物・脂肪・タンパク質・ミネラルをバランスよく摂取し、動物性たんぱく質の摂り過ぎに注意が必要です。



今回のまとめ

1)脈拍を測定するときには注意点に気を付けて測定を行う。

2)頻脈の場合にはいくつかの疾患の可能性があるという事を頭に入れておく。

3)予防としては生活習慣や食習慣などに注意をする。