聴診器で診察をする医師

左胸には最重要器官である「心臓」があります。左胸に違和感・痛みを感じたら「心臓」からのメッセージです。

自分や周りの人が左胸の違和感を訴えたときにも迅速な対応が求められます。今回は左胸の痛みの原因・症状・対処方法をお伝えします。



左胸の違和感の2大原因!病気の可能性とは


 1)左胸の違和感の2つの代表的症状

(1)狭心症

胸が「締め付けられる」、「焼け付く」、「奥が痛い」などの症状が15分くらい続きます。背中の痛みや喉、みぞおちのそれとして感じることもあります。

(2)心筋梗塞

突然の激しい痛みが前胸部に起こってきつい圧迫感が15分以上続きます。脱力感、吐き気、冷や汗、息切れを伴い、死を直感する不安感に襲われることもあります。

 2)左胸の違和感の2大原因

(1)狭心症

血管内膣が狭くなって心筋に十分な酸素・血液が行かない時に胸の痛みが現れます。高血圧、糖尿病などが冠動脈の狭窄を引き起こします。

(2)心筋梗塞

「動脈硬化」、冠動脈にコレステロールや血栓が蓄積されて起こります。この「動脈硬化」が起こると心臓に流れる栄養が減少していって心筋組織が弱っていきます。

要因としては、中性脂肪、糖尿病、高コレステロール血症、痛風、高血圧などが考えられます。

 3)左胸の違和感への2つの対処法

(1)痛いか所が特定できる場合

帯状疱疹や肋間神経痛(あばら骨の間の神経痛)など、心臓以外での症状の可能性が高いです。自力で通院できればいいけど急変も考えて救急車も考慮する。

(2)痛いか所が特定できない場合

心筋梗塞や狭心症の疑いを捨てきれません。通院は救急車の方がいいです。

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 4)左胸の違和感で考えられる7種類の病気

(1)狭心症

「違和感」ではなく「締め付けられるような激しい痛み」が15分以上続くことと、背中にも痛みを感じる場合が「狭心症」です。

(2)心筋梗塞

「激しい痛み」が「全胸部」に15分以上つづく「心筋梗塞」は今回のテーマ「違和感」を通りこした重大疾患の一つです。

(3)大動脈解離(だいどうみゃくかいり)

「突然」の「激しい胸の痛み」や「背中の痛み」「引き裂かれるような痛み」があります。

「内膜」「中膜」「外膜」の三層構造で成されている「大動脈の壁」が動脈走行に沿って二層に剥がれてしまって二膣になった状態を「大動脈解離」といいます。

(4)急性心不全

左胸の痛みに加えて激しい呼吸困難に陥り、唇が「紫色」に変色してくるとこの疾患の可能性が高いです。心臓の働きが急激に低下して全身の血液の流れが滞り、非常に不健全な状態を「急性心不全」といいます。

(5)心筋炎

最初は風邪やインフルエンザの症状が出て後に「左胸の痛み」や呼吸困難が起こる場合はこの「心筋炎」の可能性が高いです。

原因はほとんどがウイルスです。風邪の症状に加えて嘔吐・腹痛・下痢など、消化器系に症状が出ます。

(6)急性膵炎(きゅうせいすいえん)

左上腹部の痛みが多いのですが背中の痛み、左胸の痛みも伴う場合が多いのでこの疾患が考えられます。

膵臓で分泌される膵液を消化する酵素のうち不活性なたんぱく質消化酵素が何かの原因で活性化し、膵臓自信を溶かしてしまう病気です。

(7)肺動脈血栓塞栓症(はいどうみゃくけっせんそくせんしょう)

突発的に「左胸の痛み」が現れ、同時に呼吸困難に襲われることもあります。静脈系にできた血栓が血流に乗って肺動脈に詰まって閉塞する病気です。

5)左胸の違和感が続く場合にすべき6つの検査方法

(1)ホルター心電図検査

ホルターを携帯して症状が発生して波形が記録できるまで続けること。

(2)トレッドミル心電図検査

かなりハードな運動中に波形が乱れるかどうかを見る検査方法です。

(3)心エコー

心臓の形状、各部の厚み、血液の動きなどを確認する検査です。以上は循環器専門医が行う検査です。

(4)冠動脈CT

心拍に合わせて心臓の輪切り画像を放射線撮影する検査です。この検査による解剖学的情報と負荷検査による機能的情報を合わせて的確な診断が行われます。

(5)胸部レントゲン

大動脈瘤(だいどうみゃくりゅう)、つまり血管の拡大を確認することができます。

(6)迅速血液検査(D-diminer)

大動脈の解離膣(かいりちつ)や下肢静脈(かしじょうみゃく)にできた血栓を検出します。以上は心臓内科、心臓神経内科など胸の痛みを感じた場合にまず受診に行くところになります。

費用は検査によって様々ですが循環器の病院では保険適用で¥6000~¥8000程度です。

「胸の痛み」を感じたら迷わず病院へ行ってください。検査で身体の異常を確認できるのは発症して最長でも1週間くらいです。

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6)左胸の違和感が続く場合にすべき3つの治療方法

(1)心臓血管外科

ホルター心電図検査、トレッドミル心電図検査

(2)循環器内科

心エコー検査による血液の動きに異常が見られた場合、冠動脈CTの結果、迅速血液検査で血栓の確認が出た場合などはこの科を受診します。

(3)呼吸器内科

胸部レントゲンによって肺に異常が見られた場合はここを受診します。

7)左胸の違和感への4つの予防習慣とは

(1)食習慣

1日30グラムの食物繊維をとり、動脈硬化や心臓疾患を防ぐオレイン酸を多く摂取する。オレイン酸はオリーブ油に多く含まれています。

(2)生活習慣

気分転換したりしてストレスを溜めない生活をする。交感神経の刺激でカテコールアミンというホルモンが分泌され、血圧や血糖値を上昇させて心拍数を増し、心臓の収縮を促すのです。

(3)睡眠習慣・入浴

心臓に遠いところから徐々にお湯をかけていき、ゆっくりと浴槽に身体を沈めて行きます。38~40度前後のゆるめのお湯に10~15分程度入ることが心臓に負担がない入浴です。

睡眠もなるべく毎日同じ時間に就寝して7~9時間くらいを目安にして眠ります。

(4)運動習慣

心臓に疾患があるひとは必ず医師との相談のもとに運動することとそうでない人も自分に合った、中性脂肪がたまらないような運動方法を考えて習慣づけます。

食べたら必ず消費する習慣をつけて心臓の負担となる肥満体質を作らないようにすることです。



今回のまとめ

1)左胸の違和感の2つの代表的症状

2)左胸の違和感の2大原因

3)左胸の違和感への2つの対処法

4)左胸の違和感で考えられる7種類の病気

5)左胸の違和感が続く場合にすべき6つの検査方法

6)左胸の違和感が続く場合にすべき3つの治療方法

7)左胸の違和感への4つの予防習慣とは