女性の足を診察するナース

左足のしびれは様々な原因によって起こります。その大半は、短期的なものでありますが、場合によっては早急に対処する必要がある病気や長期的な治療を必要とする病気も含まれていることがあります。

今回は左足がしびれる原因や考えられる病気、対処法をお伝えします。



左足のしびれの3大原因!病気の可能性


1)足のしびれ方による違いや2つの種類

足のしびれは、大まかに分けて2種類に分類されます。

(1)神経が圧迫されていることによって生じる痺れ(ビリビリしびれ)

神経が圧迫されているため、鋭いしびれ、ビリビリ、電流が走るようなな、などと形容されるしびれを感じます。

同時に、灼熱感を感じることもよくあります。椎間板ヘルニア、坐骨神経痛、脊柱管狭窄症などが原因となって起こります。

(2)筋肉のコリや関節の痛みが原因となる痺れ(ジワジワしびれ)

筋肉や関節の痛みが原因となって、足にもしびれとして感じるようになることがあります。これは神経が原因となるしびれではなく、関連痛という状態です。

神経痛の場合はビリビリしびれることが多いですが、関連痛の場合はじわーっと、鈍くしびれることが多いそうです。

仙腸関節症候群、椎間関節症候群などの腰の関節の問題、筋筋膜痛症候群などの腰やお尻などの筋肉の問題などが原因となって生じます。

2)左足のしびれの3大原因

(1)神経障害

神経が圧迫されることが原因となってしびれが起こります。病名でいうと、腰椎症、腰椎椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄などになります。

手足の感覚を伝える神経は脊髄のすぐそばに神経細胞が存在します。末梢の皮膚までは軸索という突起で連絡しているのですが、神経細胞の大きさから考えると、この軸索は気が遠くなるほど遠方の情報を収集することになります。

こういう場所で神経が締め付けられると、しびれの原因になります。

(2)血流障害

血流障害とは、血液の流れに障害が生じている状態を差します。血管の壁が硬くなったり血管が細くなり詰まることで、血液の流れが滞ってしまうことをいいます。

血液の流れが滞ると血液の供給を受けている足先に酸素や栄養が行きにくくなってしまい、運動をすると足が痛くなりひどい場合があります。

下肢閉塞性動脈硬化症などが主な原因となります。

(3)運動麻痺

運動麻痺とは運動中枢から末梢神経、筋線維までのどこかに障害があって自由に運動ができない状態のことを差します。

軽い脳血栓などが原因で起こる運動麻痺をしびれとして認識する場合もあります。

診断を行う医者

3)左足のしびれへ自分できる対処法

(1)軽いしびれは様子をみましょう

長い時間正座をすることによって発生した足のしびれなどは、しびれた部分へのマッサージなどで回復が早まる場合があります。

なんとか足を動かせるぐらいの足のしびれならば、立ち上がったり軽い運動をすることでも解消することができます。

(2)しびれが続く場合は自己判断は禁物

そうした短期的なものではない足のしびれ、特に慢性的なしびれに関しては、早めに医師の診断を受けて相談をしてください。

足のしびれの原因として考えられるものは多種多様であり、自己判断では正確な診断をくだすことはできませんので注意しましょう。

4)左足のしびれから考えられる8種類の病気

(1)脳梗塞

片側の足先などのしびれは、脳梗塞の前兆である場合もあります。梗塞を起こす場所によって症状の現れ方は異なりますが、失語症、言語障害などの症状が起こるのが特徴です。

しびれだけではなく麻痺などの症状を伴っていた場合、早めに医師の診断を受けるようにしてください。

(2)糖尿病性神経症

糖尿病の悪化による代謝障害が原因で足の先にピリピリとしたしびれが現れます。しびれが手足の先などの末端部分から、徐々に体の中心に向かって進行していくのが特徴です。

糖尿病によって引き起こされる足のしびれは、片足だけでなく左右対称に起こることが多いです。足だけでなく、手も同時にしびれが起きた場合は糖尿病だと思って間違いないでしょう。

(3)バージャー病

手足の先で細い血管が詰まる病気をバージャー病といいます。細い血管の炎症が原因とされていますが、まだ詳細な因果関係はまだ立証されていません。

患者のほとんどが喫煙者であり、40歳までの男性が多いとされています。症状として、手足が冷たくなる、安静にしていても痛みがある、間欠性跛行、ふくろはぎが赤く腫れるなどがあります。

(4)閉塞性動脈硬化症

血流が阻害されたことが原因となりって足の冷えとしびれがはじまり、歩くと次第にしびれや痛みが増して歩行困難になっていきます。

(5)足根管症候群

 かかとから足の裏、つま先までヒリヒリするようにしびれを感じる症状のことをいいます。足の甲やすねなど、体の前方部分がしびれないのが特徴です。

(6)脊髄損傷

事故などにより脊椎の形状が変わってしまったり損傷した場合にも、神経が圧迫されることがあります。このような際にも、足の裏などにしびれを感じるようになります。

(7)腰椎椎間板ヘルニア

腰椎椎間板が突き出ていて、脊髄中枢神経や末梢神経が圧迫されている状態のことをいいます。 この腰椎椎間板ヘルニアによって足にのびる神経が圧迫され、足の裏などがしびれるようになります。

腰痛から始まり、徐々に片側の足が痛みを感じたり、足のしびれが広まってしまった場合はヘルニアが原因だと考えて良いでしょう。

Doctor analyzing problem of her patient

5)左足のしびれが続く場合にすべき検査方法

(1)整形外科

左足のしびれを診断してもらう場合には、まず整形外科医を訪れてみましょう。多くの場合、左足のしびれは整形外科医で対応できることが原因となっています。

(2)内科・脳外科

その診断結果によっては、内科や脳外科など他の専門医を紹介されることもあります。そのときは医師の指示に従って治療に専念してください。

左足のしびれの原因として考えられる病気の種類は多様であり、それぞれの病気によって治療法も対処法も異なってきます。

原因が解明できず痛みが続く場合は、それぞれの専門家の先生に直接ご相談をしましょう。

6)左足のしびれへ未然にできる3つの予防ポイント

(1)適度な運動

適度に筋肉を鍛えると、腰や椎間板への負担を減らすことになります。腹筋と背筋の両方をバランスよく鍛えることで、腰痛を予防できます。

無理のない範囲でのスクワットや歩く時間を長くすることなどもおすすめです。

(2)血行不良の予防

姿勢が悪い、長時間座っている、冷え、コルセットなどで体を締めつけている、サイズの小さい靴や下着を着用するなどが原因となって血行不良が起こることがあります。

足を冷やさないように靴下を履いたり体形にあった衣服を身につける、長時間同じ姿勢で作業をする場合は休憩時間にストレッチを行うなどの注意をすることで予防できます。

(3)喫煙はほどほどに

喫煙が原因となって血流が阻害されることがあります。

ニコチンへの耐性などは個人差もあるので一概に断言することはできませんが、喫煙をやめるか減らすことによって左足のしびれを予防、緩和することは可能です。



今回のまとめ

1)左足のしびれは、多種多様な原因が考えられます。しびれが長く続くようなら医師の診断を受けましょう。

2)左足のしびれは、神経に起因するものと、筋肉や関節のコリに起因するものとに大別されます。

3)左足のしびれの原因は、神経障害、血流障害、運動障害の3種類が考えられます。

4)左足のしびれが長く続く場合は、まずは整形外科医で診断を受けてください。そのあと、医師の診断によっては別の専門医を紹介されることがあります。

5)適度な運動や血行をよくすること、喫煙行為の抑制などが予防として効果があります。