ファイルを確認するナース

検診などで「ヘモグロビンの数値が低い(または高い)と言われたこと、ありませんか。おそらく大半の人は「ヘモグロビンって何?」と、とまどう事でしょう。

ヘモグロビンの正常値を知ることは、健康か否かの目安にもなります。「ヘモグロビン」について検証し、その対処法を紹介します。



ヘモグロビンの正常値解説!危険な習慣とは


1)ヘモグロビンの正常値とは

(1)ヘモグロビン=タンパク質

「ヘモグロビン」とは、血液中の赤血球の中に存在するタンパク質のことです。酸素分子と結合する性質を持っており、肺から全身へ酸素を運搬する極めて重要な役割りを担っています。

ヘムという鉄とグロビンというたんぱく質からできています。

それでは、ヘモグロビンの正常値について検証しましょう。ヘモグロビンの基準値は⼀般的に男性のほうが⼥性より⾼い傾向にあります。

また、妊婦や高齢者は⼥性よりさらに低いと言われています。幼児はもともと低いのですが、15 歳前後で成人と同じくらいになると言われています。

(2)ヘモグロビンの基準値

・男性:13.0~16.6

・⼥性:11.4~14.6 くらいが目安です。

なお、男⼥とも基準値を下回った(または高い)場合は精密検査を受ける必要があります。

2)ヘモグロビン値が低いと現れる主な6つの症状

ヘモグロビン値が低いと様々な症状が現れます。

(1)貧血

(2)動悸

(3)息切れ

(4)顔色や唇が青白くなる

(5)肌荒れ

(6)睡眠障害

比較的知られているのは「貧血」ですが、動悸や息切れも起こります。ヘモグロビン値が低いと酸素を⾝体中に運ぶ機能が低下します。すると体が生命の危機を感じるので、⾎液の流れを早くしようとします。

減少したヘモグロビンが運んでいる酸素を最大限に活用しようとするのですが、この時に反動として、動悸や息切れが起こるのです。

また、ヘモグロビンは⾚い⾊素なので、ヘモグロビンが低下すると顔⾊が⻘⽩くなります。顔だけでなく⽖や唇も⻘⽩くなることもあります。

鉄分が不⾜するので貧⾎だけでなく肌荒れ、睡眠障害、時にはうつ状態になってしまうケースも⾒られます。

3)ヘモグロビン値が低い場合の代表的な7つの病気

このようにヘモグロビン値が低いと様々なリスクが発生してしまいます。さらに症状が進むと病気になります。

(1)鉄欠乏性貧血

(2)潰瘍性大腸炎

(3)白血病

(4)悪性腫瘍

(5)胃潰瘍

(6)十二指腸潰瘍

(7)ガン

などがあります。

Doctor and surgeon reading notes

4)ヘモグロビン値が高い場合の主な5つの症状

逆にヘモグロビンの値が⾼い場合は、

(1)頭痛

(2)のぼせ

(3)⾚ら顔

(4)集中⼒の低下

(5)血栓

などの症状が⾒られます。ヘモグロビンが正常値より⾼いということは⾚⾎球が増えていると考えられます。明らかな病気の場合と、脱水症状が原因で起こるケースがあり、⾒極めが必要です。

また、中⾼年のメタボ気味の男性で⾎圧が⾼くヘモグロビンの値が高い場合、血栓ができやすくなるので注意が必要です。

5)ヘモグロビン値が高い場合の代表的な3つの病気

ヘモグロビンの値が高い場合に考えられる病気には

(1)多血症(赤血球増多症)

(2)⾎栓による病気(⼼筋梗塞、脳血栓)

(3)真性多血症

これは全ての血液細胞の元となる造血幹細胞が腫瘍となる病気です。

6)ヘモグロビンを正常値に戻すためにオススメの食材

それではヘモグロビンを正常値に戻すための食材を紹介します。ヘモグロビンの材料となるのは鉄分なので、鉄分が多く含まれる食品を摂りましょう。

さらにヘモグロビンを正常値に戻すためには赤血球をつくる必要もあります。その栄養素がビタミンB12 と葉酸です。それぞれ紹介します。

(1)鉄分が多く含まれる食材

・レバー・貝類・マグロ、カツオ・豆類・ヒジキ・ほうれん草・小松菜など鉄分を摂る時には体内への吸収を高めてくれるビタミンCを一緒に摂ればより効果が期待できます。なお、ビタミンCが多い食材はトマト、ミカン、ピーマン、キャベツ、いちごなどです。

(2)ビタミンB12 が多く含まれる食材

・牛・豚のレバー・⿂介類・卵⻩・チーズ・⾙類など

(3)葉酸が多く含まれる⾷材

・ほうれんそう、枝⾖、納⾖、レバー、パセリ、卵⻩、ブロッコリーなど

鉄分や葉酸の多いメニューとしては、あさりご飯、ヒジキのサラダ、マグロの煮つけ、ほうれん草とレバーの炒め物レバカツなどがあります。

これらのメニューと野菜や海草類、主食(ご飯や麺類)を毎食、バランスよく組み合わせて一日 3 食、規則正しい時間に食べましょう。

Doctor nutritionist writing case history in the office. Young woman dietitian prescribing recipe.

7)ヘモグロビンを正常値に戻すための栄養素

(1)血液内科を受診

ヘモグロビンを正常値に戻すために食事に気を付けたり、安静にしても改善されない場合は治療が必要となります。⾎液内科がある病院を選びましょう。

(2)鉄剤などの治療

なぜヘモグロビンが正常値でないのか、まずはその原因をつきとめて(病気が潜んでいないか等)、病気が発⾒されれば治療を開始します

鉄不⾜と分かれば鉄剤を飲みます。この治療は数か⽉以上続きます。自己判断で薬を中止することはNGです。

8)ヘモグロビンを正常値に戻すための3つの予防ポイント

ヘモグロビンを正常値に戻すために自分でできる対処法を紹介します。

(1)鉄分の摂取

なんといっても栄養バランスのよい⾷事を摂ること、さらに意識して鉄分を摂ることが重要です。目安としては、一日 10.5 ㎎の鉄分摂取が必要です。

(2)十分な睡眠と規則正しい生活

また、早寝早起きなど規則正しい生活を⼼掛けましょう。睡眠のゴールデンタイムといわれる時間は「午後22:00〜午前2:00」の4時間です。この時間での睡眠をなるべく心がけてみましょう。

(3)軽い運動

軽い運動(ウォーキングなど)もできれば毎⽇続けましょう。運動不⾜は鉄分の吸収を妨げるので避けましょう。さらに鉄分が摂れるサプリメントなども有効です。食事とバランスよく摂ることが大事です。



今回のまとめ

1)ヘモグロビンの正常値とは

2)ヘモグロビン値が低いと現れる主な6つの症状

3)ヘモグロビン値が低い場合の代表的な7つの病気

4)ヘモグロビン値が高い場合の主な5つの症状

5)ヘモグロビン値が高い場合の代表的な3つの病気

6)ヘモグロビンを正常値に戻すためにオススメの栄養素とは

7)ヘモグロビンを正常値に戻すための療法とは

8)ヘモグロビンを正常値に戻すための3つの予防ポイント