病院で問診中の女医

鼻の奥が詰まっている、という感覚は誰もが経験したことがあると思います。ただの風邪の場合もあれば、思わぬ病気の場合もあります。最悪の場合は手術が必要になることも。正しい知識を身につけて、症状を切り分けましょう。



鼻の奥が詰まるのはなぜ?3つの原因と注意したい病気


1)種類の違いがある?鼻詰まりの3種類と症状の違い

(1)鼻水の粘度が高くなっている

鼻の奥が詰まっている感覚があり、いくら鼻をかんでも感覚は変わらず、解消されない。かんだ鼻水を確認すると、鼻水の粘度が通常より高くなっている。

(2)鼻水が出てこない

鼻の奥がつまっているのに、鼻をかんでも鼻水が出ない状態で、鼻の奥が腫れているような感覚がある。

(3)鼻の奥に痛みを感じる

鼻の奥に痛みを感じ、鼻をかんでも鼻水がでない、あるいは鼻水は出るが、黄色く変色していて膿のようになっている。

2)何が原因?鼻の奥が詰まる3大原因とは

(1)鼻の奥が炎症をおこしている

風邪や細菌感染など、何らかの理由で鼻の奥にある粘膜が炎症をおこし、空気の通る隙間を圧迫し、狭めている。この場合、鼻水も出づらくなり、痛みを伴う場合もあります。

(2)鼻の形状が変形している

衝突や、成長期による軟骨の急激な成長により、鼻の形状が変形することで、片方の鼻の穴が狭められ空気の流れに差が生じてしまい、粘膜が腫れてしまう場合があります。粘膜が腫れてしまうと、空気の通り道を圧迫してしまうため、鼻の奥が詰まってしまいます。

(3)アレルギー

花粉やハウスダスト、黄砂など、なんらかの物質が原因でアレルギー反応が生じることで、鼻の奥が詰まる場合があります。特定の場所で症状が発生する、あるいは悪化する場合はアレルギーが原因である可能性が高いです。アレルギーの原因である物質は様々ありますので、注意が必要です。

3)試せる応急処置はあるの?症状への対処方法とは

あくまで応急処置ですので、症状が続く場合や症状が重い場合などは専門家への受診を行って下さい。

(1)市販薬の服用

鼻づまりの薬か、抗ヒスタミン剤を服用することで、鼻の奥の詰まりを緩和できる可能性があります。錠剤タイプ、鼻スプレーなど種類がありますが、症状の程度に関わらず用法容量は必ず守る必要があります。スプレータイプの薬は3日以上続けてしまうと副作用や症状の悪化を引き起こしてしまう場合があるので、特に注意が必要です。抗ヒスタミン剤は強い眠気を引き起こす可能性があるので、そちらも注意が必要です。

(2)塩水での鼻うがい

塩水で鼻をうがいすることによって、鼻の奥で発生している炎症の緩和や、細菌を洗い流して粘膜を洗浄することができます。塩水は家庭で用意することもできますが、殺菌済みである市販の生理食塩水も、ドラッグストアなどに売っています。1日に3回ほど実施して、経過を観察しましょう。

(3)蒸気で炎症を緩和する

バスルームに湯気をたちこめてシャワーを浴びることで、蒸気と熱により鼻の奥の炎症を緩和させることができます。シャワーを浴びずに、バスルームにたちこめた蒸気を鼻で吸引するだけでも効果はあります。加湿器の蒸気でも問題ありません。

(4)水分の補給

水分を充分に補給することで、鼻の奥にたまっている粘液が分解され、排出されます。それにより、鼻の奥の詰まりが緩和される場合があります。暖かいものを飲むことで、効果が高まるケースもあります。

Doctor checking medical records with his assistant

4)これって何かの病気?病気かどうかのチェック項目と判断基準とは

(1)痛みが持続する

鼻の奥が詰まっている感覚と共に、痛みが伴う場合は注意が必要です。特に痛みが続く場合などは何らかの病気である可能性が高いです。

(2)鼻水の粘度が高い

鼻水の粘度が高く、以上にネバネバしている場合は病気である疑いがあります。粘度にあわせて、色にも注意が必要です。また、色が透明な場合も病気の可能性があります。

(3)顔が痛み、赤らんでいる

鼻の奥が詰まり、顔に痛みや赤らみが発生している場合、病気の疑いがあります。顔の痛みとあわせて、歯の痛みや頭痛が伴う場合もあります。

5)症状が続く場合は要注意!考えられる3種類の病気とは

(1)副鼻腔炎

風邪や何らかのアレルギーにより発生した炎症が、副鼻腔までいくと引き起こされる病気です。原因えだる風邪や何らかのアレルギーの症状が解消されても鼻の奥が詰まりつづけている場合は副鼻腔炎の疑いが強く、場合によっては鼻の置くに痛みを伴うこともあります。放置してしまうと、違う病気も併発してしまうので注意が必要です。

(2)蓄膿症

副鼻腔炎が治らないまま放置し、症状が慢性化してしまった状態が蓄膿症です。炎症により副鼻腔が狭くなることで膿がたまり、周囲を圧迫することで腫れを引き起こしてしまいます。粘度の高い鼻水が出て、その鼻水に悪臭が伴う場合もあります。

(3)鼻茸

鼻の粘膜が長期的な刺激により肥大したものが鼻茸です。蓄膿症を発症している間にできてしまうケースが多いです。鼻の奥の見えないところに発生する場合もありますので、注意が必要です。鼻の奥、深い部分に詰まりを感じる場合は、鼻茸ができてしまっている可能性が高いです。

6)専門家での受診を!痛みが気になる場合への検査・治療方法

(1)検査方法

まずは腫れの状態や鼻水の量や質を診察し、症状を見極めます。レントゲン撮影やCT、スコープなどで鼻の内部の詳細を確認し、原因がアレルギーである疑いがあれば、血液検査によりアレルゲンを特定します。

(2)治療方法

原因や程度により、内服薬と点鼻液をかけあわせて投薬治療を行います。経過の観察が必要なため、通院治療となります。通院治療が数ヶ月にわたり続く場合は、手術を行う場合もあります。

7)生活習慣から予防を!鼻の奥が詰まる症状への予防習慣とは

習慣的な鼻うがいは、鼻の詰まりに対する効果的な予防となります。加湿器の使用や、こまめな水分補給も、予防効果が期待できます。



今回のまとめ

1)種類の違いがある?鼻詰まりの3種類と症状の違い

2)何が原因?鼻の奥が詰まる3大原因とは

3)試せる応急処置はあるの?症状への対処方法とは

4)これって何かの病気?病気かどうかのチェック項目と判断基準とは

5)症状が続く場合は要注意!考えられる3種類の病気とは

6)専門家での受診を!痛みが気になる場合への検査・治療方法

7)生活習慣から予防を!鼻の奥が詰まる症状への予防習慣とは