カルテを記入している医者

肺炎をご存知ですか。誰もが一度は耳にしたことのある肺炎。ですが、実際感染経路までご存知の方は少ないはずです。感染経路や原因を理解しておくことで、対処方法や治療方法も異なってきます。今回はそんな肺炎の感染経路・治療方法をご紹介します。



肺炎の感染経路って?注意したい5大原因と治療方法とは


1)そもそも肺炎はどのような病気?

肺炎とは、風邪に似た症状があります。そして、咳があるために気管支炎と思うこともあるようです。その他に現れる症状としては、高熱が出たり、咳や痰が出る。胸の苦しさや痛み。そして、食欲不振、倦怠感、悪寒、筋肉痛、関節痛、頭痛があります。高齢になると、熱のない無熱性肺炎というのもあります。

2)早期発見を!肺炎の代表的な初期症状

肺炎の初期症状としてあるのが、風邪の症状に非常によく似ているということです。風邪と肺炎は仕組み的に似ています。ウイルスが侵入することによって肺炎を引き起こします。風邪でもそうなのですが、原因のはっきりしないウイルスの侵入によって風邪の症状が出ます。熱が出る、咳や痰が出る、これが初期の症状になりますが、風邪と見分けがつくのは難しいです。徐々にひどくなっていけば肺炎ということも疑われます。肺炎の独特の症状に、胸が苦しい、胸が痛むなどの症状もあります。これは肺が炎症を起こしているからということになります。

3)症状のチェックを!肺炎の中期・後期症状

(1)中期症状

激しい咳が4日以上続く場合、高熱(38度以上)が4日以上続く場合、粘膜性の高い色のついた痰を伴うものの場合は病院を受診してください。この状態ではまだ、通院で治療が可能です。

(2)後期症状

咳、高熱、胸の痛みや呼吸困難、痰が1週間以上続く場合は必ず病院を受診してください。できるだけ早くいかれる方がいいと思います。というのも重症化してしまうと入院ということになってしまいます。入院となると、費用も時間も必要以上にかかってしまいます。ですので、早期に発見して1日でも早く治すためにもすぐに病院を受診してください。

4)自分でできる応急処置はある?初期の症状への対処方法とは

風邪の症状とよく似ています。風邪だからと甘く見ずに、肺が痛い、胸に違和感があるときは迷わずに病院を受診してください。風邪と似ているのでどうしても、見つかった時にはひどい状態だったということもあり得ます。ですので、病院を受診することをおすすめします。たとえ肺炎でなくても、風邪だとしてもしっかり治すことが大切です。

患者の問診をしている医者

5)感染経路とは?肺炎の5大原因の解説

(1)細菌性肺炎

肺炎球菌などの細菌感染が原因で起こる肺炎になります。肺炎球菌が肺炎の原因の中で一番多いものになります。肺炎球菌は重症化する場合があります。菌血症・敗血症・肺膜炎などがその病気の一例です。後遺症が残ったり、最悪死亡に至る場合もあります。黄色や緑色を帯びた痰に咳が出ます。抗生物質で治療します。

(2)ウイルス性肺炎

ウイルスが原因で起こる肺炎になります。細菌性のものと比較すると症状は軽いということもあるのですが、肺炎ですので気を付けることが大切です。細菌性のものと違い基本、抗生物質は効かないとされています。ウイルスの種類によって使う薬が違ってきます。ウイルスの種類は、インフルエンザウイルス・アデノウイルス・風疹ウイルス・サイトメガロウイルスがあります。

(3)マイコプラズマ肺炎

肺炎マイコプラズマという細菌に感染することで症状の出る、呼吸器感染症になります。冬に多い肺炎ですが、1年を通じてみられます。感染源は、人の咳を吸い込んでしまったり、接触することによって感染します。多くの人はマイコプラズマの細菌に感染しても気管支炎程度で済むことが多いのですが、まれに肺炎となって重症化することがあります。このマイコプラズマ肺炎は、咳が長引きます。潜伏期間としては2,3週間なのですが、発熱、全身倦怠、頭痛、痰の症状がないのが特徴です。しかし、咳は熱が下がってからも3,4週間ほどの長期に続くのが特徴になります。ただし、咳が特徴のこの肺炎は風邪だと勘違いされる場合も多く、肺炎と気づかない場合が多いです。マイコプラズマ肺炎は人に感染するので、長引く咳におかしいと感じた場合はすぐに病院を受診してください。

(4)クラミジア肺炎

クラミジアと言えば、あの性病でご存知の方も多いはず。肺炎を起こすクラミジアは、クラミジア・トラコマティスとクラミジア・ニューモニエの2つに分けられます。原因は母子感染になります。クラミジア・トラコマティスの場合。生後3ヶ月以内、遅くとも生後半年までには発症する肺炎です。そのため、赤ちゃんに多い肺炎になります。症状は呼吸障害がでるのですが、熱がないというケースがほとんど。同時に結膜炎を発症する場合があります。母子感染のため、母体にクラミジア感染がある場合は産道を通る分娩の時にうつってしまいます。クラミジア・ニューモニエの場合子どもから高齢者まで、飛沫感染で感染します。この場合のクラミジアというのは性病とは違います。自然治癒の場合もあるほど軽傷の場合が多いようです。咳が長引くのが特徴ですが、高齢者や呼吸器疾患のある場合は重症化する場合があります。この肺炎は再発を起こす場合があります。

(5)カリニ肺炎

微生物の感染によって起こる肺炎になります。カビに近いものとする説と原虫にちかいものとする説の2つがあり、生物学的な分類としてははっきりしていません。免疫力のある人は病気を起こすことはないです。しかし、HIVなどの免疫不全状態になるとニューモシスチス・カリニの喘息を止めることができなくなり、発症します。

6)症状が当てはまる場合は専門家へ!行われる可能性のある検査・治療方法

肺炎の場合、風邪と似ているのでまずは内科を受診すると思います。子どもさんになると小児科になると思います。明らかに肺炎とわかる場合には、呼吸器内科などを受診するといいと思います。病院では肺炎が疑われるときは、まずは問診、そして胸部のX線検査、血液検査が行われます。肺炎の場合は、肺に白い陰影が写ることが多いからです。中には、痰を採取して痰の検査をする場合もあります。そして、原因がわからない場合には胸部のCTを行う場合もあります。肺炎の重症度によっては、入院の可能性が出てきます。その場合の入院期間は1週間から2週間ほどになります。入院となると少し費用がかさむため、10万円から15万円ほどになると予想されます。

7)生活習慣から改善を!肺炎への4つの予防習慣とは

(1)マスクの着用

これは風邪の予防としてもされている方がたくさんいらっしゃると思いますが、肺炎予防としてもとても効果的です。というのも、咳の飛沫感染というのが肺炎には影響しているので、マスクはとても大切と言えます。

(2)うがい・手洗いを行う

これも風邪の予防としてとても大切なことになりますが、肺炎予防にとっても大切なことになります。もしも、感染した場所を触ったとして、そのまま口の中に入ったりしては大変です。それに、手についたとしたら、誰かほかの人に感染源をばらまいてしまう元にもなります。手洗いもうがいも大切ですね。

(3)免疫力を高める生活をする

免疫力が下がってしまうと、どうしても肺炎にかかりやすくなってしまいます。肺炎を予防するためにも、免疫力を高める生活をすることが大切になります。規則正しい生活を心がけ、食事をしっかり摂ること、そして適度な運動などが免疫力を高めることにつながります。

(4)予防接種を受ける

肺炎の原因として一番多いものが肺炎球菌になります。次にインフルエンザが肺炎の原因として2番目です。肺炎球菌ワクチン、聞いたことはないでしょうか?65歳以上の方には、定期的に肺炎球菌ワクチンの予防接種が行われるようになりました。予防接種を受けたからといって必ず肺炎にならないというわけではありませんが、症状が軽くで済むということを考えても、予防接種を受けておくことは大切なことになります。さらにインフルエンザの予防接種も受けておくことをおすすめします。インフルエンザが肺炎の引き金となることもあります。



今回のまとめ

1)そもそも肺炎はどのような病気?

2)早期発見を!肺炎の代表的な初期症状

3)症状のチェックを!肺炎の2つの中期・後期症状

4)自分でできる応急処置はある?初期の症状への適切な対処方法とは

5)感染経路とは?肺炎の5大原因の解説

6)症状が当てはまる場合は専門家へ!行われる可能性のある検査・治療方法

7)生活習慣から改善を!肺炎への4つの予防習慣とは