薬を手に持って確認をしている医師

肺に水が溜まる原因には、様々な病気との関連があります。炎症性疾患から命をも危ぶまれる心疾患・腎疾患などが影響とされています。早期発見、早期治療が大変重要となっていきますので、症状・原因・考えられる病気の可能性や治療方法を確認しましょう。



肺に水が溜まる?4大病気に要注意!原因と対処方法とは


1)症状チェックを!肺に水が溜まっているかを確認する3つの判断基準

健康な人の肺でも胸水が出ていて、肺と胸壁の間に出来る摩擦を軽減してくれています。しかし、感染症や心疾患などを患うと胸水のバランスに乱れが生じてしまいます。その結果、胸水が肺の方へ溜まってしまうということです。

(1)聴診

胸部の聴診で肺全体にぶつぶつというラ音が聴き取れるのが特徴です。

(2)血中酸素濃度

パルスオキシメーターで血中の酸素濃度を測ると低い値が出ます。

(3)レントゲン検査

肺のレントゲンを撮ってみると肺全体、もしくは一部が白く写ります。心臓からの肺水腫では、心臓の陰影の拡大が見られることがあります。

2)種類の解説!肺に水が溜まる症状から考えられる4種類の病気とは

(1)肺炎

肺炎は細菌やウィルスによる感染症で、肺または肺胞に炎症が起きている状態です。主に、体力の低下や子ども、お年寄りが罹りやすく特に65歳以上の死因第3位になっている位ありふれた病気です。細菌性の肺炎は、抗生物質を使用し、ウィルス性の肺炎は対症療法が一般的です。炎症が消え咳や痰が無くなり、発熱が平熱に戻れば完治したといえるでしょう。

(2)肺がん

肺がんはその名の通り肺に出来る悪性腫瘍のことです。タバコが主な原因ですが、大気汚染や仕事上での長期間の粉塵を吸入したことによって発病したりします。最近は非喫煙者の女性にも患者が増えていることで有名で、正しい原因はまだ分かっていないのですが、女性ホルモンとの関係性が疑われています。

初期症状は、風邪に似ていてガンとは気づきにくく症状が進行してくると痰に血が混じってきたり呼吸困難感や胸の痛みが出てきます。治療法としては、中期までなら手術、中期以降は抗がん剤と放射線療法を併用して行っていきます。近年、分子標的薬という薬が出てきていて肺がんに対する治療の効果の進歩が見られます。ただ、未だに死因1位のガンなので早期発見、早期治療が望まれます。

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(3)心不全

心不全とは、心臓の働きが弱くなることで起こる症状のことをいい、心臓の働きが弱まると血液の流れが悪くなります。血液の流れの悪さが肺に水を溜まりやすい状況をつくります。原因としては、風邪、過労、ストレスが多く高血圧や貧血の持病も関係があるとされています。

治療は、まず投薬治療が第一選択で、体内の余分な水分を取り除くための「利尿薬」、心臓の働きを手助けしてくれる「ジギタリス製剤」、あと心臓の中で血栓が出来やすいのを防ぐための「ワルファリン」が用いられます。高度な心不全の場合は、手術適用となり心臓のポンプ力を上げるためにペースメーカーの埋め込みの手術をしたりします。

(4)腎不全

腎臓とは、体に溜まった余分な水分や老廃物を尿として排出する臓器です。しかし、腎機能が低下するとこれらが排出されにくくなってきて、高血圧になり肺に水がたまりやすくなります。症状は、全身の倦怠感、むくみ、思考力の低下、手足のしびれ、脈の乱れと色々な症状が現れます。主な原因は、高血圧ですが、その他にタバコの吸い過ぎや感染症、糖尿病などです。

腎不全の治療は完治することは無いので、人工透析を使い、腎臓の本来の働きを代わりにしてもらい症状を緩和させます。しかし、透析治療は週2~3日の1日4時間ベッドの上で行うことになるので患者さんの負担は大きく、メンタルケアも重要になってくるでしょう。

3)日常生活から改善を!肺に水が溜まる症状への予防習慣とは

(1)禁煙

タバコは様々な病気を発生しやすく、特に肺に関しては多大な悪影響を及ぼします。ですので、タバコによる肺疾患を患った場合には肺に水が溜まることも多くなることでしょう。禁煙することによって肺疾患の罹患率が極端に下がりますし、タバコのニコチンによる高血圧も防げます。タバコは百害あって一利なしなので、ぜひ禁煙しましょう。

(2)感染症予防

肺に炎症が起きると、当然肺に水が溜まりやすくなる状態となります。肺炎は、インフルエンザウィルスが原因で起こることが多いので事前にワクチンを打つ、マスクをする、手洗いやうがいを忘れずにすることが大事です。

(3)高血圧予防

血圧が高くなると心不全や腎不全に罹患しやすくなります。血圧が上がる原因がタバコ、飲酒、塩分の過剰摂取なので控えるとよいでしょう。また、普段の生活の中で運動など取り入れて規則正しい生活習慣にしましょう。



今回のまとめ

1)症状チェックを!肺に水が溜まっているかを確認する3つの判断基準

2)種類の解説!肺に水が溜まる症状から考えられる4種類の病気とは

3)日常生活から改善を!肺に水が溜まる症状への予防習慣とは