レモンとグレープフルーツと薬

薬は、本来は、安心して使うことができるものですが、使い方を間違えると薬は、体に害のある毒に変わります。

食べ合わせを学び、薬の副作用を理解して活用したいですね。今回はグレープフルーツが薬に及ぼす影響原因、その他のフルーツのことなどをご紹介します。



グレープフルーツと薬の相性が悪い3つの原因


1)グレープフルーツと薬を組み合わせてしまうことで生じること

(1)グレープフルーツは薬の効き目を異常に高めてしまう

グレープフルーツほど薬と相性が悪いものはありません。高血圧の薬をはじめ、心臓病や片頭痛の薬など様々な薬の作用を強めます。薬の高度が通常の10倍以上になることがあります。その場合、副作用も危険な状態になります。

(2)高血圧の薬との相性

フェロジピンという高血圧の薬の場合、約15%が血液中に移行してちょうどよく効く状態になります。しかしグループフルーツと飲み合わせてしまうと血液中へ約30%移行してしまいます。

2)グレープフルーツに含まれる主要な成分

グループフルーツが薬と相性が悪い原因は、グループフルーツに含まれるフラノクマリンと言う成分です。ジュースの方がフラノクマリンの含まれる割合が多くなります。

しかし生で摂取した場合でも同じように副作用が強まるときはあります。身体全体にはどんな影響があるのでしょうか。

3)グレープフルーツと薬の相性が悪い3つの原因

(1)肝臓の代謝酵素を減らす

グループフルーツジュースは、肝臓の代謝酵素を減らし、薬の効果を強めます。高血圧の薬の場合、血圧が下がり過ぎて頭痛がしたり、意識を失う恐れもあります。

(2)胃の不快感

脂質異常症の薬の場合、コレステロールが下がり過ぎて胃の不快感などの副作用が増します。

(3)血液がサラサラになり過ぎる

抗生物質の場合、吐き気や下痢、胃の痛みなどの副作用がおきます。抗血栓薬の場合、血液がさらさらになりすぎて、出血した場合止まりにくくなります。

group of happy doctors meeting at hospital office

4)グレープフルーツと組み合わせのよくない薬

(1)高脂血症治療薬

スタチン系薬剤(シンバスタン(商品名リボパス)など):シンバスタンおよびその活性代謝物の血中濃度が増加します。

そのことにより薬の作用が強く出すぎることがあります。特に高中性脂肪血症の治療薬と併用した場合は、骨格筋が溶けてしまう横紋筋溶解症という重大な副作用につながる場合があります。

(2)心臓病の薬

不整脈・狭心症の薬:ベラバミル塩酸塩(商品名ワソリン)やキニジン硫酸塩水和物(商品名硫酸キニシン)で血圧が下がり過ぎて頭痛やめまいがしたり気分が悪くなります。

(3)高血圧の薬

カルシウム拮抗薬として次のものがあります。

シルニジバン(商品名アテレック)、ベニジピン塩酸塩(商品名コニール)、アラニシピン(商品名サブレスタ、ベック)、アゼルニジピン(商品名カルブロック)、ニトレンジピン(商品名バイロテンシン)、フェロジピン(商品名ムノパール、スプレンジール)。

バルニシピン(商品名ヒポカ)、マニジピン(商品名カルスロット)、ニソルシピン(商品名バイミカード)、ニカルジピン塩酸塩(商品名ペルジピン、プルジピンLA、ニコデール、ニコデールLA)、ニフェジピン(商品名アダラート)、ロサルタンカリウム(商品名ニューロタン)、ロサルタンカリウム・ヒドロクロロチアジド配合(商品名プレミネント)

1日1回服用するタイプの薬が増えているので、時間をずらしても影響を受けやすくなっています。血圧が下がりすぎて頭痛したり、意識を失う場合があります。

5)その他 薬に影響が及びやすい3つの食べ物

(1)オレンジジュース

骨粗鬆症の薬の効果を下げる

(2)バナナジュース

薬が効かず悪化する可能性があります。

(3)牛乳

カルシウムと反応しやすい薬と牛乳を飲んではいけません。くすりがカルシウムとひっつき、薬の効き目を悪くします。

脂にに溶けやすい薬についても牛乳と飲んではいけません。薬の吸収が良くなり重大な副作用を起こすときがあります。腸で溶ける薬も飲んではいけません。薬の効果が薄れる上に胃が荒れています。

6)食べた後どれくらいの時間を置けば問題がないか

(1)2時間以上開けて薬を飲む

薬と相性の悪い食品類を口にする時は、時間を空けます。成分どうしが胃や腸で接触するのを防止するためです。ただし、体内にとどまる長さは、薬によって異なります。

一般論としては、1日3回服用する薬の場合、体内にとどまり時間が短い。そのため2時間以上あけて口にすれば問題ないと考えられています。

(2)肝臓の酵素に影響する食品は更に注意

このことより長く効くタイプの薬は、少々時間をずらしても危険な場合があります。特に肝臓の酵素に影響する食品は注意しけばなりません。

どのくらい時間を空けなければならないかは医師や薬剤師に確認する必要があります。

Sick woman with rheum holding a cup of hot tea

7)薬の正しい飲み方のポイント

(1)内服薬

内服薬の状態はそのまま摂取する。砕いたりすると効き方が変化する場合があります。

・指示された時間に摂取する。食前、食間、食後があります。食前は食事前、食間は食事中、食後は食後に指示された通り摂取してください。

・水分を一緒に飲んでください

・大人の薬を子供に飲ましたりなどして適切な分量以上に飲んでしまうと、副作用がひどくなることがあります。また

脳に作用する薬の場合、子供はまだ脳が完成していないためより影響を受けやすくなります。

(2)外用薬

適切な量を使用しないと治癒どころか悪化される原因にもなりかねません。

薬局で薬を買ったとき必ず外箱または、箱の中の説明書をよく読んで摂取します。見る点としては、つぎの4つの点が特に重要です。

・取扱分類:リスク分類

・禁忌:この薬を使ってはいけない人やしてはいけない飲み方などが記載されています。

・慎重投与:できるだけ飲まないようにする人や場合が記載されています。

・副作用:頻度の高い副作用、頻度が低いが命にかかわる副作用が記載されています。気になる状態や副作用がおこればすぐに医療機関の診断を受けてください。

8)薬の効き目があまり感じられない場合の対処法

(1)薬が幹部まで届いていない可能性

薬は治療が必要な患部に到達することによって役割を果たします。患部が表面であればそこに薬を塗れば効果が期待できます。

しかし内臓などの臓器や、神経細胞の場合は、体内に吸収させて患部までたどり着かせる必要があります。薬の効き目が足らないと感じる時は、薬が患部までたどり着いていない場合があります。

(2)長期保存により成分が弱体化している可能性

それぞれの薬で指示された適切な飲み方をしない薬が無駄になってしまいます。また効き目が感じられないのは、薬の有効期限が切れている場合もあります。

薬は長期間保存すると薬の有効成分が少しずつ分解されて行きます。その結果本来の効果を発揮しにくくなります。

(3)2種類の薬

薬には病気の原因を治す原因療法薬と症状を和らげる対処療法薬があります。対処療法薬が多くを占めます。そのなかで代表格は風邪薬です。

風邪薬は、熱、せき等の症状を和らげるだけで、風邪そのものを治すのは、人の自然治癒力です。薬ばかり頼ると自然治癒力が衰える場合があります。

まず体を鍛えて薬に頼らず自然治癒力で病気に打ち勝つことができる強い体を作ることを心掛けましょう。

(4)食べ合わせに改めて注意

薬は、長い年月と多くの費用をかけて開発され、安全性と有効性が確認されたものだけが医薬品として利用されます。

従って本来は、安心して使うことができるものですが、使い方を間違えると薬は、体に害のある毒に変わります。

このようなことにならないように飲み合わせ、食べ合わせを理解して、薬の副作用に苦しむのでなく薬の効果を最大限に発揮できるようにしましょう。



今回のまとめ

1)グレープフルーツと薬を組み合わせてしまうことで生じること

2)グレープフルーツに含まれる主要な成分

3) グレープフルーツと薬の組み合わせがよくない原因

4) グレープフルーツと組み合わせのよくない薬

5) その他 薬に影響が及びやすい3つの食べ物とは

6)食べた後どれくらいの時間を置けば問題がないか

7)薬の正しい飲み方のポイントとは

8)薬の効き目があまり感じられない場合の対処法とは