カルテを確認する女医

今日は集中したいのに、何だかぼーっとするといったことはありませんか。そんなときにブドウ糖を食べると脳は大変喜びます。今回はブドウ糖を摂取することで身体にもたらすメリットや効果・効能、またブドウ糖の摂取のポイントについてお伝えをします。



ブドウ糖の3大効果とは?効果的な摂取方法と注意点


1)ブドウ糖とは何?4つの特徴と解説

ブドウ糖(グルコース)は、ぶどう、いちじく、はちみつなどに多く含まれている単糖類です。因みに、ブドウ糖という名前から果物の「ぶどう」を連想するかと思います。実はその通りで、ぶどうを使って糖の研究をしていた科学者が、はじめて糖を取り出すことに成功したら「ブドウ糖(grape sugar)」と名前がついたようです。

(1)エネルギー源

ブドウ糖は、脳をはじめ筋肉など体を動かす上で、欠かせないエネルギー源です。

(2)甘味は少ないがカロリーは砂糖と同じ

味は砂糖よりも甘味が少ないですが、カロリーは1gあたり4キロカロリーと砂糖と同じくらいです。

(3)色々な食品に含まれている

ブドウ糖という名前だからと言って、果物のぶどうだけに含まれている糖ではありません。米、パン、イモ類、果物など幅広い食品に含まれています。

(4)すぐに栄養になる

通常、私たちが米などの炭水化物を食べると、小腸で分解され、これ以上分解できない単糖になってはじめて吸収され、エネルギー源になります。ブドウ糖は、これ以上分解できない単糖にはじめからなっているので、すぐに吸収されます。今すぐ栄養が欲しい!というときに最適なのです。

2)理解しよう!ブドウ糖の3大効果とは?

(1)集中力アップ

ブドウ糖が不足すると、脳はエネルギーを作ることができず、思考力が低下します。集中力が欠けて、イライラするなど仕事や勉強がはかどらなくなります。そもそも、脳はブドウ糖のみをエネルギー源にしているにも関わらず、自分で蓄えることができない不思議な部分です。そのため、常に血液からブドウ糖を補給しているので、疲れたときに甘いものが欲しくなるのは脳のブドウ糖が不足しているのです。頭がぼーっとしはじめたら、ブドウ糖を摂ると効果的です。

(2)スポーツに最適

即エネルギー源になるブドウ糖は、運動時のパフォーマンスを維持することに効果的です。また、エネルギーの消費が多いスポーツ時の栄養補給に最適です。

(3)熱中症対策

糖を含んだ飲料は熱中症対策としては大変有効です。この理由は、腸管内でブドウ糖とナトリウムが同時にあると吸収がスムーズになります。このブドウ糖とナトリウムに引っ張られて水分の吸収も促進されるのです。

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3)摂取時に注意!注意したいポイントとは

(1)一度に取りすぎない

ブドウ糖がいくらエネルギー源だからといって、一度に大量に摂取するのは良くないので注意しましょう。これは、ブドウ糖の摂りすぎによって、血糖値が一気にあがるので、下げようとインシュリンが分泌されて、かえって集中できなくなったり、眠くなってしまうからです。

(2)ブドウ糖だけを摂らない

ブドウ糖は、確かに血糖値をすぐに上げるのには効果的ですが、これだけあれば栄養が足りているわけではありません。栄養は色々な食品から、バランスよく摂りましょう。

(3)糖尿病の方

ブドウ糖は、そのまま体のエネルギーになるので、栄養補給に優れていますが、血糖値が上がるので、糖尿病の方は摂取を控えてください。

(4)肥満の方

ブドウ糖は余ると体内に蓄積されてしまいます。これは昔、いつでも食べ物がある状態ではなかった頃の名残りで、来るべき飢えのために予備のエネルギーを体に蓄えておこうという体の機能です。しかし、現代の日本で飢餓状態になる環境はまず無いといっていいので、体に蓄積したエネルギー源の出番はさほどありません。ブドウ糖の摂りすぎは脂肪となって、蓄積され続け、肥満を促進することになります。

5)正しい摂取方法を!ブドウ糖の正しい摂取のポイント

(1)ブドウ糖の1日の摂取目安

厚生労働省は、ブドウ糖の1日の必要量は、少なくとも100gくらいと推定しています。1日の基礎代謝量を1500kcalとすると、脳のエネルギー消費量は1日に300kcal程度になるそうで、ブドウ糖75gに相当するとのことです。脳以外でもブドウ糖は消費していますから、だいたい100gは1日に必要だと推定しているようです。

(2)朝食時にブドウ糖を摂る

食事と食事の間では、血糖値は下がってしまいます。晩ご飯と朝ご飯の間は、かなり時間が空くので、当然ながら血糖値は低下してしまいます。そこで、朝食時にブドウ糖を摂取します。脳を活性化して、脳から体への伝達を良くすれば、1日の集中力もあがることが期待できます。

(3)疲れたときにブドウ糖を摂る

疲労状態にある場合、脳がエネルギー不足になってしまっています。疲れたときは、ブドウ糖を摂りましょう。

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6)どんな食品に多く含まれる?ブドウ糖が含まれる食品4選

穀類や果物などに多く含まれる糖質は、消化されるとブドウ糖とガラクトースなどの単糖に分解され、吸収されます。つまり食品の中に糖質が多く含まれていれば、糖質の種類の比率は多少違えども、ブドウ糖を効率よく摂取することができます。

(1)うどん

特にオススメなのは「うどん」で、100gあたり56.8gと半分以上もの糖質を含んでいます。米は100gあたり37.1g程度と、うどんはずば抜けて糖質が多いのです。

(2)バナナ

バナナの糖質は100gあたり21.4gと果物の中ではかなり多くの糖質量です。

(3)ぶどう

ブドウ糖の名前の由来になった果物です。バナナの次に、ぶどうが100g15.1gと糖質の含有量が多い果物です。

(4)はちみつ

はちみつの糖質は100gあたり82gも含まれます。この糖分は、約40%がブドウ糖だそうです。ハチミツは高エネルギー源と言えるでしょう。

7)オススメの料理とは?摂取に効果的な料理

(1)力うどん

頭をフル回転させる必要があるときは、うどんにお餅を入れて力うどんにするのがお勧めです。

(2)スムージー

ブドウ糖をはじめとした多くの糖質を含む、バナナなどの果物のスムージーは特にお勧めです。食欲がないときも、スムージーにすると飲みやすいので、ブドウ糖を効率よく摂取できます。

(3)はちみつの料理

砂糖よりカロリーが少ないはちみつは、砂糖の代わりとして料理に使うことができます。はちみつは、砂糖の3分の1の量でお同じ甘さがするそうです。煮物を作るときに砂糖の代わりに使うと良いでしょう。また、はちみつと相性の良いヨーグルトにかけても、乳酸菌と糖質をダブルで摂れるのでお勧めです。



今回のまとめ

1)ブドウ糖は、脳の唯一のエネルギー源です。

2)ブドウ糖は、摂るとすぐに吸収されます。

3)スポーツの前やスポーツ中などの栄養補給に最適です。

4)糖尿病の方は血糖値が上がって危険なので、摂取を控えましょう。