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「足が熱くて眠れない」「急に足が熱くなる時がある」など、足の熱感を感じる場合があります。重大な病気というわけではありませんが、不快感や不安感を持たれる人も多いと思います。足が熱くなる原因や病気などをご紹介します。 



足が急に熱くなるのはなぜ?4大原因と考えられる病気とは


1)部位による違いはあるの?足が熱を持つ場合の場所の違いとは 

(1)足の裏 

足の裏が熱くなる症状は主に就寝時にあらわれることが多いと言われています。足が熱い・足が火照っていると感じ、寝付けない・寝苦しいといった状態になります。 

(2)足首・ふくらはぎ・太もも 

急に熱感を感じます。不意にお湯がかかったような感覚があらわれ、数秒から数十秒で熱間は消えます。また、熱感の他にも、痒みや痛みを感じることがあります。 

2)足が急に熱くなる?考えられる4大原因とは 

(1)自律神経の乱れ 

自律神経は、体温や血圧・心拍数を調整する働きがあります。活動的になると交感神経が優位になり血管を収縮させて体温や心拍数を上昇させ、リラックス状態の時は副交感神経が優位になり血管が弛緩して体温や心拍数は下降します。ストレス・過労・睡眠不足・女性ホルモンの変動(更年期や生理前など)・甲状腺ホルモン疾患などがあると、自律神経のバランスが乱れ身体に幅広い悪影響をあたえるようになります。血管の収縮・弛緩作用がうまく働くなると体温をコントロールできなくなり、急な発汗や一部の熱感などがあらわれます。 

(2)冷え症 

冷え性だと通常は「冷たくなる」と考えます。しかし、冷えが酷いと逆に熱を持つ場合があります。足は心臓から一番遠い位置にあり、重力の影響も受けます。血行が悪いと足から心臓に血液が戻りにくくなり、足に血液が溜まるようになります。血液がうっ血するので熱を持ち、足が熱くなる症状があらわれます。 

(3)神経障害 

足の機能を司る神経が圧迫されたり、脳内で分泌される神経伝達物質がうまく働かなくなると、下肢に痛みやしびれ・麻痺・熱感などがあらわれます。 

(4)下肢の血流が逆流 

足から心臓へ戻る血液が滞りうっ血・停滞すると逆流してしまう場合があります。血管が膨らんでボコボコになる・血管が網の目のようになるなどの症状があらわれ、痛み・痒み・熱感・怠さなどを伴います。 

3)自分でできることは?症状へ試したい対処方法とは 

足が急に熱くなるのは、主に自律神経の乱れが原因と思われます。自律神経が乱れる原因は、不規則な生活やストレスが多い日常生活が原因の場合と、ホルモン異常が原因の場合があります。日常生活に問題があると思ったら、 規則正しい生活 ・バランスの取れた食事 ・適度な運動・ストレス発散 などを心がけで、規則正しい生活を送るようにします。女性ホルモンや内分泌ホルモンが原因の場合は、医療機関を受診して検査をうけ、適切な治療を行いましょう。更年期による自律神経の乱れは、ホルモン治療を受けることで改善する可能性があります。

Closeup on medical doctor woman explaining something 

4)これって病気?病気かどうかのチェック・判断基準とは 

・足が熱く真っ赤になっている 

・足が熱いせいで不眠症になる 

・足が熱く腰や背骨に痛みや違和感がある 

・足が熱くてしびれる・麻痺している 

・足の血管が浮き出て痛みがある 

・動悸・息切れ・倦怠感などの体調不良が続く 

上記の症状が続いたり、ひどい場合は速やかに専門家へ相談をしてみましょう。

5)病気の可能性とは?考えられる5種類の病気 

(1)むずむず脚症候群 

足の熱感・痛み・痒みの他に、虫が這っているような感覚が足にあらわれます。人によっては、電気が流れているように感じたりチクチクと針で刺されているように感じることもあります。原因はまだはっきりと解明されていませんが、脳の神経が関係しているのではないと言われています。神経内科を受診すると、基礎疾患の有無を調べます。周期性四肢麻痺を調べる検査入院が行われたり、貧血やリウマチ・神経炎などが無いか調べ、原因不明と診断されたら、まずは日常生活の指導が行われます。 

・要因となる薬(抗うつ剤や抗ヒスタミン剤など)の中止 

・要因となる嗜好品(ニコチン・アルコールなど)の中止 

・良質な睡眠をとるためやマッサージ・運動などの指導 

これらに薬物治療が必要だと判断されたら、それに伴った薬物治療が行われます。 

(2)坐骨神経痛 

腰や臀部から太もも・ふくらはぎ・足の先まで通る「坐骨神経」が、腰や背骨にある何らかの疾患により圧迫されることで痛みを発生する症状を「坐骨神経痛」と言います。痛みの他にも、しびれ・冷え・熱感・麻痺などを訴える人もいます。整形外科を受診すると、問診・触診・画像診断(レントゲン・MRIなど)が行われ、腰や背骨の状態を調べます。治療法は、痛みや炎症を抑える薬・血行を促進させる薬などが処方されます。腰や背骨に疾患が発見された場合は、それらの治療が行われます。 

(3)自律神経失調症 

自律神経が乱れると、様々な不定愁訴があらわれます。動悸・息切れ・めまい・イライラ・鬱・肩凝り・疲れやすい・不眠・発汗過多・内臓機能の低下など、人により症状は多岐にわたります。心療内科・精神科などを受診すると、カウンセリングや安定剤の処方が行われます。更年期などの女性ホルモンが原因の場合は婦人科を受診し、ピルなどでのホルモン治療が行われます。内分泌ホルモンが原因の場合は、内科や内分泌科で血液検査を行い、投薬治療などが行われます。 

(4)下肢静脈瘤 

心臓に血液が戻らず逆流・うっ血し、足に血管が浮き出る・痛みがある・怠いなどの症状があらわれます。血管が浮き出てボコボコしている「伏在型静脈瘤」・網目状に血管が浮き出る「網目状静脈瘤」・クモの巣状に細い血管が浮き出る「蜘蛛の巣状静脈瘤」などがあります。40代以降から発生しやすく、立ち仕事・筋力低下・体質などが原因で発症します。痛みや怠さが酷い場合は、循環器科を受診します。

静脈内に造影剤を注射して撮影するレントゲン検査・起立した状態での超音波検査などが行われます。治療法は、弾性ストッキングなどの「圧迫療法」で進行を防止したり、硬化剤という薬剤を静脈に注射して静脈の壁をくっつける「硬化療法」・静脈瘤を引き起こしている根本の静脈を引き抜く「ストリッピング手術」などが行われます。 

(5)肢端紅痛症 

皮膚の細い動脈が拡張して、足や手に熱感・灼熱感があらわれ真っ赤になり、数分から数時間継続します。原因は不明ですが、成人以降に発生しやすいと言われています。皮膚科や総合病院・大学病院を受診すると、皮膚の温度や症状の観察・血液検査・基礎になっている疾患が無いかなどを調べます。治療法は、患部を高くして寝る・患部を冷やす・温熱を避ける・安静にする、といった方法を実践し、症状を軽減させて予防します。 

6)日常生活から予防を!症状への4つの予防習慣 

(1)冷えないようにする 

身体を冷やさないように、適度な運動・バランスの取れた食事の摂取を心がけ、薄着や冷たいものの過剰摂取は避けるようにします。 

(2)筋力をつける 

「ふくらはぎは第二の心臓」と言われているくらい、心臓へ血液を戻す重要な役割をしています。血液のうっ血や停滞を防ぐために、スクワットやかかとの上げ下げ運動などを行い、ふくらはぎに筋力をつけましょう。 

(3)自律神経を乱さないようにする 

不規則な生活や睡眠不足・過度のストレスを避け、規則正しい生活を送りましょう。適度にストレス発散し、定期検診などを受けて体調管理を行ってください。ホルモン異常の可能性がある場合は、早めに医療機関を受診して検査や治療を受けてください。 

(4)検査をうける 

足が熱くて不快な症状が続くと、不安感や睡眠不足で心身ともに疲労します。おかしいな、と感じたら早めに検査を受けるようにしましょう。



今回のまとめ 

1)部位のよる違いはあるの?足が熱を持つ場合の場所の違いとは 

2)足が急に熱くなる?考えられる4大原因とは 

3)自分でできることは?症状へ試したい対処方法とは 

4)これって病気?病気かどうかのチェック・判断基準とは 

5)病気の可能性とは?考えられる5種類の病気 

6)日常生活から予防を!症状への4つの予防習慣